- 2012-7-22
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 参考書学習テクニック
- プチ笑い有り
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
限りなく読者さんにとってどうでもいい話でありますが、
昨日、散髪に行って参りました(*´∀`*)
私の場合、美容師さん(理容師?)とは、もうめっちゃ会話が盛り上がってメール交換したり映画のDVD借りたりレベルで仲良くなるか、
まったくの無言で一切会話なしを貫き通すかという、かなり極端などっちかの関係になります。
で、昨日行ったところは毎回同じお姉さん(というにはちょっと微妙な年齢か)の方なのですが、過去5回ほどはまったくの無言を貫きとおしていました。
ところが昨日は、私の一つ前の客がやたらとそのお姉様と盛り上がっていて「この空気、なんかイヤな予感がする。。」と思っていたら
案の定、私の順番になってもお姉様は、前の客との最高に盛り上がった高いテンションを引きずった状態で、私に向かってきました。お姉様、ハイテンションでしゃべるしゃべるしゃべるの巻(;゚Д゚)!
・・・・いやいやお姉さん、前回まで私とはそんな関係じゃなかったでしょ!?超間違ってるよその感じ!!早く思い出して!私たち2人のあのサイレントな関係を!今ならまだ引き返せば間に合うから!って。。(;´Д`)
結局私たち2人は、もとのプラトニックな関係には戻れなくなりました。守るべき大事な一線を越えてしまったのですから仕方がありません。もう身を固めるしかないのです。
・・・ふぅ、散髪ってムダに疲れますね。。
私が美容(理容)業界の経営者なら、ぜったい「NO会話美容室」をコンセプトにして全面に打ち出した店舗を作ると思います。個人的な友人知人への調査では男女ともにニーズすごいですから。
・・・・でもさっぱりした自分の頭を撫でつつ、本題。
大学受験でも資格試験でもそうですが、受験に向かって長期間勉強していると、あるとき
「ここしばらく、なんか全然成長している実感がない(ノд-。)」
という、いわゆるスランプの感覚を覚えるときがあります。ひどいときは、それが数ヶ月にわたるときもあります。
スランプの定義はいくつかあるでしょうが、このような「全然成長している実感がない(ノд-。)」というスランプ感が続くのは、そもそもハッキリした原因があります。
たとえばある参考書を使って勉強していて、その参考書は最終的に「5回繰り返せばマスターできる」ものだったとします。
この参考書をやり始めてしばらくの間、つまり「1回目」の勉強のときは、通常、スランプ感を感じることはほとんどありません。
なぜなら、「1回目」というのは、自分にとってその内容は初めて触れる新鮮な情報ばかりですから、「勉強している感」がすごくあります。
まだ1回目ですから、たとえ初めての内容で大変な部分があったとしても、「今、私は勉強している!(^^)!」という手応えはしっかりあるわけです。
この時点でスランプを感じることは通常ありません。その参考書を次々と前へ進めて行くことに意識が向いて、
かつ新しい情報を常にインプットしている「勉強している感」があるからです。
そのあと2回目に繰り返すときも、「復習している感」があるので、新鮮さは1回目より欠けたにせよ、それなりの手応えは感じとれます。
ところが問題はここからです。
3回目の繰り返しのときに、ちょっと雲行きがあやしくなってきます。もう1回目のような新鮮さは当然ないですし、
2回目のような「復習している感」も薄れてきます。ようは、“マンネリ”というやつです。何らかの個人的体験でマンネリ感をよく知っている方もいるかもしれませんがアレです(-_-)
さらに4回目でも、まだこのマンネリ感は続きます。参考書にもよりますが、分厚ければ分厚いほど、マンネリ期間が長いです。
「スランプ」の感覚に陥るのは、だいたいこのマンネリ感を感じ始めたあたりからであることが多いです。
参考書の新鮮味もなくなってしまい、復習も何度目かに入っているのに、かつ、まだ「参考書をマスターした感覚」も得られていないタイミング。
このタイミングで、だいたい
「ここしばらく、なんか全然成長している実感がない(ノд-。)」
というスランプ感に襲われてしまうのです。
くわえて受験への緊張や焦りもあいまって、心理的にバランスが取りづらくなる状態。
この問題を根本的に解決する方法は、1つしかありません。上記のメカニズムを考えてもらえればわかると思いますが、
1回目:新鮮
2回目:復習している感
3回目:マンネリ感
4回目:マンネリ感
5回目:完成
あくまでイメージですが、こんな感じの構造になっているので、結局のところ3~4回目でスランプを感じてしまったのであれば、
【 自分の感覚は一旦わきにおいて、淡々と勉強を進めていく 】
しかありません。
焦っても仕方がないので、参考書が3~4回目に入って、成長している実感がとぼしくても、淡々と目の前の参考書を進めていくしかないのです。
そうやって、淡々と進めていくと、あるときまた成長している実感が得られるようになります。上の図でいば5回目がそれです。
そのとき、マンネリ感も通り越して、本当にその参考書をマスターした感覚を味わえるようになります。そこまでは焦らず淡々とやるだけ。
上の例では「5回目」で完成する話でしたが、実際は7回目、8回目でようやく完成する参考書も多いわけです。10回目で完成するものもいっぱいあります。
そうすると、8回で完成なら、3回目~7回目までの長期におよんで、ずっーとマンネリ感・スランプ感に陥ることすらありえます。
それこそが受験勉強における“トンネル”なわけです。トンネルですから、出口が見えるまで、淡々と前に進んで行く以外に方法はありません。
トンネルの途中に横から抜ける近道はありませんが、まっすぐ進んでいけば必ず出口は見えてきます。それが分かっていれば怖くはありません。
スランプはほとんど誰もが陥ります。大事なのは、そのメカニズムを知っておくことなのです。
スランプ感に襲われたときには、上のメカニズムを思い出してほしいと思います。
キーワードは、「淡々と」です。