- 2013-11-21
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 効率的な勉強法~中上級編~, 参考書学習テクニック
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強の効率が悪くなる原因というのはいくつかありますが、その中でもワースト3に入るくらいに効率が悪くなるのが、
【 やることが絞り込めていない状態 】
です。つまり、あれこれとやることがたくさんあり、自分の力が分散されてしまっている状況です。
一番よくあるパターンは、一つの分野の勉強をするのに、その分野に関するテキストが2冊以上あるような状況。
たとえば英文法の問題集を2冊持っていて、それを両方同時にやっていたり。
自分の中でよほど何か明確な理由があってそうしているのでない限り、テキストのかけ持ちは最悪です。二股三股がダメなのは恋愛と同じなのです(-_-)
とくに塾や通信教育をやっている人は注意しておいてください。塾や通信教育ではテキストが大量に配布されるところも多いですが、消化不良になってどれも中途半端になるリスクも高まります。
一番大事なのは、1つの分野で1つのテキストを完璧にやり抜くことです。1冊を飽きるほど繰り返すことです。
それが最重要事項だと頭のど真ん中に入れておいてください。
それを最優先にできないのであれば、あなたの中でそれ(1つのテキストを完璧に繰り返すこと)ができるように、他のテキストはきっぱりあきらめてください。
あれこれと複数のテキストを中途半端にやって、受験で失敗する人はとてもとてもとても多いのです。
何を隠そう、今こうしてえらそうに言っている私自身も、それで一度受験に失敗しています。ああ、私の青春の1年がそんなことで無駄に消えた・・という感じ・゚・(ノД`;)・゚・
これまで受験生から何度この相談を受けたかわかりませんが、とくに塾や通信教育をやっているとそのテキストがたくさんあり、学校でも複数のテキストが配布され、自分で買った市販の参考書も何冊か持っていると、
全部大事な気がして、結局全部つまみぐい程度になってしまうことになるのです。受験勉強におけるつまみぐいというのは、結局何も食べていないのと同じです。
(やることは塾のテキストでも通信教育のテキストでもかまいません。学校が配っているものでも、市販の参考書でもいいです。
ただ、一般的にいえば、どのジャンルでも市販の参考書の方が一冊にしっかりまとまっていることが多いです。
つまり「これ一冊さえしっかりやれば、このジャンルはマスターできる」となるのは市販の参考書が多いということ。
ただそのあたりはケースバイケースでもあるので、あなたの判断でベストな一冊をチョイスしてください)
とにかくやるテキストは何でもいいので、1つのジャンルにおいて、やっているテキストが複数に分散されないようにしてください。
これはつまり、「他のテキストは捨てる」ことを意味します。
どのテキストも重要に見えるでしょうし、実際とくに大学受験においては多くの参考書・テキストは優れた構成になっています。
だから、余計「捨てがたい(ノд-。)」という気持ちにもなりやすいのですが、受験に勝ちたいのであればここは非情になって切り捨てないといけません。
受験生にとってやることが分散されている状況は、これ以上ないくらいに最悪なのです。必勝ならぬ「必敗の法則」といえます。
「捨てる」ことに不安にならないでください。絞り込めないであれこれといろんなテキストをやっている方が、よほど不安になるべき状況なのです。
テキストがいっぱい目の前にあって迷っている人は、思い切って一冊以外は切り捨てましょう。
「ごめん、ほかに好きな人ができた。今日でお前とはお別れだ!今まで思い出をありがとう」
とでも言って他のテキストとは別れを告げてください。「俺はこいつと添い遂げる!」と思える本命のテキスト一冊だけと真剣につき合うようにしましょう。
これはどんな分野でも当てはまることですが、捨てることができない人は、得ることもできないです。
どんなに良いテキストがいっぱい手元にあっても、受験に勝ちたい人はあちこち手をつけないで、やるべきテキストを思い切って一つに絞り込んでください。
テキストが分散されていた人は、たったこれだけの決断をするだけで、合格する確率が飛躍的にアップすることをお約束します。