- 2013-3-27
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 志望校・進路の決め方
- プチ笑い有り
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験生になったら、なるべく早めにやらないといけないのが「志望校の決定」です。
ちょっと前に、その重要性(つまり早めに志望校を決定する重要性)については詳しく解説しましたが、
では、志望校を決定するときに、そもそもどのような基準で決めればいいのかわからない(>_<;)
という人もいるかと思いますので、今回はそのヒントを一つ。
大学受験生が志望校を決定するときの基準には、大きく分けると2つあります。
一つは、「大学」から決める方法。もう一つは「学部」から決める方法です。
前者はようするに、「この大学に行きたい!」「この大学が好きだ!!」と思える大学を探し、
その大学の中で、好きな学部を選ぶ方法。
いっぽう後者は、学びたい学問からまず「○○学部に行きたい!!」ということを決めて(もしくは将来なりたい職業から逆算して、行くべき学部を決めて)
その上で、その学部が存在する大学を探します。
こういう学びたい学問、なりたい職業がすでにある人は、比較的わかりやすいです。
とくになりたい職業が決まっている人は、その職業につくのに必要な学部を調べ、
その学部がある大学を志望校にするしかありませんから。医療系・法律系の仕事などはその典型ですよね。
ただ、実際のところはそういう人は少数派です。ほとんどの大学受験生は、「自分が将来なりたい職業」なんて決まっていません。
それどころか、「大学で何を学びたいのか」もよくわかっていないことも多いです。
それがまだ決まっていないなら、一番最初に「俺(私)は大学で何を学びたいのか?」をまず自問自答して、そこから決める必要がある、
という話になるのですが、この決め方はあまり賢いやり方ではないように私は思います。
というのは、この方向でがんばって思考をめぐらしても
「俺(私)が行きたい学部はこれだったのだ!!」
という“正解”に、自信を持って行き着く可能性は、あまり高くないからです。せいぜい、
「俺(私)が行きたい学部は、たぶんこれに違いない」
ぐらいの確信度で決めることになるのが関の山かと。
でもこれって、なんといいますか、好きな人に告白するときに
「あなたのことが、たぶん好きな気がします。断言まではできませんが、そんな気がします。雰囲気的に、何やらそんな気がするのです。なので付き合ってください」
みたいな意味不明な弱々しい告白をしてる状況に近いです。言うまでもなく、こんなテンションじゃフラれる(不合格になる)わけです。
もし仮に付き合えたとしても(合格できたとしても)、そもそも好きかどうか怪しい相手と付き合ってるわけで、
途中でミスマッチに気づくか、4年間もテンションが長続きしない可能性が高いです(-_-;)
よって、「行きたい学部」ありきで志望校を決定するのは、よほどその学問が好きだという確信があるか、
その学問が将来の仕事に必須という確信がない限りは、納得のいかない大学ライフを送ってしまう危険性が高いと、私は思っています。
では、どうすればいいかというと、
最初にお話したもう一つの選び方である、「行きたい大学」をまず先に決めてしまう方法がおススメです。
大学の校風なり、学生の雰囲気なり、就職率なり、選ぶ基準はいろいろあるでしょうが、
とにかく「私はこの大学に行きたい!」と思える大学をまず探すわけです。もちろん学部もチェックしますが、あくまでメインは大学にするのです。
これはしっかり調べれば、必ず見つかるものです。そして、一度そういう大学が見つかったら、
これも恋愛に似ていますが、いい意味で「その大学にゾッコン(@_@)」の状態になることも少なくないです。
私がこれまで見てきた中で、「ある特定の大学にゾッコン!」になっている受験生は山のようにいましたが、
「ある特定の学部にゾッコン!」って人は、かなり少なかったです。「どこの大学でもいいから、どうしても○○学部に行きたいの!」みたいな人は少ないですね。
そういう過去の受験生の例をみても、学部ありきではなく、大学ありきで志望校を決めるつもりで好きな大学を探し、
最終的に「ある特定の大学に惚れる」という状態を作り出すのは、しっかり調べればそれほど難しくないかと思います。
私自身も、受験生時代は早稲田大学に惚れていました。そして、惚れていたからこそ、合格できたわけです。
受験勉強において、合否を決める重要なカギを握るのは、勉強に向かうエネルギーの強さです。
そのエネルギーというのは、「何としても合格したい!」という思いがどれほど強いかで決まります。
そういった強い思いというのは、結局のところ、「どれだけその大学に惚れているか」ということなのです。
だから、惚れてるかどうか自分でもあやしい「学部」をもとに志望校を決めるのではなく、
「俺(私)はこの大学に惚れた!」
と思える大学を探し出し、それを志望校にしてしまうのが、学部も大学もはっきり決まっていない人にとっては
一番確実で、かつエネルギー効率よく集中して勉強できる、合格率も高い決め方でしょう。
これから志望校を決める受験生は、そんな「惚れる大学」をぜひ探し出してほしいと思います。