- 2013-12-18
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強においては、言うまでもなく「暗記」が大きな鍵を握るわけですが、たくさんの事項を暗記していく上で、とくに重要になる点は、
「(自分にとって)覚えにくい事項を完璧に暗記すること」
です。結局のところ、暗記分野において本番で点数がとれないのは、「その部分を勉強していなかったから」ではなく、
「その部分を勉強したのにしっかり覚えていなかったから」であることが大半です。
つまり、暗記するときにどこか「詰めの甘さ」があったせいで、本番でそれが思い出せなくなるわけですね。
こういう悲劇を起こさないためには、「完璧に暗記すること」がポイントになるのですが、
この「完璧」というのはもう「一瞬で思い出せるレベル」まで頭にたたき込むということです。
質問されたときに「ちょっと待って。えーっとその答えはね、たしかえーっと」なんて言ってたらアウト(-_-)
「自分の住所」を思い出すときのように、もう間違えようがないほど絶対の自信を持って答えられるレベルまで頭にたたき込む必要があるわけです。
ただし、数回繰り返せば覚えられる事項はいいとして、やはり「なかなか覚えられない事項」というのは、必ず勉強中に出てきます。
これをどうやって「完璧に」頭にたたき込むかという点ですが、一番確実なのは、やはり「カード」を使うことだと私は思います。つまり暗記カードですね。
なかなか覚えられない事項を完璧に暗記したいときには、カードほど有効なものはそうそうないでしょう。
たしかに、カードを作るときに「書き込む」必要があるので少し手間がかかる感じがするのですが、実のところ、カードを作成する際のこの「書き込む」という作業だけでもかなりの効果があります。
暗記は目で読むだけの場合より、書いた方が記憶に残りやすくなる傾向がありますが、カードを作成するために「書き込む」ことで、すでにその時点で記憶に大きく貢献しています。
カードを作成してからようやく暗記スタートではなく、カードを作成する作業自体が、もうすでに1回分の暗記になっているのです。
ですから、いっけん手間と時間がかかるように思えますが、実は暗記するまでのトータルで見れば、カード作成の手間暇はそれほど無駄にはなっていません。
まして、「書いて覚える派」の人であれば、チラシの裏に何回も書いて覚えるくらいなら、カードに一回書いて暗記用のカードを作っておけば、あとで効率的に何度も読み返せる分、記憶しやすいとも言えるのです。
そして、おそらくこれがカードの最大の利点だと思いますが、カードというのは、
『覚えたもの』と『覚えていないもの』を明確に分けることができる
という長所があります。つまり、覚えたカードは取り除き、まだ覚えていないもの・記憶があいまいなものだけ、そのまま残しておくことができます。これは、暗記効率のい面ではとてつもない長所です。
暗記カードの束を見て、「あと覚えなければいけないのは、これだけだ!」と思える心理的メリットはすごく大きいのです。
視覚的に「これだけやればいい」と思えるわかりやすい基準が見えるので安心感がありますし、何より「やるべき量が明確」になっている場合、人間はやる気や達成率がアップします。
これは心理学の実験でも明らかになっているので、カードによって「暗記する量が視覚化される」のは、人間の特性にも沿っているということになりますね。
そして、「完璧に覚えたもの」については、その束からどんどん取り除いていけばいいわけです。教科書や参考書やノートなど、「冊子」の形式のままでは、これができないわけです。
たしかに冊子のままでも間違えた箇所(覚えていない箇所)に線を引いたり×を付けていくことで、「覚えたこと」と「覚えていないこと」を分けることはできるのですが、
この場合は、勉強が進めば進むほど、覚えていない事項が少なくなり、それを一冊の中から探さないと行けなくなります。しかもこの場合、「視覚的に」あとどれくらい覚えないと行けないのかが直感的にわかりにくいです。
カードはその逆で、最初こそ手間と時間がかかりますが、あとになればなるほど楽になって行きます。そして確実に暗記できます。やる気も出やすいです。
冷静に考えると、カードによる暗記は実にシンプルな暗記方法なのですが、まさに「シンプル イズ ベスト」とはこのことで、これほど確実で効果的な暗記方法も他にないのではないかと私は思います。
実際、私自身も受験時代には、暗記カードを全科目で作っていました。
分野によってカードの量に多い・少ないはありましたが、覚えにくい項目については可能な限りカードにしていました。
とくに英単語・英熟語・英文法については、小さいカードが10束くらいあったと記憶しています(写真にとっておけば良かったです(笑))。絶対に、作って良かったと断言できます。
大げさではなく、作らなかったらたぶん大学には合格できなかったと思います。私の場合、それくらいカードから多大な恩恵を受けました。
受験勉強のスタート当初からカードを作るのは大変ですが、今ぐらいの本番が近づいてきた時期には、まさにピッタリの暗記方法だと思います。カードづくりは、1ヶ月前からでも全然遅くはありませんからね。
なかなか覚えられないことが多くて焦っているくらいなら、さっさとそれをカードにしてしまうことを強くおススメします。