- 2012-3-26
- 1ヶ月100記事企画, おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 参考書学習テクニック, 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
「3」という数字は不思議な数字で、いろんな形でバランスが取れることが多いです。
たとえば、説得の基本として「ポイントは4つあります」と言うよりは「ポイントは3つあります」と言う方が、相手に伝わりやすくなります。
また「3」は人にも好かれやすい数字だと言われています。「石の上にも三年」「三人寄れば文殊の知恵」など、ことわざにも多いです。
日常生活でもことあるごとに「3」という数字は使われるわけですが、
受験勉強において気をつけなければいけない俗説が、
「参考書は3回繰り返すべき」
という話。これ、本当によく言われます。
ところが、そのように説明しているほとんどの場合において、その「3回」という数字に特に根拠があるわけではありません。
なんとなく「3回」という表現のほうが美しい(?)から、そう言っているだけだったりします。
冷静に考えたらわかりますが、「繰り返す回数」なんて、他人が指定できるはずがありません。
なぜなら、参考書を繰り返す目的は、「完璧に覚えること」だから。当たり前ですね。
あまりにも当たり前な話を強調しますが、参考書を繰り返すのは「覚えること」が目的なのです。
よって、「参考書は3回繰り返せ!」という話は、少なくともその「3回」の部分には、何の意味もないはずです。
極端な話、2回で覚えられたなら、2回でOKなのです。逆に、5回やって覚えられないなら6回やるべきです。
私が高3のときもこの勘違いはやっていて、参考書をやっていてなんとなく「3回目」が終わるころになると
「この参考書は一通りマスターできたかな(= ̄∇ ̄=) 」的な気分になっておりました。そんな不徹底さでは、そりゃ浪人します(笑)
「3」という数字はわかりやすい、キリがいい、美しいという特長がありますが、
くれぐれも受験生の人は、上記のような「3回幻想」という変な基準に惑わされないようにしてほしいと思います。