- 2014-10-10
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は、受験勉強の効率アップに
もろに直結するネタを。
当たりの回だぜ!やったヽ(´▽`)ノ
テーマは、記憶のしかたによる
「脳への定着率の違い」について。
そもそも、受験勉強は
その大半が学習内容を
「記憶する」
ことに重点が置かれています。
まあふつうの話。
ただ、「記憶する」といっても
その方法は複数あるわけですね。
その複数ある方法の中で
「どの方法を使って記憶するか」
によって脳への定着率が
大きく変わってくるのです。
たとえば、先生の授業を「聴いて」
教えてもらう方法もあれば、
参考書を自分で「読んで」
憶える方法もあるわけです。
また、同じテーマを記憶する場合でも
「活字だけ」で憶える場合もあれば、
図解やイラストにして「視覚で」憶える
方法もあります。
このように「どういう形で学ぶか」によって
記憶への定着率が違ってくるのです。
これは受験生なら誰もが感覚的に
気づいていることでしょう。
今回は、この学び方の違いによる
脳への定着率の差を数値化して
まとめたものをご紹介します。
それが、
【 ラーニングピラミッド 】
と呼ばれるものです。
このラーニングピラミッドは
アメリカ国立訓練研究所という機関が
発表したもので、
その名のとおり学び方の違いによる
脳への定着率をピラミッド型で
表現したもの。
残念ながらこのメルマガ上では
ラーニングピラミッドの図を書けませんので
興味のある方は検索してみてください。
ここでは図は表示できませんが
内容は以下のとおり。
まあ図でなくともわかるとおもいますよ。
——————————————
<ラーニングピラミッド>
——————————————
※上から順番にピラミッド型になる
※数値は脳への定着率
▼講義を聴く・・5%
▼文章を読む・・・10%
▼映像で学ぶ・・・・・20%
▼実演・実験機材で学ぶ・30%
▼グループ討論をする・・・50%
▼自分で体験する・・・・・・75%
▼他人に教える・・・・・・・・・90%
——————————————
↑がんばってピラミッド
っぽくしてみてみました(- -)
意味わかるでしょうか?
つまり、このピラミッドの内容を
そのまま解釈するのであれば
講義を受けるだけだと(復習をしなければ)
記憶に残るのは5%ということです。
同じく教科書を読んだだけでは
10%ほどしか頭に残らないという
ことになります。
個人的にはあまり%の数値まで
憶える必要はないかと思います。
大事なのは、この定着率の順番です。
中でもポイントは、
下半分(定着率が高いもの)がすべて
【 自分から能動的にアウトプットする 】
という方法になっている点。
討論する、体験する、教える。
すべて自らアクションを起こす行為です。
いっぽうで、ピラミッドの上のほうの
聴く、読むは、受身的にインプットする
だけの行為です。
この違いが、脳への定着率にとって
大きな差となるわけですね。
何かを他人に「教える」という経験を
した人なら全員わかると思いますが、
「教える」というのは、その情報について
ほぼ完璧に理解できていないと無理なのです。
逆にいえば、ある内容を「教える」こと
ができるということは、その内容を
ほぼ完璧に理解できているということです。
だから、受験生が
このラーニングピラミッドの理論を
最大限効果的に利用するなら、
定着率が最強の「他人に教える」を
勉強の中に組み込む比率を増やせばいい
ということになります。
全部の内容をやると大変なので
とくに憶えるのが難しい分野などを
中心に「他人に教える」といいでしょう。
といっても、その「他人」(友人家族など)
が協力してくれる場合も少ないでしょうから、
やるなら「他人がいるフリ」をする形で
バーチャルでやればいいです。
自習室などでやるなら、超小声か
もう声なしで口を動かすだけでもOK。
脳内で教えてあげてください(`ロ´;)
先月のメルマガでも書きましたが、
耳栓をすると超小声でも
自分の中ではそこそこ大きな声に響きます。(詳細記事)
そうやって、脳内で自分が先生になって、
目の前に人がいる想定で
エアー授業をするわけですね。
どうせバーチャルの妄想なら
大好きな人に教えてあげましょう(笑)
嵐のまつじゅんとか山Pでもいいんじゃないの。
いっけんするとあぶない人ですが
周囲の目は気にしない前提(*`Д´*)ノノ
まあこういうのは
あまり神経質になるより
ざくっとポイントとして
以下の3点だけ覚えておくといいです。
1、講義も参考書も映像学習も
しっかり復習しないと全く意味無し
2、受身より、自分から能動的に動くと
学習定着率が高まる
3、「他人に教える(ふり)」が定着率最強
これらの点を、ラーニングピラミッドからの
学びとして頭に入れておくといいでしょう。
いくつか既知の部分もあったと思いますが
あらためてラーニングピラミッドという形で
学習定着率を頭に入れておくと便利ですね。
よかったら今後の受験勉強の
参考にしてみてください。
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