- 2013-8-20
- おすすめ記事, 勉強のストレス解消法, 受験を突破する生活習慣術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は、自分の部屋でテレビを見る習慣をやめてしまいたい、禁煙ならぬ「禁テレ」をしたい受験生向けの話。
私はかれこれ8年近く自宅でテレビを見ていないのですが、それ以前はかなりのテレビっ子でした。
もう家にいるときは、しょっちゅうテレビを見てたわけです。見てたというか、ほぼずっとテレビがついている状態。
とはいえ、テレビが四六時中ついてると、当然なにやら面白そうなときはつい見入ってしまうわけですね。
そんなテレビっ子ではあったのですが、その状態を好ましく思っておりませんでした。つまり、
「ついついテレビを見てしまう俺、最悪やん・゚・(ノД`;)・゚・」
と、かなりの罪悪感を持ちつつ、テレビを毎日見ていたのです。毎日ばっちりテレビを見ていながら、そんな自分が嫌で嫌で仕方がなかったわけです。
「そんなに罪悪感を持っているなら、テレビを見なけりゃいいだけじゃん」
と思った人は、人に何かを教え導く先生・指導者・カウンセラー的な仕事にはたぶん向いていないかと思います。人間の弱さを体験的にご存じないということだから。
私の知る限り禁煙も同じで、タバコを吸っている人の多くは、「タバコなんて、できればやめたい」と半分思いながら吸ってしまっている人が非常に多いです。
ようするに、禁煙も禁テレも、ダイエットしたい人の禁お菓子や禁炭水化物なども、
「やめたくても、やめられない(;д;) 」
という人が、ものすごく多いわけですね。つまり、意識では「やめたい」と切実に思っているのに、ついやめられずに、それをやってしまうパターンです。
これは本当に、自分で自分が嫌になっていくものです。セルフイメージなんて、もうダダ下がりなわけ。
こういう「禁○○」をしたい人、何かをやめたいのにやめられなくて困っている人に、有効な解決策の一つをお伝えしますと
【 類似する「軽いもの」で代用する 】
という方法です。
たとえば、禁煙であればいきなり完全にタバコをやめるのではなく、電子タバコで代用する。(コンビニで売ってます)
いきなりやめると禁断症状がでるので、まずはニコチンは断つけど、口寂しさを補うものとして電子タバコという形で、「いきなり完全にやめた感」を出さないようにする。
たとえば、ポテチを毎日一袋食べる習慣をやめたいのであれば、いきなり禁ポテチをするのではなく、バナナチップとか、スルメ・せんべいなどの和菓子系とか、ミニサイズのポテチとか、なんらかの形で「1ランク軽くしたお菓子」で代用する。
たとえば、炭水化物を減らしたいなら、ご飯を完全に断つのではなく、夕食のご飯を豆腐に切り替える
(余談ですが、この豆腐代用、私の周りでもけっこう多いです。というか、私もやっていました。OCPメンバーさんにもいますね。)
こういう形で、いきなり完全に断つのではなく
【 類似する「軽いもの」で代用する 】
という形の、いわばソフトランディング的な方法で「禁○○」を実現するということです。
で、話を受験生の「禁テレ」に戻しますと、禁テレをいきなりやるとどういう症状がでるかといえば、
「自分の部屋が、無音でシーンとしてるこの状態、耐えられねー(;`O´)」
と猛烈に感じるのです。これは、やったことある人にしかわからないと思いますが。
いつもテレビを流していて、何年も常に、誰かしらの声が部屋に鳴っている状態に完全に慣れてしまっているため、
いきなり部屋が「無音の状態」になるのが耐えられないわけです。で、ついポチっと電源を入れて安心するわけ。
大黒摩季の名曲「ら・ら・ら」に、こんな歌詞がありました。
「テレビやマスコミは、いったい誰のもの?とっても寂しいから、とりあえずつけてます」
・・・ようするに、そういうことです。禁タバコが「口さみしい」からなかなかできない部分があるように、
禁テレも「声さみしい」だけの部分が大いにあるわけですね。「とっても寂しいから、とりあえずつけてます」というだけだったりするのです。一人暮らしをしたことがある人ならわかるはず。
ちょっと長くなってしまったので、一気に結論に行きますが、上記のとおり禁○○をしたいときは、「類似する部分がある、軽いもので代用する」と成功する確率が上がるわけですから、
禁テレをしたい人(厳密には、したくでもできない人。何度も失敗してる人)には、テレビをいきなり断つのではなく、実は
【 ラジオで代用する 】
と、かなり高い確率で禁テレに成功できるのでおススメです。
なぜ「ラジオ」なのかというと、上記の通り、禁テレがあと一歩でやめられない理由は、「声さみしいから」という部分が大きいんですね。
私もそうだったからわかりますが、ただ意味もなく「とりあえずテレビをつけてるだけ」の場合が大半なのです。でも、それがやめられない。
こんなバカバカしい状態を断つには、テレビの電源を抜くのはもちろん、そこからまたつい見てしまわないためにも、
ラジオという「代用」を使って、別に聞かなくてもいいので、喫茶店や美容院のようにBGMとしてラジオを流し、
なんらかの声だけ、常に流れておくようにすればいいのです。聞くのではなく、あくまでBGMとして。
「じゃあ、日本語の曲をBGMにしてもいいのでは?」と思った人は、それで済むなら、そうしてくださいませ。ただ多くの場合、楽曲ではテレビの代用になりません。
禁テレができない原因である「声さみしさ」というのは、曲のような定型化されたパターンの「声」ではほとんど代用できないのです。
この場合、必要なのは曲ではなく「トーク」「会話」のようなBGMです。
テレビという「映像+音」のメディアから、ラジオという「音」(声)だけのメディアになることで、状況がガラリと変わります。
映像があると、ついそれに見入ってしまって1時間、2時間があっというまにたちますが、
音だけのラジオであれば、テレビのようにその映像に食い入るように見てしまい時間を潰すことがありません。
まさに「類似する、軽いもので代用する」というルールが効いてくるわけです。
禁煙における代用が電子タバコのように、禁炭水化物の代用が豆腐であるように、禁テレビの代用をラジオにすればいいわけですね。
というわけで、自分の部屋で禁テレビをしたいのに、いっこうに出来ずに挫折して悩んでいる受験生の方は、「ラジオ代用」という方法がありますので、よかったら一度この方法を試してみてほしいと思います。
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