こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、今日は11月3日の「文化の日」ということで、何か文化的なお話を1つ書こうかと思いましたが、
ものの見事に文化的なネタが何も浮かびませんでした ので、日本の文化を成り立たせている根本である「日本語」を取り扱っていて、問題の題材にも文化的な話が出ることも多い
「現代文」という科目について少し書いてみたいと思います。
この現代文という科目、本当によく勘違いされやすいのですが、
「フィーリング(感覚)で解くしかない」
とか
「頑張ったって、英語や数学みたいに点数なんて上がらない」
なんて思っている人がすごく多い科目なんですよね。
おそらく全科目の中でも「誤解されやすい科目ランキング」でダントツNo.1に君臨している科目だと思いますね。本当は性格がいいのに「目つきがいやらしい」ということで大変誤解されやすかった私の青春時代のような科目なのです。
結論から言ってしまうと、現代文は間違いなく
やればやるほど伸びる科目
です。まさに英語や数学や日本史などと同じで、やった分だけ確実に伸びます。
とくにまだ現代文を解きなれていない人が、平均レベルよりちょっと上にいくくらいなら、多くの高校生が思っているほどには全然難しくありません。
なぜ誤解されやすいかというと、ようはすべてが日本語だからですね。
英語みたいな外国語や数学の公式や日本史もそうですが、他の科目は「知らない単語」がいっぱいでてきます。
だから「勉強しないと点とれない!」と思えるし、逆に「勉強して覚えれば点とれる!」と理解しやすいんです。が、
現代文はふだん私たちが使っている日本語ですべて書かれているため、「一応読めるから、まあ気合でなんとかなるかも」と安易に思ったり、
逆に「日本語のレベルなんて、そうそう簡単に上がらないよ。だから勉強しても無理。捨てる!」なんて必要以上に現代文を難しいものととらえてしまうのです。
はっきり言います。
現代文は数学や英語と同じで、やればやるほど実力がつき、点数も上がっていく科目です。英語や数学と本当にクリソツ(そっくり!)なのです。
数学って、解答が1個しかありません。ロジック(論理)で詰めていって、最終的には「解答はこれしかない」という状態に行き着きます。
実は現代文もまったく同じで、「最終的には解答はこれしかありえない」という1つの解答にしかならないのです。文章で解答している場合でも、マークで解答する場合でも同じです。
解き方のポイントは、たった1個だけ。解答となる部分を本文中から
「探し出す」
ということです。
とっても重要なので繰り返します。本文から答えを「探す」作業、それが現代文という科目なんです(少なくとも入試問題を解くという点においては)。文章で解答する場合もマークで解答を選ぶ場合も、要領はいっしょです。
まちがっても、本文の内容を読んだ「あなたの意見や感想」というものは、求められません。それは小論文の世界。
現代文を解く上で、「あなた自身の意見」は1%たりとも関係ありません。問題で聞かれている内容を、あなたが本文から「探し出す作業」がイコール現代文という科目だと思ってください。
それがわかれば簡単です。とくにセンターなどのマーク式現代文は、非常に簡単になります。問題を読んで「さあ、どこに書いてあるかな~」と思いながら、本文を探し、それに合った選択肢を選ぶだけ。
あるいは、選択肢を読んで、その選択肢の内容が「これ、本当に本文に書いてあるのかな」と探すだけ。
ポイントだけいうと、そういうことになります。
もっと細かい解き方の話をすると、「探す」以外にも若干することはありますが、8割以上(マーク式なら9割以上)、現代文は「探す」科目です。
読書感想文みたいな「作文」であれば、「自分の意見」を考えるわけですから大変ですが、答えを「探す」だけだと思えば気が楽になりませんか?
これまでまじめに現代文に取り組んできた人からすれば、これは当たり前の話だと思いますが、もし「現代文ってわけわからん!」って思っていた人は、とりあえず今日は「現代文とは『探す科目』」とだけ覚えておきましょう。
現代文については、まだまだ書きたいことはありますが、今日は祝日ですので(!?)、いったんここまでにします。
「センターまであとちょっと!センター現代文の対策なんて、まったくやってない・・・。もう現代文は捨てるか・・・!?」
みたいな危険思想になりかけている人が万が一いたら、いまからでも(とくに点数があまりよくない人は)十分伸びる科目ですので、
けっしてあきらめずに、実践的なセンター現代文の問題をドンドン解いていってくださいね。