- 2013-3-19
- 2013年の記事
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
私は中学・高校時代の6年間、部活でテニスをやっていたのですが、
テニスというのは・・・まあこんなこと説明することでもありませんが、
ようするに、ラケットでボールを打つスポーツであります。。
飛んできたボールを打ち返す。すると相手が怒って(?)また打ち返す。
それをまたこちらが「なめんなオリャーッ!!」ってすごい顔して打ち返し・・・・
というのが延々と続く、壮大なる我慢比べ。言ってしまえば、それだけのスポーツです(-_-)
このひたすらポンポンと打ち合い続ける我慢比べにおいて、相手を打ち負かす確率が一気にアップする必勝法がありまして、
それは何かといいますと、飛んできたボールを、ラケットの面の中で「もっとも効果的なポイント」に当てること。
そのポイントにボールが当たると、
ズバーーーン!!!
とものすごい勢いのスーパーショットを打つことができるのです。
たいがい、このスーパーショットが飛んできたら、相手はやられます。
この「ものすごい効果的なポイント」のことを
スイートスポット
と言います。
このスイートスポットは、テニスのラケットに限らず、野球のバットやゴルフのクラブなどにもあるのですが、
ようするに、ラケットやバットなどの打撃系の道具において、一番効果的にボールを打てるポイントなんですね。
さて、前置きが長くなりましたが、このブログは集中力アップブログなので、話をそっちに戻しますと、
受験生が勉強をする場所というのは、自宅なり学校なり、あるいは自習室・図書館・カフェなり、まあたくさん存在するわけですが、
あなたが勉強に利用できるイスの総数となると、特殊な事情をのぞいて、おそらく何十席~多い人なら何百席もあるとおもいますが、
私自身の経験でいうと、勉強中の集中力というのは、「どのイス(どの場所)にすわるか」によっても、かなり左右されます。とくに一日中勉強するような長時間勝負の場合とか。
いっけんわずかな違いのようにも思えるのですが、この差が長期間積み重なってくると、ハッキリ言ってトータルの勉強の生産性はかなりかわってしまいます。
以前、ある特集で「スラムダンク」で有名な井上雄彦さんは、マンガのネーム(下書きのようなもの)を書くときに利用するカフェが十数店あって、
その中でもとくに「(すごく集中できる)エース級の店」が4店くらいある、という話をされていたのですが、
店だけではなくイスにおいても、「エース級のイス」なるものが存在すると私は思っています。「この図書館の、このイスが集中できる!」みたいなスポットね。
つまり、テニスや野球やゴルフだけではなく、受験勉強においても「スイートスポット」が存在するということです。
ただ、受験勉強における「スイートスポット」は、個々の環境や性格によっても違いますから、自分で探すしかありません。
でも、それを発見したらすごいことになります。そのスポットに座るだけで、ふつうの悟天から、スーパーゴテンクスになるくらいの違いがあります。
参考までに私の話をしますと、私が以前自分の勉強用に使えるエース級のイスを探す旅に出たことがあるのですが
そのときは何だかんだで半年くらいかけて、たぶん数百席くらい試してみた結果、やっぱりあきらかに違いを感じるポイントがいくつかありまして、
その共通点は、「背中側に壁があること」でした。
これはあくまで私の場合なんですが、背中側に壁がないと落ち着かないのです。背中側に壁がある席では、ものすごくはかどるんですね、私の場合。
うちの近所のカフェ、ファミレス系、図書館、自習室などなど、おそらくトータルすると、数百どころか数千個の座れるイスがありますが、
その中でも「背中側に壁がある席」、かつ「隣に壁がある席」だとパーフェクトというような結論だったのですが、
そうなるとかなり稀少なので、長時間利用するときは根性でそこに座ります(-_-)
ただ重要なのは、「自分は背中側に壁があったほうが、落ち着いて長時間集中できるんだ」ということを、
テストして行った結果初めて気づいたこと。たくさんのパターンを試したから気づいたんですね。
たくさん試さなかったら「よくわからんが、何か今日はいまいち集中できない。今日の勉強は終わりだ(ノд-。)」みたいな切り上げ方をしていたでしょう。
自分のスイートスポットとその傾向が理解できていれば、自分で集中力の調整・対策がしやすくなります。
好みにかなり個人差が出るところなので、こちらから「こういう場所(イス)がいい」とは一概に言えないのですが、
あなたの受験勉強における「スイートスポット」は必ずやどこかに存在します。
これから受験勉強をスタートさせる人は、あらかじめ自分にとってのスイートスポットがどこにあるかを把握しておくと、
それを把握してない人と比べて、長期的にはかなり大きな生産性の差となってあらわれてきますので、
ぜひ手間を惜しまず、最初のうちにいろいろと試して
「オレ(わたし)のスイートスポットはここ!」
というポイントを早めに発掘しておいてほしいと思いますね。