- 2013-4-30
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破するマインドセット, 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
世の中には、いろんな記憶法とか記憶術なるものがありますが、大半のメソッドは一定以上効果があるものばかりです。
このブログでも、いくつか取り上げてきましたし、記憶術とまで行かなくても、ノートの取り方や、単語カードの使い方などなど、勉強の記憶効率を高めるテクニックというのは、世の中にたくさん存在します。
今回は、そういったテクニックのどれか一つを取り上げるような話ではないのですが、もっと根本的に、それらのテクニックを使う「前提となるマインドセット」の話をします。
で、こういったマインドの話よりも、具体的な記憶術とか暗記テクニックのほうを紹介したほうが喜ばれたりするんですが、他のほとんどの目標達成プロセスにおいてもそうであるように、受験勉強における記憶・暗記というものも、
「ある1つのマインド」
を持っているかどうかが、テクニック以上に重要であると断言できるわけであります。
その「ある1つのマインド」さえしっかりと持っていたら、ものすごい記憶術とか効率的な暗記テクニックなど知らなくても、十分に受験を突破することが可能なのです。
これは極端な話でもなんでもなく、本当にそうなのです。
もちろん、テクニックを知っていればより効率的な勉強ができるでしょうが、そのテクニックを駆使する土台となるマインドが、実は勝負のほとんどすべてを決めているといっても過言ではありません。
回りくどい話はしたくないので、もう結論から先に言ってしまいますが、そのマインドとは、
『記憶できた確認』がとれるまで、絶対に覚えたとはみなさない
ということ。
受験勉強において暗記をする場合には、このマインドを持っているかどうかが、ほとんどすべてを決めると言ってもまったく大げさではないです。
受験本番で失敗するパターンの1つに、「この内容、やったのに思い出せない・゚・(ノД`;)・゚・」というパターンがあります。
ようするに、受験本番においては、まったくやってもいない内容、見たことも聞いたこともないような内容というのは、ほとんど出ないわけです。
大半は、あなたがこれまで一度はやったことがある内容(もしくはそれに類する似たような問題)が出ます。
見たこともないような難易度の高い問題は、他の受験生も解けないのであまり差がつきません。
差がつくのは(つまり合否をわけるのは)、「やったことを思い出せるかどうか」という部分がとても大きいわけです。単純な暗記問題でない部分でも、そういう場合がとても多いわけです。
落ちる人のパターンというのは、受験で出題された問題が、まったく見たことも聞いたこともない問題でチンプンカンプンだったためではなく、
上記のとおり「この内容、やったのに思い出せない・゚・(ノД`;)・゚・」という部分で減点されて、それが不合格の要因になるパターンが非常に多いのです。
これって、本当に悔しいですよ。なんせ一度は自分なりに覚えたはずのことが、本番で思い出せないわけですから。
ただ、こうなってしまう原因は、受験勉強において「『記憶できた確認』がとれるまで、絶対に覚えたとはみなさない」というマインドが、どこかで少しゆるんでしまっていて、その気のゆるみが積み重なって行って、できてしまった結果である可能性が高いです。
成績がなかなか上がらない人、受験で自信を持ってのぞめない人、不合格になる人、
そういった人に見られる一つの共通点として、この「『記憶できた確認』がとれるまで、絶対に覚えたとはみなさない」というマインドの弱さがあげられます。
2~3回復習したくらいで、すぐ「もう覚えただろうヾ(=^▽^=)ノ」と希望的観測をするとか、
授業を受けただけで、それなりに頭に入ったつもりになるとか、
ひどい場合だと、教科書や参考書に線を引いただけで、覚えたつもりになってしまうとかね。
そんなんじゃ、どんなにすごい記憶術を身につけたところで、合格なんて夢のまた夢でしょう。
土台のマインドがゆるゆるでしょぼいわけだから、その状態でテクニックをいくら学んでもムリ。ゆるいのはひこにゃんとくまもんだけで十分ですって。
暗記におけるマインドの重要性、ご理解いただけたでしょうか。
「『記憶できた確認』がとれるまで、絶対に覚えたとはみなさない」というのは、つまりは
「本当に記憶できたと判明するまで、チェックし続ける」
ということです。
このマインドに慣れてない人は、最初はけっこうしんどい気持ちになるかと思います。が、これは完全に慣れの問題です。慣れたらたいしたことないですから。
覚えたかどうか、わずかでも疑わしい場合は、それは覚えたとはみなさない。そして、本当に覚えたかどうかしっかり確認を続けていく。ただそれだけです。
刑事裁判では「疑わしきは罰せず」という原則がありますが、暗記裁判では「疑わしきは『覚えた』とせず」です。
受験勉強の暗記においては、徹底的に自分の脳を疑ってください。
そのマインドを本番直前までしっかりと維持して、受験勉強を積み重ねて行けるかどうかが、
合格発表の日に笑えるかどうかを決めるのです。