- 2015-1-6
- OCPの関連記事, おすすめ記事, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
OCPで去年9月から、私が直接コーチングしている
大学受験生のA君は、9月のスタート当初は
「1日10時間勉強するのが目標です!」
と言っていました。
ところがスタート当初は、10時間など
まったく達成できる気配もなく、
また毎日のTodoリストの達成率も
100%がほど遠いような状態が続いていました。
ただ、そういった数字的にはダメな状態が
当初から続いていたのですが、私は過去の経験則から
「A君は絶対に伸びる」と思っていました。
これはなんとなくとか直感的にそう思ったとかではなく、
はっきりとした理由がありました。
その理由は次の3点です。
————————————–
1、報告を1日足りとも怠らずにしっかりやっていた
2、毎日の報告で振り返り・反省・改善点も書き出せていた
3、私のアドバイスやOCPの仕組みに素直で謙虚に従っていた
————————————–
A君には、OCPのスタート当初から
この3点がキッチリ備わっていたのです。
だから、9月のスタート当初においては、
勉強時間や達成率、その他の目標が
彼の理想には届かない日々が続いていたのですが、
私には彼はこのあと間違いなく
伸びるという確信がありました。
上の3点がキッチリできていたからです。
上の3点などは、とても基本的なことのように
見えると思います。
「報告を毎日欠かさない」
「毎日振り返り・反省点・改善点を何か書き出す」
「アドバイスに謙虚にしたがい、ルールを素直に守る」
・・・たったこれだけのことだと
思う人もいるかもしれませんが
実際のところ、これを
「毎日欠かすことなく」「継続的に」「きっちり」
やれる人となると、一気に少なくなるのです。
そして私のこれまでの経験上、この「当たり前の」3点を
継続的に欠かさずできている人は、確実にしばらくしたら
目覚ましい変化があらわれはじめます。
私の中でこれはもうパターンなのです。
これまで何人もそういう受験生を見てきたから。
しかし、世の大半の受験生はそこまで継続力が持たないです。
みんな新しいことをやるとき、
チョコっとならやれるんですよ。
「合格のためにこの目標を達成したい!」
「合格のためにこの新しい習慣を身につけたい!」
「生まれ変わりたい!」
「実力を急上昇させたい!」
という願望を持つのは簡単ですし、誰もが持ちます。
そしてしばらくはちょっと頑張ってみたりはします。
でも、そのために必要なことを、1日も欠かさず、
数ヶ月にわたってやり続けられる人というのは、
世の受験生全体の割合からいうと本当に少ないのです。
A君はスタート当初の9月は、たしかに毎日の目標が
果たせないイマイチな数値が続いていました。
が、彼は「当たり前のこと」を「1日も欠かさずやる」という
【 誰でも出来そうで、実は大半の人がやっていないこと 】
をしっかりやれていました。
そんな状態を4ヶ月続けた結果、
今では彼は毎日10~11時間の勉強が当たり前、
自分が決めた毎日のTodoリストも連日100%を記録、
週間目標もほぼすべて完遂、
そしてその状況自体がもう
“いつものこと”“普通のこと”になりました。
4ヶ月前とはまるで別人です。
たしかにA君が結果的に合格するか
どうかはわかりません。
それは神のみぞ知る世界です。
しかし、彼が「もっとも合格に近づいている状態」で
あることは間違いありません。今現在において
やれる限りのことを、毎日やっているからです。
ちょっと前にブログの記事で“受験の成功法則”として
【 みんながやることを、みんなができないレベルまでやる 】
と書きましたが、まさに彼のように
「当たり前のこと」を「1日も欠かさず」「継続的にやり続ける」
というのがこれに該当します。
基礎的なこと。守るべきルール。自分が決めたこと。
そういった“やることが当たり前のように思えること”にこそ、
実は飛躍のカギが隠れています。
それを徹底できる人がとても少ないから、
それを継続できるだけでトップ1%に入れます。
・・・え?受験まであとわずかしかないから、
そんな話はあまり意味がないって?
逆ですよ、逆。受験まであとわずかだからこそ、
“当たり前のこと”を、とことんキッチリ
やっていけるかどうかが問われるのですよ。
その“当たり前のことを毎日キッチリやる”という
土台の上にしか、ラストスパートにおける
「勉強量の最大化」も「2次曲線的な急成長」
も得られないということです。