- 2011-2-20
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回の続き。
前回は、「お祈り」と「催眠術」の共通点を考えるという、若干あやしい話でした(笑)
<前回の記事>
「お祈り」と「催眠術」の共通点は何でしょう?
とはいえ、勉強とまったく関係のない話はもちろんしません。というか、これは大いに勉強の集中力アップにも関係している話なのです。
前回の内容を簡単に復習すると、
お祈りというのは、たとえば初詣に行って「○○大学に合格しますように」と手を合わせる場合、その言葉を心の中で
1回だけ言ってみた
ということはないはず。
「○○大学に合格しますように。てことで神様ヨロシクー」
って1回さらっと思うだけじゃ効き目(!?)が薄いはずで、ふつうお祈りするなら、その言葉を何回か「繰り返す」はずです。
催眠術の場合も
「あなたはだんだん眠くなるー。はいっ!!どうよ!?」
と「1回だけ」しか言わない催眠術師はいないわけで、必ずと言っていいほど
「あなたはだんだん眠くなる~眠くなる~眠くなる~」
みたいに、何度も同じ言葉を「繰り返す」わけです。つまり、
同じ言葉を繰り返す
という点において、お祈りも催眠術も共通している。とまあ、そんなお話でした。
催眠術なんて言うと、TVでうさんくさい催眠術師が出てくることがあるので、オカルト的なものと思っている方もいるかもしれませんが、
心理学でも催眠療法というのは普通に存在しますし、
欧米でも催眠療法士という職業があったり、アメリカでは催眠療法の博士号も存在するくらい。
ということで、催眠自体は別にうさんくさいものではないんですね。
で、話を戻すと、この「同じ言葉の繰り返し」という共通点が何を意味するのかですが、
ようするに、
人間の脳は「同じ言葉の繰り返し」に弱い
ということなのです。脳は同じ言葉を何度も繰り返してしまうと、それを信じ込んでしまう性質がある。
非常に複雑でとてつもなく高度な仕組みでできている脳ですが、案外びっくりするような弱い部分もあるわけです。
「弱い」と表現してしまうとマイナスのイメージですが、何事も(人の性格とかもそうですが)長所と短所は裏表になっているように、
「同じ言葉の繰り返しに弱い」という脳の短所も、実はうまく活用すればとんでもない長所に変身します。
ちなみに、短所のまま悪用したのが、上記のうさんくさい方の催眠術やカルト宗教の「洗脳」だったりするわけです。
(「尊師ー尊師ー尊師ー尊師ー尊師ー」「修行するぞ修行するぞ修行するぞ」と信者に何度も言わせていたアホ教祖も昔いましたが、最低の悪用とはいえ「洗脳」という意味では効いてしまうのです。。)
逆に、長所としてその特長を活用したのが、例はいくらでもありますが、たとえば子育てにおいて「あんたはデキる子よ」と、幼少期から何度も言われ続けて育った子が、
いい意味で「洗脳」されて、本当に優秀な大人に育っていく
といった例は枚挙にいとまがありません。
ソフトバンクの孫正義さんも、子供の時に親から「お前は天才だ!」とずっと言われていたのは有名な話です。
つまり、「同じ言葉の繰り返しに弱い」というこの脳の特長は、
使い方によって「すごいメリット」にも「最悪のデメリット」にもなるということ。
では一体どのようにすれば、この脳の特長を勉強における「すごいメリット」として活用できるのか?
うーん・・・長くなりそうなので、次回に引っ張ります(笑)
P.S
あいかわらず全然書き足りないですね・・・。
このテーマ、真面目に書けば30記事分くらいは必要なんですが、次回で無理やり着地させます。。
本当は数回にわけた「シリーズもの」の記事より、毎回1話完結の「こち亀型」の記事だけでブログを埋めたいのですがねぇ。
必要なことを最低限誤解のないようにわかりやすく伝えようとすると、やっぱり1話完結は無理なテーマもあります。
そう思うと、大半が1話完結で30年以上続けてる「こち亀」ってすごすぎ。。。
次回記事⇒ 脳をだまして集中する「同じ言葉の繰り返し」術