- 2011-4-11
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は、私がやっていた英語の長文読解の勉強法を。
学校や塾の授業で習った「英語の長文」ってたくさんあると思うのですが、
言うまでもなく、この長文の中には、
▼英単語
▼英熟語
▼英文法
などなど、様々な英語の語彙・文法・表現の宝庫になっています。
そして、こういった英単語・英熟語・英文法などは、それを単体で覚えるのではなく、
「文章の中」で覚えたほうが効率的で、記憶にも残りやすいのは言うまでもありません。
とはいえ、だからといって英単語や英熟語を覚えるのに、学校で習う教科書(テキスト)の長文「だけ」で間に合わせようとするのは無理があります。
テキストの長文だけでは、穴埋めできない単語・熟語も存在するからですね。
そのあたりをうまく網羅しているのが、速読英単語や以前このブログでもご紹介したDUOなどの参考書でしょう。
そのように英単語・英熟語などは、学校や塾の長文読解のテキストとは別の、それ専用の参考書を使って別途覚える必要があると思います。
が、
いっぽうで、上記の通り、せっかく授業でならった長文をそのまま放置しておくのはやっぱりもったいないわけです。なんせ語彙・文法の宝庫なのですから。
だから、授業で習ったテキストの長文も、何度も読み込んだほうが効率的に語彙力(&読解力)が増え、無駄の少ない勉強ができます。
そのときのやり方なんですが、
よくテキストに直接単語や熟語の意味を書いていたり、日本語訳を書きこんでる人がいますが、
これではあとから読み返したときに、その書き込みを見てしまうので、自分がその単語なり熟語を覚えたかどうかの正確な判別がつきません。
これを防ぐには、授業の前に、その長文をコピーしておき、そのコピーの方にすべて書き込むことです。
コピーはノートに貼ってもいいでしょう。ともかく、長文のテキストの方には何も書き込まないこと。
そして、コピーの方には、長文の中でわからない単語・熟語・文法が1つもなくなるまで、
その意味や文法の構成をどんどん書き込んでいきます。
まだ語彙力がないうちは、コピーの方は日本語の訳語と文法の線がいっぱいになって、書き込みだらけになるでしょう。
それでいいのです。コピーには、意味がわからない部分が1つもないようになるくらい、すべてを書き込んでいきます。自分でわからない箇所があれば、友人や先生に相談しましょう。
で、そのコピーの方でわからないところがなくなり完璧に理解できたら、その書き込みだらけのそのコピーを再度繰り返し読んでいきます。
(音読するとより効果的ですが、自習室などの環境によって難しいなら、黙読でもOK。)
で、ここからがポイントですが、ある程度コピーを読み込んだら、次に何も書かれていないテキストの方を読んでみます。
それまで読むのに苦労した長文も、比較的スラスラと読めるようになっていて驚くはず。
もちろん、この時点ではまだテキストの長文を読んでいて
「あれ、この単語は何だったかな?」
「ここって、どう訳すんだったっけ?」
と、思い出せない部分がいくつかでてくるでしょう。そういうときは、完璧に書き込みがしてあるコピーの方に戻って確認をします。
こうやって書き込みのないテキストの方を何度も読み込んでいき、最終的には、
書き込んだコピーの方を一度も確認しないで、全文の意味が理解できる
ようになったら、その文章は卒業。ここまで行くと、長文を読むのが楽しくなってきます。
以前は書き込みを見なければ読めなかった文章が、書き込み0のテキストのまま読んでも理解できるので、大変気持ちがいいのです(笑)。
このやり方の最大のポイントは、繰り返し読むことで単語・熟語・文法を文章の中で覚えることができるのはもちろんですが、
何も書き込んでいないテキストを何度も読むことで、
「長文を頭から読んで、英語のまま意味を理解する」
という感覚を身につけやすい点です。
とくに英語に慣れてないうちは、
「頭の中で英語を日本語に変換しないで、英語のまま意味を理解する」
というのが、感覚的に理解できないです。でもこれができないとセンター試験を始め、入試には対応できません。
まだその感覚がわからないレベルの間は、同じ長文を何度も何度も読み込むことで、その感覚を理解するしかないと思います。
ある程度、それが感覚的にできるようになってきたら、次のステップとして、
初めて接した新しい長文を英語のまま理解する
という訓練を積んでいくといいでしょう。
私は学校と塾のテキスト、それに速読英単語も、
すべての長文をコピーしてそこに書き込み、あとで何も書かれていないテキストを「日本語変換しなくても」理解できるまで読み込む、
というこの方法で勉強していきました。
誰かに聞いたわけでなく我流のやり方だったのですが、非常に効果がありました。
長文読解の勉強の仕方がわからない人は、これでまず読解の基礎力をつけて、問題集・過去問に挑戦していくといいのではないかと思います。
P.S
ちなみにこの方法は、古典や漢文の読解でも使えました。よかったらそっちでも試してみてください。
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