- 2014-10-23
- 勉強を楽しむテクニック, 受験を突破するマインドセット
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今日のニュースで個人的に
興味深い記事がありました。
東京には「ゆりかもめ」という
電車のような交通システムがあるのですが、
この車内で足を投げ出して座る
マナー違反の乗客がたくさんいて
なかなか無くならなかったそうです。
車内放送でも注意して
呼びかけたようなのですが
いっこうにやめる人が減らなくて
他の乗客からの苦情も多かったとか。
そこである会社が
この問題を解決するために
立ち上がったのですが、
結論からいうと、
見事にこの問題を解決しました。
車内放送で何度注意をうながしても
減らなかったこの問題を、その会社は
いったいどうやって解決したのか。
その解決方法とは、なんと
【 座る面をひざ側に9度だけ
上向くようにした 】
ということなのです。
つまり「座席の角度調整」だけ(゚ロ゚;)
それで見事に問題が解決したのです。
「電車内の足投げ出し、
新型座席で解決 苦情なくなる」朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASGBQ5DGSGBQULFA01Z.html
この角度調整って、イメージできます?
座ったときに座面のひざ側が
ちょっと(9度)だけ上に向いているので、
自分の足がちょっとだけひざ側が
高くなるわけですね。
そのイスはこんな感じ↓
たしかにちょっと上向いてます
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20141022003110.html
このイスに変更してから
足を投げ出すマナー違反の客がいなくなり、
乗客からの苦情も一切無くなったとのこと。
「座面の角度を9度上げる」
というたったこれだけの工夫で
あれだけゆりかもめを悩ませていた
乗客のマナー問題が一気に解決したのです。
ただ、私が今回あなたに伝えたいのは
マナーの話でも座面の話でもありません。
この話のポイントはどこにあるかというと、
【 「ちょっとした工夫」が大きな変化を起こす 】
という事実です。
実はこの手の事例は、私たちの
身の回りには山のように存在しています。
例を挙げだしたら1000個くらい出るから
キリがないほどヽ(;´Д`)ノ
同じイスつながりでいえば、
私は以前、デスクを買ったときにオマケで
一緒についてきた安物のイス<(_ _)>
を使っていました。
そのイスには、ひじ掛けも、まともな
背もたれもない、高さ調整ができるだけの
ローラーイスでした。
私はこのイスだと座っている時間は
2時間が限度でしたが、
ひじ掛けと背もたれがある
イスに切り替えたとたん、
1日中イスに座っていても
疲れなくなったのですヽ(´▽`)ノ
1日中ですよ。びっくりするような変化です。
※ちなみにそのイスについて
昔こんな記事↓を書いたことがあります。
この記事からたしか400台くらい売れました。売る気0でしたが。
あのとき、もし2時間もまともに
座っていられないことに対して
「自分の意志の弱さ」が原因だと考えて
自分を責めていたら私はどうなっていたか。
きっと永久に問題は解決しなかったでしょう。
そういえば、今日の午前中
私はあるカフェにいたのですが、
たまたま自分の横片側と後ろ側が壁に
なっている席でした。
以前ブログでも書いたことがあるのですが
私は「後ろ+横片側」が壁になっていると
めちゃくちゃ落ち着いて集中できるのです。
どっちかが欠けるとガクンと低下します。
いっけんすると実にささいなことなのですが、
これも「ちょっとした工夫」が
変化をおよぼす例の1つでしょう。
ゆりかもめの件も同じです。もし責任者が
「最近の乗客のマナーは悪い。
車内放送で注意してるのにけしからん!
最近の日本人の精神はどうなっとるんだ!」
・・・てな方向で、
乗客の精神性の問題として
考えていたら、きっと永久に問題
解決にはいたらなかったでしょう。
教育現場でも同じようなことが
日々大量に起こっています。
いわく先生が
「集中できないのは君のやる気の問題だ!」
なんて抽象的なことを言っていたり、
いわく受験生なのに
「頭がいい人には勝てない。努力では
どうにもできない壁がある」などと
思っていたり、言われたり。
(↑最近ある受験生が本当に体験した話)
私が何か教材やプログラムを販売するときも
たった一言、余計な言葉があったせいで
売れ行きがイマイチになったこともあれば
この一言があったから
こんなにも爆発的に売れたのか。
もしこの言葉を入れてなかったら一体。。(゚д゚lll)
・・・なんていう冷や汗ものの経験を
したこともあります。
フランスの哲学者パスカルは
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、
世界の歴史は変わっていただろう」
と言ってますが、これも「ちょっとしたことが、
大きな変化につながる」という意味で解釈すると
同じことを指しているといえます。
いわゆる「バタフライ効果」もこれとほぼ同義ですね。
もちろん、世の中のすべての諸問題が
「ちょっとした工夫」で
解決するわけではありません。
しかし、非常に多くの問題が
「ちょっとした工夫」で解決され、
それどころか
場合によっては劇的な改善、
さらにいえば「革命的な変化」にまで
つながることも決して少なくないのです。
世の中にはそういう事実(解決パターン)
があることを頭に入れておけば、
何か問題にぶつかったときや
なかなか問題が解決しないときに、
【「ちょっとした工夫」で解決できないか?】
という視点からも見ることができます。
すると解決の糸口、選択肢が
何十倍にも増えるのです。
あなたも今後、
もし何か大きな問題にぶつかったら
「ちょっとした工夫」
で解決できないか、
一度考えてみてください。