こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ようやく昨日で、受験生にとってはイライラ度が1年でマックスになるクリスマスが終わりましたね。
次はあっというまにお正月。日本人はこの時期「洋」から「和」へと忙しいです(笑)。
この時期ですと、受験生の方ならもう毎日のように過去問を解いたりして試験対策をされていると思いますが、
センターも含め、入試本番というのは
魔物(!)
が潜(ひそ)んでいるもので、さまざまな“想定外”のことが起こったりして、
「勉強して身につけた実力」が、そのまま正確に試験の点数に反映されないことも多々あります。とくに試験本番で一番よくあるのが
音の問題
です。一番試験会場にウヨウウヨしている魔物かもしれません(笑)
入試は人生で一番集中しなければならない瞬間。当然、神経が張り詰めます。
人間、神経が張り詰めるとささいな音でもものすごく気になります。ふだんの10倍くらい気になってしまうはず。
私は、部活の大会前日の夜になると、部屋のアナログ時計の「カチ、カチ、カチ」と言った音が気になって仕方ありませんでした。
ふだん、別にそんな音は気にならないのです。気にならないというか、聞こえてすらいない。
いつもと同じ部屋で、同じ時計のそばで寝ているだけなのに、ふだん聞こえない時計の音がなぜか聞こえてくる。しかも驚くほど(自分的には)音がデカイ!
神経が張り詰めると、こういうことになります。試験会場でいうと、近くにいる人の
鉛筆の音
ページをめくる音
貧乏ゆすり
ため息(←これムカつくNo.1)
鼻をかむ音
などなど、ふだんこんな音はまるで気にならないはずなのですが、
試験本番になるとなぜかもうめっさ気になってしまうわけです。上の4つなんて、ほぼ確実にどれか聞こえてきますからね。ひどい場合は誰かが鉛筆を落として
カランカランカラン~~~~
みたいな音が超響いて、それを聞いた隣の人がムカついて
「ふぅ~~~」
みたいなデカイため息をついて、そのため息を聞いた近くの人が腹を立てて
「ゴホン!!!」
みたいな咳払いで一蹴するという一連のメロディを、あなたがすべて傍聴する可能性すらあるのです。
これを試験に潜む魔物と言わずして、なんと言いましょう。
対策は、「慣れ」しかありません。「慣れ」というのは、音そのものに慣れるというよりは、「音のある空間で問題を解くことに(ある程度でも)慣れておく」ということ。
ふだん、静かな空間で勉強し続けている人は注意が必要です。「音慣れ」していないと試験会場で思わぬ動揺をして、実力が発揮できなくならないとも限りません。一番いいのは、
何度か、ファミレスなどの雑音が多い空間で、
過去問を本番さながらに時間を測って解く
ことですね。ファミレスやファストフード店でふつうの問題集や暗記の勉強をしているだけでは、本番の音の慣れ対策としてまだ足りない可能性もあります。
うるさい場所で、本番さながらに過去問を解いてみる
こんな「音慣れ」対策も必要だと思います。
完全に音が気にならなくなる境地に達する(笑)のは難しいでしょうが、それでも「音慣れ」せずに本番に臨むよりははるかにマシですから。
あと、心理的には、
「雑音が聞こえる可能性も十分ある。」
と、魔物に遭遇する可能性を「想定しておく」だけでも、実際に遭遇したときに気持ち的に全然違います。
試験で雑音が聞こえることを全く想定したこともなかった人は、
その場で初めて各種モンスターたち(!)に遭遇して、「うわ、なんだよこの音」みたいに動揺しがちです。想定してれば
「お、モンスター来やがったな。うっせーよタコ助!!」
ぐらいに思えます。というか、思ったほうがいいです。そんなふうに心の中でモンスターに暴言を吐くことで、心理的に有利にたてるため、落ち着く可能性は高いです。
登山していていきなりイノシシが出てきたら相当びびりますが、登山の上り口の看板に「たまにイノシシが出ますが、人間に害は与えません」と書いてあれば、
実際に遭遇しても、「お、看板のとおりに出てきやがったぞー!こいつか!」みたいに心理的には優位に立てます(笑)。
そうやって事前にあらゆるリスクを想定して、万全を期しておくのが賢い対策ではないかと思います。
「自分は音に神経質になるところがちょっとあるかも」と思う人で、ふだん静かなところで過去問解いている人は、
少しウルサい目くらいのお店で、ふつうの勉強だけでなく、時間を計って過去問を解く練習も何度かしておくことをおすすめします。