こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強に限らず、何でもそうなんですが、
物事を成すときに、
「ここを狙(ねら)えば、もっとも効率的に大きな効果を得られる!」
という急所のようなポイントがあります。
たとえば、その昔、戦国時代に「桶狭間(おけはざま)の戦い」というのがありました。
非常に有名な戦いですが、織田信長がまだ若い頃に、宿敵の今川義元を破った戦いです。
実は、この戦いは、信長にとって一か八かの奇襲攻撃だったんですね。
なんせ信長の軍の数は、今川義元の軍の10分の1と、人数的には完全に信長が負けていたのです。
そこで信長はどうしたか?
目的を「たった1つ」に絞って指令を出したのです。その目的とは、
敵軍の大将である今川義元の首をとる
というこの1点。
人数的に、まともにやり合っていてはまったく勝ち目がない。そこで敵軍大将の「今川義元の首をとること1点」に、軍の目的を絞ったのです。
どんなに大人数の軍であっても、大将が殺されたら士気も落ち、機能もしなくなるからです。
この戦略が功を奏して、結局信長は義元の首をとり、敵軍を破ったのでした。
さらに信長は、戦(いくさ)のあと、活躍した兵に報酬を出すとき、
「今川義元がいる場所の情報」を持ってきた兵に一番の報酬を出したとか。
信長は、この非常に不利な桶狭間の戦いにおいて、戦う前にすでに
「ここを狙(ねら)えば、もっとも効率的に大きな効果を得られる!」
という、その戦(いくさ)の「急所」を見抜いていたということですね。
もう1ついきます。たとえば会社。
どんな会社にも、(規模の大小は別にして)いろんな部署があります。
お金を管理する経理部、社員の採用や昇進などを管理する人事部、全体的な諸業務を行う総務部、営業をする営業部、
その他、法務部とか秘書室とかなんとか、まあ会社にもよりますが、いろんな部署があるわけです。
いろんな部署にそれぞれ重要な役割があるわけですが、
「ここさえしっかりしてれば、最悪会社は倒産しない」
というポイントがあり、それが
集客
というものです。読んで字のごとく、「お客さんを集める」こと。通常、営業部などがこれを担当しています。
お客さんを集め続けて、その会社の商品やサービスを買ってくれるなら、
会社にお金は入ってきますから、最悪会社はつぶれません。
ベンチャー企業であっても集客さえできていれば、多少経理部や人事部の形が整ってなくても、なんとか生きていくことはできるのです。
逆に、いかに人事部や経理部や総務部に、優秀な人間がつぶぞろいに集まっていたとしても、
集客がまったくできない会社は、お金が集まらないから近い将来倒産してしまうのです。
(社会人の方、「黒字倒産もあるぞ」とか「営業とマーケの違い」とか「リピーターもある」とか細かい突っ込みはなしでお願いします(-_-;)たとえ話ですので話を単純化しております)
想像してください。
あなたが山で1人で狩猟をしていたとします。ライフル銃で鳥をバーンと打つような狩猟です。
ワクワクしながら木をかき分けて、山を登っていたと。
すると、向こうのほうからガサガサと何か音がした。「おっ、鳥かいな( ´∀`)」と思ったら、
ガオォーーー
とか言ってドデカい熊が両手を上げて目の前に現れた!!
しかも明らかにこっちに向かって襲ってきた(゚Д゚)。どう見ても、人間様と友好関係を結ぼうという雰囲気じゃない!
「し、死んだフリしようか!いや、あれは言われてるほど効果はないと聞いたことがあるし・・・」
とかなんとか思ってるうちに、目の前まで熊が!もうやばい!!
最後の手段、ライフル銃を構えた!弾の数を見たら
「ええっ!!!弾があと一発しか入ってないやん(´д`)」
ていう極限の状況。その一発を絶対にはずせない。一発でしとめるしかない。
で、あなたらなその一発、どこ狙います?
足元?ひざ?手?おなか?腰?
そんなとこ狙いませんよね。一発でしとめるしかないなら、絶対
頭か心臓
を狙うはずです。なぜなら、そこが「急所」だからね(オスなら例のあの場所も。。。)
何事にも、もう世の中のほとんどのことにおいて、こういった「急所」のようなポイントが存在します。
3つも長々とたとえを出して、私が言いたかったのは、
受験勉強にも、「急所」つまり
「ここを狙(ねら)えば、もっとも効率的に大きな効果を得られる!」
というポイントがあるということを理解していただきたかったのです。
他のすべての事象にそれがあるように。受験勉強もその「急所」がどこにあるのか見抜かなければならない。
ところが、多くの受験生は「急所」ではなく、「急所でない部分」に目が行ってしまいがちなのです。
たとえばですが、
一番いい参考書はどれなんだ?
一番いい問題集はどれ?
一番いい塾はどこ?
一番いい先生は誰?
全部重要です。自分がいいと思う参考書やいい問題集、いい塾・先生を大いに探して下さい。それは無駄ではありませんから。むしろある程度以上、それは必要な作業なのです。
でも、私の考えですが、そういった「一番いい○○探し」という作業は、
受験勉強の「急所」ではない
のです。なぜなら、ある一定以上有名なもの、評判のものであれば、どれもすべて素晴らしいから。
しかし、どの利用者の中にも、必ず成績が伸びる人・伸びない人が出てきます。どんなにいい参考書を使っても、合格する人、不合格になる人が出るのです。
よって、「一番いい○○(参考書・問題集・塾・先生)探し」という作業は、受験勉強における「急所」ではないと私は思うのです。
でも、なぜかみんなそこに目がいく。なぜかみんな
自分の外側にあるもの
に、「答え」を探そうとするのです。参考書も問題集も塾も先生も、みんな「自分の外側にあるもの」ですよね。
「自分の外側」に、何か「うまい話」的なものがあるのではないかと、心のどこかで考えてしまう。
実際、いい参考書・いい問題集・いい塾・いい先生というのは、間違いなく存在しますし、
上記の通りそれも重要なので、あなたは「ある程度までは」それに時間をかけて探さなければならない。
ここで、つい勘違いしやすいんですね。「ある程度まで重要なもの」だから、「それが急所だ」とつい思ってしまいやすい。ここに1つの落とし穴があります。
でも、受験勉強の本当の「急所」は「自分の外側」にはありません。受験勉強の急所があるのは、
自分の内側
なのです。内側でしか、ありえません。つまり、自分が持っている「受験に対するマインド(考え方)」の部分。
本当は「自分の内側に急所がある」んだけど、「自分の外側に急所がある」と思ってそれを探すほうがラクなんですよね。
だって、そのほうが成績が伸びなくても自分のせいにならないから。
外側に急所があると思ったほうが、成績が伸びなかったときに自分の責任にならず、
「外側(参考書・問題集・塾・先生)が悪いからだ」と言い逃れができてしまいます。
だから「自分の内側に急所がある」とは、多くの人は思いたくない。しんどいからね、それだと。
でも、重要なことなので繰り返しますが、
あなたがこのあと受験勉強という戦(いくさ)に参加するなら、
「受験勉強の急所」が一体どこにあるのかを見抜くことが絶対に必要です。
そして、その「急所」、つまり
「ここを狙(ねら)えば、もっとも効率的に大きな効果を得られる!」
という部分に、あなたの時間も意識も場合によってはお金も、集中投下する必要があるのです。
そして、「受験勉強の急所」がどこにあるかについては、先日こちらの記事で詳しく解説しました。
<関連記事>
受験勉強の極意を教えます(前編) (高1、高2、社会人も参加可能。期限まで残り2日) ※追記:こちらは終了しました。
別にこの企画に参加する必要はありません。受験生に対して誰もやってあげていないから、私がやろうと思って始めただけですから。「急所」の内容は上記の記事で教えているので、
参加しない場合でも、あなたなりのやり方で、その「急所」に焦点を当て、ぜひそこにあなたの持てる資源(時間・意識・お金など)を集中投下してください。
私の考えですが、同じ努力をするなら、「急所」に焦点をあてて勉強をするのが、
一番効率的でリターンも大きい「受験勉強の極意」ではないかと思うからです。
ぜひ、熊が襲ってきて弾が一発しかないのに
「まちがって足元を打っちゃたー(*_*)」みたいな急所をはずした失敗(笑)を、
受験勉強でしないように気をつけてくださいね。
もちろん、上の企画では、私は参加者の皆さんを本気でがっつりサポートしていきますが、
「私は一人でも、急所をおさえた受験勉強ができる!」という自信がある人は、それで全然OKです。
引き続きこのブログでその一連のテクニックはお伝えしていきますので、ぜひそれを参考に勉強を進めて行っていただければと思います。
このブログと一緒に、悔いのないように頑張っていきましょう!