- 2012-3-12
- 1ヶ月100記事企画, 効率的な勉強法~中上級編~
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今回の記事は⇒「『勉強法』の学び方を知りたい受験生・高校生」が対象です。内容が参考になりましたら、本文最後のボタンより応援クリックをもらえると嬉しいです。
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は、ちょっといつもとは違う角度から話を1つ。
昔と違って、現在は無料でネットからたくさんの情報を
収集できるようになっています。
このブログもその1つですし、少し検索すれば
勉強法に関するブログもたくさんあります。
本屋さんに行けば、勉強法本のコーナーまであるくらいで
昔では考えられませんでした。
「勉強法」といえば、もう和田秀樹先生しか思いつかない
ような時代がずっとあったわけです。
ところが数年前に、突然嵐のような
「勉強法本ブーム」
というのが到来しました。
今でもそのブームの余波は残っていますが、
数年前はもっとすごくて
タイトルに「勉強法」とつけてしまえば
もう誰が書いてもそこそこ売れてしまう(゚д゚;)
というような時期があったのです。
出版社も生き残りに必死ですから、
当然このブームには乗っかります。
結果、(個人的な見解ですが)
変な勉強本も多数世に出ていたように思います。
あんまり言うと毒舌になってしまうので(笑)
やめておきますが、
当時は本当に「これのどこが『勉強法』なの?」と
首をかしげてしまうような
たとえばどっかの社長の
起業経験談が8割を占める「勉強法」や、
ただの人生論が9割みたいな「勉強法の本」、
完全に「仕事術」の本なのに「勉強法」というタイトルの本、
などが本屋に咲き乱れておりました。。
(本屋ならまだ立ち読みもできるのですが
私はアマゾンで買うことが多いので、
家に届いてから、そのタイトルと
内容のギャップに何度も泣かされたのです(笑))
一説によると、「勉強法」の本だけでも
500冊以上は出版されているとか。
これだけ膨大な勉強法の情報が
世の中に氾濫(はんらん)していると、
何も情報がない時代に比べたら
もちろん便利は便利なのですが、
情報を収集する「受け手側」のほうも
ある程度しっかりした情報収集における
考え方を身につけていないと、
膨大な情報の渦(うず)に
のみこまれてしまいかねません。
のみこまれないまでも、
あまりの情報量に「消化不良」を起こすことは
十分考えられます。
たとえば、勉強に取り組む前に、
勉強法の情報ばっかり仕入れすぎて
頭の中がわけがわからなくなるとか(=_=)
Aという本と、Bという本で
内容が矛盾しているなんてこともザラですからね。
またC先生の方法論が、
あなたに合うとも限りません。
C先生は、立場上、自分が考えた
「○○勉強法」の良さを大いにアピールするでしょうが、
それがあなたに合うかどうかは
まったく別の話なのです。
もしあなたが勉強法の本を大量に買いまくったとしたら、
たぶん「これは、自分には合わない(>_<;)」と思う内容の
ほうが多いはず。
よって、大事なのは、情報を仕入れつつ、
【 自分に合うものだけを取り入れる 】
という姿勢です。
「自分に合わないものは、
どんなに有名な先生が言っていても関係ない!」
と考えられるかどうか。
この姿勢がないと、
いつまでたっても「自分のやり方」が確立しません。
「あの勉強法がいい」
「この勉強法がいい」
という話を聞くたびに、
あっちフラフラ~、こっちフラフラ~
と、さまよい続けることになります(-_-;)
これは「勉強法」の情報収集に限らず、
すべての情報収集における鉄則ですが、
このような超・情報化社会においては
【 自分に合うもの以外、全部キッパリ捨てる! 】
というマインドが非常に重要になってくるのです。
もちろん、ほとんどの場合、
先生の方があなたより
ずーっとその内容について深く掘り下げて
研究されているはずですから、
「一度は試してみる」
という姿勢も大事です。
が、試してみて合わなかった場合は、
どんなに世間的に評価が高い、有名なテクニックであっても
全くやる必要はない
ということ。
このプロセスを、概念図として書くならこんな感じです。
—————–
情報収集
↓
自分に合うかどうか判定→明らかに合わない→試さない
↓
合う可能性もある
↓
一度試してみる→合わない→キッパリ捨てる
↓
合う
↓
取り入れる
—————–
この中で一番重要なのが
「キッパリ捨てる」
の部分。
そうやって、多くの先生の意見を参考にしながら、
合うものは残し、合わないものは
キッパリと捨てていくプロセスを通して
最終的に、
【 自分なりのやり方を確立する 】
というのが、勉強において(さらには仕事においても)
とてつもなく重要になります。
世の中の膨大な情報に右往左往してしまうのは、
(私も含めて)勉強熱心な人の落とし穴ですので、
この点は、今後十二分に注意しながら
賢く、正しく、情報収集をしていってほしいと思います。
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