- 2010-12-14
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破するマインドセット, 受験を突破する記憶術, 授業・予習・復習ノウハウ
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
成績を上げるためのテクニックというのは、細かく言い出すといくつもあるわけですが、私がもし、受験生や中高生の方から
「成績を上げるためのコツを1つだけ教えてください」
と聞かれたら、こう答えます。
「一度勉強したことを、しつこいくらいに、念入りに復習すること」
はいこれ、「当たり前じゃないの?」と思った人は、非常に成績が良い人か、非常に成績が思わしくない人かの、おそらくどちらかだと思われます。
本当にこれをしっかり実践していて「当たり前」と思ったか、大して実践してないのに、わりとよく聞く話っぽいから「当たり前」と思ったか、それでその人の成績はある程度わかってしまうのです。
はっきり言いまして、これだけを本当にしっかり実践したら、まあ間違いなく成績はうなぎ上りになるでしょうね。
私は、成績が良い人と成績があまり伸びない人の、最大の違いはここにあるんじゃないかと個人的に思っています。
ようするに、授業や参考書の独学で一度やった勉強がしっかり頭に入っていて、次に聞かれたときに必ず答えられる状態なら、成績が悪くなるはずがないのです。
たとえば「勉強していない範囲」がテストで出たら、それは答えられませんよね。これは当然の話。でも、ほとんどの人は「勉強した範囲」が出てるのに、それに答えられないから成績が上がらないわけです。つまり、一言でいってしまうと、
復習が完璧でないから
ということにすぎません。
自分の成績が悪い理由を「私は頭が悪いんですぅ」などと言って自分にレッテル貼っている人がたまにいますが、正直意味不明です。
復習がしっかりできていないのを、「自分の頭の悪さ」のせいにしても何も解決しませんよ。「自分は頭が悪いから」とレッテルを貼れば、成績が悪いことの「言い訳」が成立します。友人や家族に対しても、自分に対しても言い訳しやすくなります。そのラクな道に逃げてはダメです。
成績の良い人は、例外なく、
「これでたぶん、だいたい覚えたはず」
といったあいまいさを許しません。「絶対に間違いなく覚えた」と断言できるまで、何度もしつこく繰り返します。
ここが最大のポイントです。
重要なのは、テクニック(方法論)ではなく、このマインドセット(心がまえ)なのです。
つまり、「絶対に間違いないく覚えたと断言できるまで、何度も繰り返す」という、心がまえさえ持っておけば、テクニックは後から自然と浮かんできます。
たとえば、
・本当に覚えたか、数日後にもう一度確かめる
・覚えていない項目を、カードやノートにまとめておく
・ノートを作るときは、( )で穴埋め形式にして、答えを右ページに書く
・カードを作るときも、( )の穴埋め問題にして裏に答えを書く
あくまで一例ですが、「絶対に覚えたと断言できるまでやる」という心がまえさえあれば、手段は自分でも思いつくし、それで大きくズレることはないのです。
にもかかわらず、これを、すぐ「テクニックだけ」を知ろうとして失敗する人が後をたちません。そういう人は、こんな質問をしてきます。
「参考書は何回くり返せばいいですか?」
「カードがいいですか?ノートの方がいいですか?」
「何日かしたら復習したほうがいいですか?」
「絶対に覚えたと断言できるまで復習する」と思っている人は、こんな質問をしません。テクニック(手段)だけを知ろうとするから、いつまでたってもこんな質問をしてしまうし、成績も上がらないのです。
この件に限らず、大事なのは、テクニック以上にマインドセット(心がまえ)。そして今回のマインドセットは、
「絶対に覚えたと断言できるまで、しつこく復習する」
です。これまで「さすがに『断言できるまで』は復習できてなかったかも」という人は、ぜひこの点を念頭に置いて勉強を進めてみてください。
しばらくしたら、成績が急激に上がり始めることをお約束します。