- 2015-7-8
- 効率的な勉強法~中上級編~, 夏休み・冬休み・春休みの勉強法
こんにちは、中西です。
高校生や大学受験生は
楽しい楽しい夏休みヾ(*´∀`*)ノ
が近づいています。今回はその話を。
「楽しい楽しい」と書きましたが、
まあ実際のところは、
受験生にとってはいわゆる
“受験の天王山”
という大勝負の期間になります。
とくに高校生の場合は
全く学校の授業が無い、
丸1日自由に使える日が、40日くらい続くわけです。
「時間の自由度が高い」
状態が長く続くということは、
「差がつきやすい」
ということです。
ヘタな時間の使い方・勉強の仕方をした人と、
うまく時間を使い切って、ポイントを抑えた
勉強をできた人とでは、
その40日の間に大きな差が
ついてしまうのは当然です。
40日後に久しぶりに友達と出会ったら、
「精神と時の部屋」から出てきた悟空ばりに
別人になっていることも少なくありません。
なんなら目つきまでちょっと
インテリ風になっていたりします(- -)。
ここでついた差というのは、
そう簡単には取り戻せないのです。
他人との比較においてもそうですが、
自分としてもその40日を無駄にして
「秋から夏休みの失敗を取り戻す(*`Д´*)ノノ」
なんていうのは至難の業になりますよ。
この重要性をよーく念頭に
おいておく必要がありますね。
それほど大事な夏休みですが、
一番注意しておかないといけないのは
「夏期講習」
です。
最悪のパターンは、
「夏休みに俺は一気に変わるぜ!」
と意気込みながら、やみくもに夏期講習の授業を
ビッシリ入れまくること。
「夏休みなのに、こんなに授業のスケジュールが
いっぱい入ってる俺すげー!」
なんていう心理状態の人ね。
これまで地道な努力をしてこなかった人ほど
安直に「一気に変わろう」としてしまいます。
実はただ楽して変わりたいだけ、
が自分でも気づいていない
本音だったりするのですが(´Д`lll)
そんな心理状態のところに
夏期講習の案内が届く。危ないです。
夏に一気に変わりたくて
「よーし、俺は夏期講習を受けて受けて受けまくる!」と。
これが私が考える
最悪の夏期講習の取り方ですね。
ちょっと前にも書きましたが、
このパターンの場合は
「夏期講習に依存している」
状態なのです。
自分で地道に実力をつけていく重要性を忘れ、
「いい先生の講習をいっぱい入れて、
あとはその授業に出席さえすれば何とかなって行くはず」
などと心のどこかで思っているタイプです。
とくにそれまで勉強を
あまりして来なかった人に多いです。
「授業を真面目にたくさん受けてる
自分ってえらいわ(ノ∀`*)ノ彡」
なんていう感覚の人ね。完全に夏期講習に依存してます。
これはもう“終わりの始まり”です(笑)
誤解しないでほしいのですが、
夏期講習を全否定しているわけではありません。
そこに心理的に依存してはいけないということ。
「いかにうまく利用するか」
が重要なのです。
夏期講習を最大限にうまく利用する方法は、
自分一人では難しい・時間がかかるような
苦手分野に限定して受講することですね。
まあそもそも受ける必要があるか
どうかを考えるべきですが、
受ける必要があると判断したなら、
上記のリスクを考慮して受講しましょう。
私は実力をつけるには
1冊をくり返すのが最重要であり、
それを補完するのが夏期講習だと考えています。
私が受験生のときにも夏期講習を
けっこう受けたことがあるのですが、
まあ見事にほとんど秋以降には
復習をしませんでした。受けっぱなし。
「それはお前が悪いんだろ」って話ですが、
パラパラした薄いテキストをたくさんもらっても、
私は秋以降になってからそれを
「何度もくり返す」
気にならなかったんですよね。
だったら最初からその時間を
参考書学習に費やしておけば良かった、
という話になります。
参考書は
「この1冊を完璧になるまでやりこむ!」
と思いやすいのです。だってその1冊に
その分野のことが網羅されているわけですからね。
この感覚の違いは大きいですよ。
だからメインはあくまで参考書であり、
それだけでは不安だったり、
そこにプラスして実践力をつけたいなどの場合に、
メインの学習で一人では厳しい分野を
「補完するもの」として講習を利用する。
これが正しい夏期講習の
受講マインドではないかと私は思います。
ある優秀な経営者さんが
「所要時間の1割を、計画を立てる時間に費やすといい」
とおっしゃっていましたが、その理論でいうなら、
夏休みの計画作成や、時間の使い方を検討するのに
丸4日くらい使ってもいい、ということになります。
まあ実際に4日使うかどうかはともかく、
少し時間をかけてでも、夏休みにどう勉強するかを
事前にしっかり考えておいたほうがいいのは間違いないですね。
それではまた。