- 2013-4-17
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 効率的な時間管理術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強の生産性を高める上で、非常に重要なカギを握ってくるのが「生活習慣」です。
「毎日どういう生活を送っているか」という生活習慣と勉強の生産性というのは密接に関係しています。
中でも「規則正しい生活」が送れているかというのは、ダイレクトに勉強の生産性に響いてくると言っても大げさではないんですね。
はっきり言って、不規則な生活パターンからは、低レベルの生産性しか生み出せません。
「毎日不規則な生活を送っています(>_<)」と言っている受験生で、成績が急上昇中の人なんて見たことがないですからね。
当会運営のOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)でもそんな受験生は見たことがないです。
(逆に、そう言っていて成績が悪い人なら今まで山のように見たことがありますが。。夜ふかし自慢してる友だちや、中学時代の友達のヤンキー系はそんなのばっかりでした)
もちろん一時的に何かの事情(たとえば文化祭などのイベント前とか)で不規則な生活を送っているような場合ならいいのですが、
理由もなく、以前からずーっと不規則な生活パターンが習慣化している人は、もう自分は爆弾を抱えていると思ってください。
こういう人は本当にいろんなことがうまく行かなくなる危険性が高くなります。
夜型か朝型か、といった話ではありません。生活が一定以上パターン化されているかどうかが重要なんですね。
毎日一定レベルでパターン化された「規則正しい生活」を送れていないと、本人の自覚が無くとも、生産性がいつのまにか落ちている可能性が非常に高いです。
これって別に受験生だけの話ではなくて、社会人でもそうなんですね。
一般的なビジネスパーソンの方はもちろん、不規則な職業の典型のようなイメージがある作家や漫画家といった職業の方でも、
継続的に高い生産性を発揮している方というのは、ビックリするくらい規則正しい生活を送っていることが少なくないです。
パッと思いつく人で、最近また新作が話題になっている村上春樹さんも、朝型生活で執筆時間もキッチリ決まっていますし、
「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦さんとか、「こち亀」の秋本治さんなんかも、ともに何十年と激務の週刊連載を続けていて、一度も締め切りを落としたこともないそうですが、
この2人は毎日キッチリ規則正しい生活を送っていると、以前何かのインタビューでおっしゃっていました。
そのおかげで何十年も毎日、高いレベルで創作のエネルギーを維持して、連載を継続できていると。
お二人が毎日不規則な生活パターンで漫画を描いていたら、あんなに長期間にわたる週刊連載はまず維持できなかったはずです。
話を受験生に戻しますと、このように数カ月以上の長期にわたって生産性を高めるためには「規則正しい生活」が不可欠になるわけですが、
ではどうやれば「規則正しい生活」を送れるのかという問題ですね。実はこれには簡単なコツが一つありまして、それが
終了時刻が来たら、何があっても切り上げる
ということです。
あなたも一日の勉強予定(Todoリスト)を作って勉強していると思いますが、勉強がスタートする前に、その日の「終了時間」を最初に決めておくわけです。
で、その決めた終了時間が来たら、「何があっても」勉強を終了して切り上げる。ダラダラと「あと30分だけ」など延長しない。
このように「延長はない」という覚悟を決めるのがポイントで、その覚悟を持ったまま勉強をスタートさせるわけですね。
これだけで、まず勉強の集中力が全く変わってきます。
時間の使い方がヘタな人はこのあたりに問題があることが多く、平気で毎日ダラダラと延長してしまうのです。
そのくせ、なぜか勉強をやらない日もあったりして、そんな日は時間がたっぷりあるのに、まったく勉強に手をつけなかったりします。ダメ受験生の典型パターン。
延長して勉強したら、なにやらちょっと多めに勉強して頑張ったような気にもなりますが、こういうのを「木を見て森を見ず」といいます。目の前のことしか見えていないのです。
よく考えてほしいのですが、時間を予定より延長したら、確かにその分多くの勉強ができるように思えるのですが、それが毎日繰り返されると、「延長することを前提にして」勉強をすることになります。
「何があっても、○時で切り上げる!」と覚悟していたら、その日の勉強にも緊張感が出て集中できますが、「延長もあり」というのが前提になっていたら、緊張感が持てるはずもなく、集中力は確実に低下します。
受験勉強というのが、定期テストのような「たった一日」だけの戦いなら「延長」もいいでしょうが、何ヶ月も継続していくのですから、そのパターンは習慣化します。
「延長」が習慣化してしまい、それを前提に1日の勉強を進めても、上記の通り、自分で自覚していなくても、確実に一定以上緊張感が低下した一日を送ることになるのです。
それはつまり、受験生活におけるトータルの生産性が、非常に高い確率で下がるということ。
「終了時刻が来たら、切り上げる」という覚悟(もしくは「勇気」)を持つか持たないかというのは、それくらいに受験勉強の生産性に大きく影響を与えるポイントです。
まあサラリーマンの仕事なら、自分一人だけ定時で切り上げたら、周りに白い目で見られることもありますが、
(サラリーマン経験のある資格受験生の方ならわかっていただけるかと。定時になったのに「お先に失礼しまーす」の一言がとっても言いづらいことってあるのです(ノд-。))
でも、受験生が自分の予定通りに勉強を切り上げても、誰にも何も文句は言われません。
せいぜい、一緒に自習室にいる友だちに「え~もう終わるの~」とグチられるくらいでしょう(笑)
というわけで、1日の勉強をスタートする前に「終了時刻を決めて、その時間が来たら必ず切り上げる覚悟(勇気)」を持って勉強をしてみてほしいと思います。
延長など一切しなくても、あなたの勉強の生産性は飛躍的に向上することをお約束します。