- 2013-4-21
- Todoリストで受験勉強するコツ, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ここ数週間ほどですが、当会運営のOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)の
2013年度スーパーモデルチェンジ版のテスト運営を行っています。
そのテストメンバーの方で、資格試験受験生のAさんという主婦の方がいるのですが、
彼女は平日に仕事をしながら、資格試験の合格に向けてOCPを利用されています。
このAさんですが、昨日のOCPの報告で、勉強のTodoリスト作成のコツについて、ご自身で気づいた「あること」について書かれていました。
その「あること」というのは、
「Todoリストは、どのように作成すると失敗しやすく、どのように作成すると勉強のやる気が高まるのか?」
というテーマについてです。
これは受験生の方なら、興味がある人も多いのではないでしょうか。
実は、Todoリストの作成にはちょっとしたコツがあるんですね。
ふだんこのブログでは、OCP内のデータの引用はほとんどやりませんが、
今回は出血大サービスデーヽ(*^^*)ノということで、Aさんの昨日のOCP内の報告をそのまま公開することにします。
<AさんのOCP報告内容(原文のママ)>
「私も最初の頃は、ちょっときつめの目標や予定を立てて、自分を頑張らせる方がいいのかと思っていましたが、
イレギュラーな事がどうしても起きてしまうので、つまづいた時に立て直せなくなると、気持ちまで落ちて行ってしまうので、
ムリなTODOやがっちり予定は失敗のもとだと痛感しています。
小さな目標をどんどんクリアしていく方が、やる気は維持できるように感じています。
(中略)
今までは帰宅後夕食が終わって、部屋で落ち着いてから取り掛かっていたので、
おなか一杯のくつろいだ状態から、なかなか勉強モードに変えて行けなくてだらだらと開始していたのですが、
新OCP始めてから5分程度の時間でもあれば、個別の1問でも解くとか、
総合問題の取り掛かる準備をしておいたり、問題文の注意のところを読ん
でおいたり、
今日のノルマを確実に終わらせよう、早く終わらせようという意識に変わっています。
毎日ムリのないようにTODOを設定しているので、小さな達成感で気持ちいいです。」
———————-
・・・・いかがでしょうか?まずAさんの言っている意味、わかりましたか?
つまり、Aさんは最初は「無理めな予定を立てて、頑張ってやるのがいいのではないか」と思っていたそうなのですが、
その場合、ちょっとでもイレギュラーな用事が入ったり、何かの勉強が延長したりして予定が少しでも崩れてしまうと、
もうその時点で残りの全予定がパーになってしまう可能性が非常に高いと。
それでは予定の完全遂行ができないのはもちろん、勉強に向かうやる気まで落ちてしまうといった弊害が出たわけなんですね。
このブログでも、少し前にこのあたりの「勉強計画の立て方」の危険性について解説しましたが、
▼参考記事
なぜ、あなたの勉強計画は破綻するのか?
まさに、Aさんもご自身の体験から「ムリなTODOやがっちり予定は失敗のもとだと痛感」されたわけです。
ハッキリ言ってこのブログを読まれているようなあなたは、勉強に向かう意識が平均より明らかに高いわけですが、
そういう人だからこそ、「頑張りすぎてしまう」危険性も平均的な人よりはらんでいます。
この「頑張りすぎてしまう」というのは、実際に頑張りすぎてしまうことではなく、
「頑張らないとできない計画をつい立ててしまう」ということです。
もっといえば、達成できる「計画」ではなく、達成できるとうれしい「願望」を作成してしまうわけですね。
合格祈願の絵馬じゃあるまいし、Todoにあなたの「願望」を書いてはいけません(-_-;)
そのせいで、一番大事な「勉強に向かうやる気」が下がってしまったら、元も子もありませんからね。
そんなちょっとしたことで一気に計画が崩れるような、ギリギリの計画を立てるくらいなら、Aさんが言うように
「毎日ムリのないようにTODOを設定しているので、小さな達成感で気持ちいい」
という状態を目指したほうが得策なのです。
当たり前ですが、あまりにも毎日余裕で100%達成しているようなら、計画が甘すぎるという可能性もありますが、
多くの受験生(とくに本ブログを読まれているような意識の高い受験生)の方は、計画が甘すぎて失敗する可能性よりも、
背伸びしてムリめな計画を立ててしまって挫折する危険性のほうが高いです。
もちろん、少しでも多く勉強するために、厳し目のTodoリストを作成する方法もアリですが、
そのせいで、計画が達成できずに毎日のように挫折感を感じていたり、何度となく失敗を繰り返しているようなら、
一度迷わず、「ムリのないTodoリスト」を作成して、「小さな達成感」を確実に味わっていく方法を試してみてください。
その上で、思ったより早く終わってしまったのであれば、プラスαとして、その後もう少しだけ勉強を追加してしまってもいいのですから。
この場合は、「予定を100%達成した上で、プラスαで勉強している」という意味になりますから、
心理的には、大変気持ちのいいものですし、翌日以降も勉強に向かうテンションを高く維持できるようになります。
というわけで、受験勉強をスタートさせたけど、Todoリストを毎日100%達成できずに挫折しがちな人は、
まずは一度このやり方で「小さな達成感」を確実に味わっていく方法を試してみてほしいと思います。