- 2013-4-24
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 授業・予習・復習ノウハウ
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験生の大半は、学校なり塾なりで、ほぼ毎日のように授業を受けているかと思いますが、授業というのは、その時間単体で成り立つものではなくて、
言うまでもなく「復習とセット」になって、初めて効果を発揮するシステムです。
ただ、この復習なんですが、ちょっとしたコツがありまして、復習のやり方次第で、精神的な負担が10になる場合もあれば、2くらいで済んでしまう場合もあるのです。
同じ復習をやるのであれば、当然楽チンでストレスが少ない方法でやったほうがいいに決まってますね。
復習を効率的にやると言っても、そんなに大げさな話ではなく、実は「復習をやるタイミング」をほんのちょっと意識するだけで、その精神的負担がまったく変わってしまうものなのです。
では、その「復習をやるタイミング」はいつがベストかという話ですが、受験生一人一人の事情はともかくとして、脳の構造的にみて、授業の復習(1回目)をやるベストタイミングというのは、
【 授業を受けた直後 】
です。
脳が記憶した内容というのは、記憶してから24時間ほどの間に、急激なスピードで忘却が進んで行くことがわかっています。
したがって、簡単にいえば、復習するタイミングが遅くなればなるほど、忘却も進んでいるために、復習するための精神的負担が大きくなるわけですね。
忘却がまだあまり進行していない早い段階で復習すれば、記憶した内容をすぐに思い出すことができますから、
復習するのも比較的簡単です。極端な話、授業を受けて最初の復習が1ヶ月後とかだったら、
もう1ヶ月前に受けた授業の内容なんてほとんど忘れているので、思い出すのも一苦労します。
ところが、「授業が終わった直後」に1回目の復習をした場合、たった今勉強した内容ですから、
それが50分授業であれば、早ければ5分もかかりませんし、長くても10分前後で復習を終わらせることが可能です。
授業直後であればわずか5分で復習できるのに、その5分をさぼったために、数週間後に同じ部分を何十分もかけて復習していたら、こんなに無駄な話もありません。
そんな無駄な復習タイムが、何十回分もの授業で積み重なって行ったら、これは大変(>_<)だから、あとあと必要以上に時間をかけて復習するのを防ぐためにも、
▼最も短時間で
▼最もストレス少なく
復習できる「授業が終わった直後」のベストタイミングのうちに、さくっと今受けたばかりの授業の復習をしておけば、効率的な復習になるわけですね。
この授業直後の“わずかな一手間”をさぼったばかりに、数ヶ月に1回の定期テストで毎回大変な思いをする人のなんと多いことでしょう。
定期テスト前になって、大慌てでまとめて数ヶ月分の復習をするのは、授業内容を思い出すだけでも本当に大変になるうえ、結果の点数も悪くなりやすいです。
「授業直後の復習」をさぼって、いいことは何もありません(ノд-。)
余談ですが、私が雑誌のライター時代にこの「直後の復習」の重要性を痛感したことが何度もありました。
ほとんどの場合、記事を書く前に関係者にインタビューを行うのですが、「ええ」「はい」「なるほど~!」などとあいずちを打って相手の話を聞きながら、相手が話す内容を手元の紙にメモをしていくわけですね。
で、インタビューが終わったあと、このメモを見ながらあとで記事を書くわけですけど、
インタビュー終了直後にどこかの喫茶店にでも入って記事を書き出したら1時間で書ける記事が締め切りに余裕があるときは、インタビューから1週間後くらいに、ようやくメモを見返して記事を書くこともあったわけです。
このときは、もうホント大変でした。何が大変って、話を聞いて1週間もたつと、聞いた話を大半忘れていて(-_-;)
メモを見て思い返すだけで、1時間近くかかることもあったからです。
そんな失敗(というか無駄な時間)を何度か繰り返して、あまりにも精神的・時間的な負担が違うので、
もう締め切りがまだ先でも、インタビュー直後に記事を執筆することを習慣化するようにしていきました。
話を聞いた直後と数日後とでは、天と地ほどに負担が違うのです。
これは仕事上での話ですが、「人の話を聞く」という意味では、インタビューも授業もまったく同じです。
復習は、あとになればなるほど、どんどん大変になるということです。
どうしても「授業直後」が難しいなら、その後の休み時間でも昼休みでも、帰りの電車でもいいので、
「なるはや」で復習を終わらせておくことをおススメしますね。
上記のとおり、24時間超えたり、24時間以内でも一晩寝てしまうとかなり忘れてしまうので、
少しでも復習効率を高めるなら、1回目の復習は当日中がベター、授業直後がベスト、になります。
毎日のことなので、これはもう習慣化してしまったほうが得策ですね。
「授業直後に、数分でサラッと読み返す」
という、ほんのわずかな一手間をかけて、復習の負担を最小限に抑えてしまってください。
これを毎回やっておけば、定期テスト前の試験勉強のときなどに、これまでよりずーっと総復習が楽にできることを実感できるでしょう。