- 2013-3-25
- 2013年の記事, おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回のこの記事のタイトルの意味、わかりましたでしょうか?
なんだか「生麦、生米、生卵」みたいな早口言葉的なタイトルになっておりますが、
受験勉強に勉強計画があるように、「勉強法の勉強」にも勉強計画というものがあるよ、というお話。
受験勉強をこれからスタートさせるという人に特に聞いておいていただきたいのですが、
受験勉強というのは、それが大学受験であろうと資格試験であろうと、受験を攻略するための方法論(攻略法)というものが存在します。
それは王道的なものから裏技的なものまでありますし、受ける受験の内容によっても若干違っていたりもしますが、
いずれにしろハッキリしているのは、受験で合格する確率を高めるには、その攻略法を最初に学んでおく必要がある、ということです。
ちょっと前にマイケル・ダグラスが主演する「ウォールストリート」というアメリカの金融映画が流行りましたが、
その前身となる映画に、20年くらい前に流行った「ウォール街」という映画があります。主演は同じマイケル・ダグラス。
私はこの一作目のほうの「ウォール街」を、たしか5年くらい前に一度観まして
最近また何となく2回目を観てみたのですが、この映画の主人公である、金融界のドン的なマイケルダグラス演じるゴーンという人物が、みどころがある証券会社の若者に対して
「『孫子の兵法』は読んだか?何、まだ読んでない?絶対読んでおけ!」
と言うシーンがあります。
アメリカの金融界といういわば時代の最先端にいるドンが、中国の大昔の史書から戦い方を学んでいるというのは、
フィクションとはいえ個人的には大変面白かったです(ちなみに私は『孫子の兵法』ごときは当然大学時代に読んだわけですが(* ̄ー ̄)ドヤ)
この『孫子の兵法』の中の、とくに有名な考え方に「戦う前に勝負はついている」というものがあります。
ようするに、戦いがスタートしてから、
「どうやってこの勝負に勝とうか?」
などと考えて戦略を練っているようでは遅いぞ!というお話ですね。
戦いがスタートする前に「もうどう転んでも、勝つしかないやん(-_-)」くらいの境地に達しておきましょう、ということです。
そして受験勉強においても、まさにこの考え方は重要になってくると私は思います。戦い方の本質というのは、時代を経ても変わらないということです。
受験勉強をこれからスタートさせる人は、その戦い方・攻略法をまず学んでおく必要があるのです。
その攻略法というのがようするに「勉強法」なのですが、最初にまとめて時間をとってこれを学んでおかないと、
我流で勉強をやったり、本当はもっと効率の良いやり方があるのにあまり効率の良くない勉強をしていると、
時間の経過とともに、どんどん正しい勉強法を学んだ場合との差がついていくのです。
ちょっとこの画像を見ていただきたいのですが、(初の手書き公開!)
グラフの上の線が勉強法を学んだ場合の実力上昇線として、下の線が勉強法を学んでなかった場合の上昇線です。
勉強をスタートさせた当初は、実力差はAの幅の大きさだったのに、
時間の経過とともにその差はどんどん大きくなり、気づいたらBほどの差がついているのです。
勉強法を学んでいる人と学んでいない人とでは、最初こそ差はわずかですが、数ヶ月もすれば取り返しがつかないほどの実力差を生んでしまうわけですね。
ちなみに、これは上のグラフと同じ人が描いたある漫画の主人公です。
何も見ないで3分ほどで描いたんですが。そのわりにはけっこううまいでしょ?
才能がありすぎる自分が怖い。
話を戻しますと、だから「勉強法の勉強」というのは受験勉強をスタートしたあとで始めるよりは、
スタートさせる前にもうしっかりやり切ってしまって、「戦う前にすでに勝負はついている」くらいのことが言えるほど、自信をもって勉強に取り組めるようにしておく必要があるのです。
常に状況に合った勉強をしているか考え続ける(チェックし続ける)ことは大切ですが、「迷い」ながら勉強することほど、非効率なことはありませんからね。
というわけで「勉強法の勉強の勉強計画」というのは、ようするにスタート前にすべて学びきっておく、というのが答えになります。あとは勉強を進めながら、少しずつ自分の状況にあった形でアレンジ・調整を加えていくだけです。
これから受験勉強をスタートさせる人は、ぜひこの点は忘れずに、まず一旦まとめて最初のうちにしっかりやっておいてほしいと思います。
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