- 2016-11-21
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破するマインドセット, 受験を突破する記憶術, 直前期の勉強法
こんにちは、中西です。
前回、前々回と「単語カード」を使った
勉強法について解説しました。
今回はこの流れでもう一つ。
前回は、単語カードを暗記するときの基準
として
「見た瞬間に答え(意味)が思い浮かぶ」
までひたすら繰り返す、という話でした。
これは「単語を覚える」という特性上、
文章の中でその単語が出て来たときに一瞬
で(ほぼ同時に)頭にその意味が浮かぶ
必要性があるからでした。
ただそれは別に単語に限らず、何を覚える
にしても「見た瞬間に答えが出る」のが暗
記のゴールとして理想的なのは言うまでも
ありません。
つまり受験勉強における暗記物については、
「あいまいな記憶を残さない」
というマインドセットが必須だということ
ですね。
そのマインドセットさえしっかり持ってい
るなら、“覚え方”の方法論(テクニック)
が多少効率が良くなくても、
「覚え方の方法論(テクニック)が完璧だ
けどマインドセットがあいまいな人」には
勝つ可能性が高いです。
ただまあ、マインドセット+テクニックが
ともにしっかりしているのが理想なわけで、
それでいうと、「見た瞬間に答えが浮かぶ」
という基準が使えない学習における方法論
も知っておく必要があります。
どういうことかというと、同じようにカー
ドを使う場合でも、大きめのカード
(75ミリ×125ミリ、B6、A6など)を使ったり、
あるいはノートでもいいのですが、
「覚えたい項目+その関連事項」
という形で、一緒に複数のことを関連づけ
てカードに記入している場合の“覚え方”
についてです。
その場合、単語を1つずつ覚えるときのよ
うな、「見た瞬間に答え(意味)が思い浮
かぶ」というゴールは、ゴールの基準とし
て使いづらいわけです。
こういった「関連事項」も含め、複数のこ
とを一緒にたくさんメモしているカード
(&ノート)の覚え方で一番確実なのは、
「バーチャル・プチ授業」
ですね。
人は人に教えるときに、一番学ぶ
法則を利用したテクニック。
このやり方は2つあります。
1つは、実際に誰かが目の前にいると仮定
して、その人にそのカード(ノート)に書
いた内容を教えるつもりで、脳内で1~2分
くらいの短いプチ授業を行うやり方。
ちなみに好きな彼や彼女に教えてあげる設
定でやると妄想もより楽しめます(笑)。
なお、脳科学的には異性のことを考えると
前頭葉が活発化するので、記憶力・集中力
もアップして一石二鳥ヽ(´▽`)/
もう1つは、同じ大きさのカードの白紙の
ものを1枚用意して、その真っ白のカードを
見ながら(もしくはカードの裏が真っ白な
らその裏を見ながら)
脳内で、覚えたいそのカードに書いた
内容を“再現”するやり方です。
真っ白のカードを見ながら、書いた内容を
脳内でばっちり再現できるまで何度も繰り
返すわけですね。
この場合は「見た瞬間に」とまではならな
くても、ある程度スムーズに脳内で再現で
きればOK。
「バーチャル授業」も「脳内再現」も、ともに
【 あいまいな記憶を残さない 】
という点では、目指すところは同じですね。
繰り返しますが、暗記において一番重要な
のは方法論(テクニック)ではなく、この
「あいまいな記憶を残さない」というマイ
ンドセットになります。
ぜひその点をしっかり押さえた上で、上記
のテクニックを参考にしてみてください。
それではまた。