- 2012-3-5
- 1ヶ月100記事企画, おすすめ記事, 勉強のやる気アップ法, 勉強を楽しむテクニック, 受験を突破するマインドセット, 潜在意識・自己暗示の活用
<13/100記事目>
今回の記事は⇒「勉強を楽しくやりたい人」が対象です。
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
先日は、孔子の論語やエジソン、アインシュタインなどのエピソードから、
「なにごとも楽しむ人が最強」説
を提唱させていただきました。
▼関連記事
勉強が楽しくない人だけ読んでください
これは、別に上記のような偉人たちに限らず、誰にでも当てはまる法則です。とうぜん、勉強をする皆さんにも当てはまります。
定期テストの一夜漬けのような、超・短期的な話であれば、
「忍」の一文字で、苦しみを耐えつつ、一晩乗り切ることもできるでしょうが、
私も含めた多くのふつうの人にとって、数ヶ月、半年、一年、あるいはそれ以上の長期に及んで、
「全く楽しめない状態」
では到底高い生産性を上げることなどできません。
私自身も、現役で失敗して、浪人してから高い生産性を発揮できたのは、
工夫に工夫を重ねて、一日中高い集中力で勉強できるようになってからです(その工夫の数々は、このブログでこれまで山のように紹介しております)。
そこから、勉強がどんどん進んで、実力アップがどんどんと実感でき、
それまでとは比べものにならないくらい、勉強が楽しくなっていったのです。
とはいえ、
「勉強を楽しむなんて難しい」
「英語は楽しいけど、数学はどうしても無理」
などと感じている人もいらっしゃるかと思います。
そういう場合、どのように対処したらいいのか?
いくつか方法はありますが、その中でもかなり有効度の高い方法の1つに
【 「勉強は楽しい」と思いこむ 】
という、ある種ウルトラC的な方法があります。
実のところ、「勉強は楽しい」と思いこめば、本当に楽しくなります。
どうやって思いこむのか?それが、先日お伝えした
【 自己暗示(アファメーション) 】
です。
そのときにもお伝えしましたが、自己暗示を効果的に行う方法の中で、とくに簡単で誰にでもできる方法が
「同じ言葉を繰り返す」
ということ。
これによって、脳は暗示がかかってしまうのです。
前回お伝えした「催眠術」や「羊が一匹」のような手法ですね。
では、勉強を楽しいと思いこむにはどうすればいいかというと、これはもう簡単で、
「勉強は楽しい!」
「数学って楽しい!」
といった言葉を、何度も何度も心の中で繰り返すのです(ちなみに可能なら声に出すとより効果的)。
なぜ、これによって勉強が楽しくなるのか。
脳の中で起こっているメカニズムを簡単に説明します。
仮に、あなたが数学が嫌いだったとしましょう。
で、数学を勉強するときに、「数学って楽しい!」と
何度も心の中で繰り返すわけですが、
そうすると、脳内で、
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「んなわけないやん」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「だから、んなわけないやん」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「んなわけ・・・ないやん」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「んなわけ・・・たまにはあるかもしれんけどさ」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「まあ、問題が解けた瞬間は楽しいわなそりゃ」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「まあ、問題を解いていく途中も、パズルを解いていくみたいで
楽しいっちゃ、楽しいわな」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「まあ、ある意味ゲームみたいなもんやしな」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「まあ、よく考えたら、数学もそれなりに楽しいかもな」
↓
あなた「数学って楽しい!」
↓
脳「いや、よく考えたら、数学ってかなり楽しいぞ!誤解してたわ!」
・・・・こんな(?)プロセスをたどっていくわけです。
つまり、何度も何度も同じ言葉を繰り返すことで、
その「繰り返された言葉」と「現実」のギャップに、脳は違和感を感じ
(この違和感のことを心理学用語で「認知的不協和」といいます)、
その違和感を無くすために、脳は
「繰り返された言葉」を正当化できる「現実」を探し出す
のです。
上記の例で言えば、「数学は嫌い」と思っていたのが、
「数学って楽しい!」と繰り返したことで、脳内で違和感が発生し、
「問題を解けたときは楽しいぞ」
「パズルを解くみたいで楽しいぞ」
「ゲームみたいで楽しいぞ」
と、「数学って楽しい!」と思える要素を、脳が必死になって探し出すことになるのです。
ここではわかりやすくするために、
「問題を解けたとき」「パズルみたい」「ゲームみたい」
という例を出しましたが、
必ずしもこのようなハッキリした理由でなくても、脳としては、「数学って楽しい!」と思えれば、違和感は解消できるわけなので、
最終的には、
「理由はよくわからんが、とにかく数学がなんか楽しい感じがしてきた」
というフィーリング(感覚)レベルで、「数学=楽しい」を正当化することになります。
もちろん、1、2回「数学って楽しい!」と繰り返した程度では、変化は出ないでしょうが、
数学の勉強をするたび、ことあるごとに「数学って楽しい!」と繰り返していけば、
そのうちに脳は「数学って楽しい!」という「現実」を作り出すことになるのです。
まだまだお伝えしたいテクニックがいっぱいあって全然書き足りないのですが、
とりあえず今回はここまでで。
ここまでの説明でも、十分一定以上の効果は出せるはずです。
勉強が嫌いな人、嫌いな科目がある人などは、一度上記の方法を試してみてほしいと思います。