- 2013-9-1
- BGMで勉強の集中力アップ, おすすめ記事
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
いよいよ今日から9月に入りましたが、まだしばらく残暑が続きそうですね。
そこで今回は涼しくなりそうな小ネタを1つ。
私がコンサルティングさせて頂いている会社の一つに、ある学習関連会社さんがあるのですが、
こちらが会員制の自習室を運営されておりまして、先日この自習室で流すBGMの話になりました。
もともとは一般的な自習室のように、BGMなどは一切流していなかったのですが、
管理人さんが何かBGMがあったほうが会員さんが集中できるかもということで、最初はラジカセを自習室のはしにおいてクラシックを流していたんですね。
ところがこれが思いのほか不評(というか厳密には賛否両論)だったようで、ラジカセを勝手に消されることも頻繁にあったとか。
で、「何かいいBGMはありませんかね?」とのことだったので、正直クラシックは好みがわかれますし、
CD1枚でエンドレスで流すと、すぐ曲を記憶してしまうのでかえって集中力がそがれる人もいるでしょうから、
クラシックはカフェのような場所ならいいかもしれませんが、もとが無音の自習室でエンドレスで流すのは不向きでしょうと。
そこで私がお伝えしたのが「f分の1のゆらぎ」のある自然音への変更。自然音でとくに水系の音なら好みがあまりわかれにくいですからね。
ただ、以前からの読者さんならもうご存じだと思いますが、私が猛プッシュしている音に「雨の音」というのがあります。
が、これはイヤホンで聞くと抜群の集中力アップ効果を発揮してくれるのですが、スピーカーで聞くと効果が今一つなのです。
私もこれまで、まあいろいろと試してみましたが、どのタイプの雨の音でもスピーカーで聞くと、
ほとんどの場合、ラジオで周波数が合わなかったときに「ザーーー」と流れる雑音のように聞こえることが少なくないのです。
だから雨の音はイヤホンで聞く人向けで、スピーカーではいま一つなので、その自習室では「川のせせらぎ」のCDを流すことにしました。そのCDがこちら。
お値段は1枚1400円ほど。これを2枚買って、自習室の両端から2台のラジカセで流すことにしました。
結果、これが大当たり。会員さんには大好評で、勝手に消されることも一切なくなりました(笑)
実はこのCDは、川のせせらぎ音だけでなく、「せせらぎ+小鳥のさえずり」が混ざった音など、若干タイプの違うせせらぎが5種類(各12分、計60分)入っています。
もちろんクラシックのようにリズムや音の高低もありませんし、曲のようにパターン化されてないので、意識がそがれることもありません。
クラシックなどの場合、曲が盛り上がったりするとそちらに意識が向いてしまうことが多々あるんですよね。
そういうのが気にならない人もいますが、自習室のような不特定多数が集まる場所では、それが超気になる人もいるわけです。
また、自習室というのは静かすぎるため、周りの人のノートや教科書をめくる音、イスの音、荷物の音、キーボードを打つ音などがものすごく大きく聞こえて、
その程度のささいな音でも集中力がそがれることがあります。
さらに私のように(?)気使いができる人は、自分がそういう音を出して周りに迷惑をかけたくないために、あらゆる動作をそーっとやる人も多く、
この「音を出してはいけない」という気使いが、勉強のストレスになっていたりするのです。(自習室によっては、電卓を使う人は別ブースになっているくらいですから。)
こういう空間において、まわりの音をかき消してくれ、そのかき消した音自体は全く気にならず、
さらに勉強にも集中しやすくなる「f分の1のゆらぎ」を持つ川のせせらぎは、いろいろBGMがある中でもトップクラスで素晴らしいと思います。
(中には「せせらぎ+クラシック系の曲」のようなCDもあるのですが、個人で使う分には好みが合うならそれでもいいと思います。ただ、不特定多数の人がいる自習室では却下)
私は学習塾の自習室や一般の有料自習室をかなり知っていますが、意外にBGMを流すところはほとんどないです。
これが一つの成功事例になったと思うので、読者さんで自習室の管理人さんがいたらよかったら試してみてください。
ちなみに、この「せせらぎ」のCDは寝るときにも流せます。無音のまま寝るよりはるかに心地いいです(個人差はあります)。
なぜわかるかというと、私自身もこのCDが気に入ったので自分用にも買って、最近寝るときにこれを流しているから(笑)。
というわけで、不特定多数の人がいる自習室のBGMとしては「せせらぎ」の音が限りなくベストではないかというのが、今のところ私の結論です。
受験生の人で、自分の勉強部屋のCDデッキでBGMを流す場合でも同じです。自分の部屋で流す何かいいBGMを探している人は、よかったら試してみてください。
(上のCD画像をクリックすると、アマゾンで全5曲を試聴できます)