- 2013-4-29
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 潜在意識・自己暗示の活用
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、この時期は大学受験生であれば、そろそろ「受験生モード」に入ってきたころだと思いますが、
受験勉強に向かう集中力というのは、まわりの「環境」によって大きく左右されやすいものです。
これは決して悪い意味で言っているのではなくて、集中力が「環境」に左右されやすいものであれば、
その「環境」を整えるだけで、意志の力に頼らずとも、集中力を向上させることができるということを意味します。
・・・で、ここまではよく言われる一般論。
このブログでそんなふつうの話をする気はないので、今回はもう一歩つっこんだ部分のお話をします。
集中力を高めるために勉強する環境を整えたあと、注意しなければいけないことがあります。
わかりやすい例でお話しますと、あなたが勉強に集中するために、どこかの図書館を利用することに決めたとします。
その後は一定の頻度で、あるいは毎日のように、その場所で勉強することになるかと思います。
言うまでもなく、そこで勉強する理由は「家では集中して勉強できないから」でしょう。
私もそうだったのですが、家で勉強に集中できない人は、図書館などの外で勉強するだけで、簡単に何倍も集中できるようになることも多いです。
ただ、気をつけておかなければいけないのは、図書館を利用し始めた当初は新鮮な気持ちがあったのに、
頻繁に通うことで、だんだんと慣れが生じて、せっかく図書館に行っているのについダラダラしたり、
余計な遊び(置いてある漫画を読むとか、携帯でネットやメールやゲームをするなど)をしてしまうことです。
これの何が危険かといいますと、その余計な遊びの時間がムダだということ以上に、
何度となくそういう余計な遊びを図書館で繰り返すことで、
悪い意味でのアファーメーション(自己暗示)がかかってしまう
ということなのです。
つまり、何度となくそうやって図書館で漫画を読んだり携帯で遊んでいるうちに、
自分でも気づかないうちに、「図書館=ちょっと遊んでしまう場所」という暗示がかかっていくのです。
「暗示」というと大げさに思われるかもしれませんが、人間は潜在意識でその場所がどんな場所なのかを直感的に把握している部分があります。
神社に行ったらなんとなく神聖な気分になるし、自分の部屋に入ったらリラックスできるし、寝室がある人は寝室に行ったら寝る気分にもなります。
高級ホテルに行けばちょっと緊張して気が引き締まりますが、安い民宿で同じ気分になることは難しいです。
これは理屈で考えてそういう気分になってるのではなくて、直感的にその場の雰囲気・空気感をキャッチして、そういう気分になってしまうわけですね。
つまり、無意識レベルでその場所がどういう空間なのかを感じ取っている部分があるということ。
当初、「図書館=勉強に集中する場所」というイメージ(認識)が出来上がっていたのに、その場所であなたが何度となく遊んでしまっていると、
その遊んだ回数とともに、あなたの中で「図書館=ちょっと遊んでいいところ」という認識に作り変わって行きます。
こうなってくると、どうなるかといいますと「最近、図書館に行ってるのにあまり集中できない(ノд-。)」とか「最近は図書館に行っても、つい遊んでしまう」という状況に少しずつ陥ってしまうのです。
これは図書館が悪いのではなくて、あなたが何度となくそこで気をゆるめて遊んでしまったせいで、
いつのまにか、「勉強に集中できる場所」だった図書館が、悪いアファーメーション(自己暗示)によって、「つい遊んでしまいかねない場所」という認識に、あなた自身が変えてしまったということ。
一度、図書館のイメージがそうなってしまうと、なかなかその認識を取り払うのは難しくなります。
せっかく勉強に集中できるいい環境を見つけたのに、それでは台無しであります。集中できる場所なんて、近くにそうそうたくさんあるものではありませから、これはかなりもったいない話です。
こうならないためには、図書館に行ったときには、極力勉強以外のことはしないようにすることです。
ふつうに休憩するくらいはいいですが、つい30分、1時間と漫画を読んでしまう、携帯を見てしまう、
そんな遊びを、図書館にいるときは極力やらないようにする。
つまり、あなたの中で 「図書館=勉強に集中する場所」というイメージをできるだけ崩さないように注意を払うということです。
このイメージが崩れなければ、あなたはいつでも図書館に行くだけで、自動的に勉強に集中できるモードになることができます。
漫画を読んだり、携帯を見たいなら、それはもう別の場所でやる。図書館は自分の中で“神聖な場所”として、決して漫画を読んだり汚らわしい行為(*_*)をしない。
神社で少年ジャンプを読んだり、じゃがりこを食べる人はいません。それは神社は神聖な場所であり、その神聖さを汚してはいけないからです。
あなたにとって集中できる場所は“神社”だと思ってください。それくらいに思っておいてちょうどですから。
「ここは集中力の神様がおわせます場所なり」くらいの気持ちで、あなたの中でその場所の“神聖さ”をキープする。もし遊ぶなら場所を変える。そんなに難しいことではないはずです。
せっかく貴重な「集中できる環境」を手に入れたのですから、ぜひ余計な「悪いアファーメーション」でその場所の“神聖さ”を汚してしまわないように、くれぐれも注意しておいてほしいと思いますね。
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