- 2013-3-14
- 2013年の記事, おすすめ記事, 受験を突破するマインドセット
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
このブログは、大学受験生や資格試験受験生の方がたくさん読まれているので、
今から話す内容は「受験勉強において」の話なのですが、
実際のところ、この話は受験勉強に限らず、ありとあらゆる目標達成プロセスにおける重要なマインドの話になります。
まず先に結論から言ってしまいますが、受験勉強を進めていくプロセスにおいて、私が非常に重要なマインドだと考えているものの一つに、
悲観的に想定し、楽観的に行動する
というものがあります。
この言葉を今はじめて聞いた人で、いっさいの説明なしでこの言葉の意味するところがピンと来た人は、
おそらくこれまでの人生で、けっこう大きな壁(目標)を達成したことがある人だと思われます。
たぶん無意識でやっていたことが、言葉になったような感じがするのではないでしょうか。
実際のところ、それなりの目標を達成するプロセスにおいては、上記のマインド無しにはうまく立ち行かないものなのです。
いわゆる勉強法の「ノウハウ」というものとは違いますが、それよりももう少し深いレベルにある、「ノウハウ」を駆使する際に根底に流れている考え方、といったイメージになります。
ちょっと抽象的な話が続いたので、もう少し具体的に言いますと、
たとえば、なにか勉強計画を立てるときに、めっちゃ無理めなパンパンのスケジュールで計画を作ってしまう人。
「どう考えても、そんな計画は途中で100パー挫折してしまうだろうよ(-_-)」
って突っ込みたくなるような計画を作ってしまうタイプね。それはもう第三者的には計画じゃないわけです。
「これだけ勉強できたららとんでもないことになるぜ(= ̄∇ ̄=) 」
という理想の世界、桃源郷の世界、お花畑の世界であります。
まあ実際のところ、その計画が見事に挫折するという“とんでもないこと”は確かに待ち受けているわけですが。
こういう計画を立ててしまうことを「楽観的に想定する」といいます。
楽観的に「こんなきつい計画でもたぶん行けるやろうヾ(´▽`)ノ」と心のどこかで思っていて、結果思い通り進まず挫折。
つまり、最初に説明した「悲観的に想定する」の真逆ですね。
計画を立てる段階というのは、まだ実行におよんでいない、ある意味で“妄想の世界”ですから、ついついバラ色の未来を妄想しすぎて楽観的になりがちなのです。
だからそこは、悲観的にというか、楽観的になりすぎないで計画を作成する必要があるわけです。
いっぽうで、実際にその計画を実行に移して勉強をしている最中は、悲観的になっていても仕方がないです。
立てた計画なり目標を「絶対、達成してやるぞ!!」「俺なら必ずやれる!」「最終的には必ず合格する!」などと、いい意味で“楽観的に”考えながら、実行していかないとダメです。
一番ヘタなパターンは、めっちゃ無理な計画を立てて(楽観的に想定)、その計画を実行しているときは、
「なんか俺、大学受かる気がしない。やっぱ俺みたいな頭悪いやつが、○○大学に合格するなんて無理に決まってる(ノД`)」
とかなんとか、個人的にはお尻をけっ飛ばして喝を入れてあげたくなるような、ウジウジした考え方で実行していくパターン(悲観的に行動)です。これが一番ヘタなマインドの持ち方です。
暗記をするときもそうですね。ヘタな人は、「この参考書は3回やろう!」みたいに、最初から記憶できる回数をなぜか楽観的に想定してしまうのです。
「5回やらないと覚えられないかもしれないぞ。いや、8回やらないと覚えられないかも」
といった「悲観的に想定する」ことをしないわけです。ここで楽観的に想定しているから、
結局はたいして頭に入っていないのに、その参考書を終了させて次の参考書をやり始めます。
で、次の参考書でもまた「楽観的に想定」して・・・・
みたいな、なんというか“不合格へまっしぐらループ”に入って、そのループで思考と実行が回っていくわけですね。
勉強をする上で根底に流れているマインドというのは、これほど恐ろしいものなのです。目に見えないから気づきにくいのですが。
ということで、あなたが受験生であれば、これから受験勉強を進めていく上では、常に
悲観的に想定し、楽観的に行動する
というマインドを、ぜひしっかり頭にたたき込んでおいてほしいと思います。