- 2014-12-21
- おすすめ記事, センター試験対策, 受験の意味を考える, 受験を突破するマインドセット, 潜在意識・自己暗示の活用
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
センター試験まで残り一ヶ月を切りました。大学受験生にとっては、まさに人生を大きく左右するほど重要な一ヶ月となります。このタイミングであなたに覚えておいてほしいことがあるのです。試験対策をやっていくのと同時に、頭のど真ん中に入れて忘れてないでおいてほしいことが。
それは、ここから本番までの勉強のしかたによって「志望校に合格できるかどうか」が決まると同時に、「生涯のセルフイメージがどの程度になるか」まで決まってしまうということです。
セルフイメージというのは、前回の記事でも書きましたが、自分が抱いている自分自身に対する認識のことであり、そのまま訳すと「自己像」ということですが、ここでは「自尊心」に近いです。つまり上の話を言い換えると、「生涯、自尊心を高く持ってすごせるかどうか」が、ここから本番までの約一ヶ月ほどで決まるということなのです。
自尊心をどの程度高く持てるかどうかというのは、あなたの生涯を決定的に左右します。ある意味、受験の合否以上に左右するといっても過言ではないです。
わかりやすくいえば、「私はやればできる」「私はやるときはやる人間だ」といった、自分に対する内に秘めた自信のことです。今後生きていく上で何をやっていくにしても、どの道に進むにしても、大前提としてこの自分に対する信頼=自信=自尊心を、ある程度以上に高いレベルで持っているかどうかが決定的に結果に大きな影響を与えていきます。
セルフイメージが高い人は、何に取り組むにしても「自分ならやれる」「以前にも似たような壁を超えてきた。だから今回も超えられる」と考えます。そのマインドによって、取り組む姿勢が変わり、ちょっとしたことではヘコタレなくなり、結果的にいい現実を引き寄せていくのです。
逆にセルフイメージが低く自信が無い人は、何をやるにしても「自分には無理」「自分みたいなダメ人間にはできない」「自分なんかにできるんだろうか」と、不安やグチや「できない理由」が先に出やすくなります。
その結果、本来乗り越えられるはずの壁もそのマインドが邪魔をして乗り越えられなくなり、悪い現実を引き寄せてしまうのです。「自分なんかにできるのかなぁ」「たぶん俺みたいなダメな奴には無理かな」なんていつも思っている人は、ちょっと壁にぶつかっただけですぐ心がグニャっとなってあきらめやすくなり、「ほら、やっぱり俺にはダメだったやん」と自分で自分がダメな人間であることを証明していくことになります。これほど恐ろしい悪循環もありません。
それほどまでに人生に決定的な影響を与えてしまうセルフイメージですが、では何によってこれが構築されているのかというと、これまでの私自身の経験や多くの受験生を見てきて私なりに考えた結果、
【 セルフイメージは「過去の実績」と「現在の努力」と「未来の願望」で決まる 】
という結論に至りました。別に心理学とか何かの本にそう書いてあったわけではなく、あくまで私見です。なお、上の3つ以外に「潜在意識の書き換え(自己洗脳)」という飛び道具的な方法でセルフイメージを高めることも可能ですが、それ以上に上の3つの要素のほうがセルフイメージに与える影響度は大きいと私は考えています。
(潜在意識の書き換え方法などについては、こちらの記事にも書いたことがあります⇒脳を騙して集中する「同じ言葉の繰り返し」術 また、より根本的には「親からの愛情」という要素も大きく影響していると考えられますが、今回はあくまで自分自身の思考・行動を主体に構築される要素についてお話します。)
上の3つについて、それぞれ簡単にいうと、
▼「過去の実績」・・・過去に自分が取り組んできた物事において、どれだけ納得いくプロセスをすごし、納得いく結果を出してきたか。
▼「現在の努力」・・・今現在、どれだけ納得できるレベルで物事に取り組めているか。
▼「未来の願望」・・・今後の夢・目標として、どれだけ今の自分から距離のある目標を持っているか。またそれをどれだけ強く願っているか。
・・・・以上の要素によって、今の自分のセルフイメージが構築されていると私は考えています。この3要素を、セルフイメージへの影響度の順にいうなら、
「未来の願望」<「現在の努力」≦「過去の実績」
だといえるでしょう。つまり、過去にどれだけ納得いくレベルで物事に取り組み、納得いく結果を出してきたかが一番大きく影響するのです。
よって、年齢を重ねれば重ねるほど、「過去の実績」がどうだったかが、そのままセルフイメージに結びつきやすくなります。
「人間は何歳からでも変われる」のは真実でしょうが、18歳と50歳を比べたら、後者のほうが圧倒的に「過去の実績」の量が多い分だけ、その実績にセルフイメージが左右されやすくなります。
50歳からでも人は変われるとしても、「過去の実績」が多い分だけそれを打ち消せるだけの「現在の努力」「未来の願望」(&場合によって「潜在意識の書き換え作業=自己洗脳」)が必要になるわけです。これはなかなか大変なことであり、簡単に一般的な言葉でいえば「歳を重ねてから変わるのは大変」ということです。年齢を重ねた人は「過去の実績」が多い分、そうならざるを得ません。
ところが、まだそれほど「過去の実績」が多くない大学受験生のあなたにとっては、今がまさにその意味で勝負になります。生涯で今ほど全力を尽くすべきときもないわけで、そのタイミングでどれだけ納得できるプロセスをすごし、納得のいく結果を出せるかどうか。
それがあなたの生涯において「過去の実績」として極めて大きなインパクトとともに残り続けるのです。おそらく、他のどんなチャレンジよりもこの試験直前期の納得度が今後あなたのセルフイメージを構築する大きな要素になるでしょう。
だから大げさでも何でもなく、また、あなたを勇気づけて応援するための方便などでも何でもなく、厳然たる事実として、まさにこの一ヶ月のすごし方とその納得レベル次第で、あなたの生涯のセルフイメージを大よそ決定づけてしまうと言っても全く大げさではないのです。
なんだかただでさえ緊張感のあるこの直前期に、よりプレッシャーを与えられたように思った人もいるかもしれませんが、そうではありません。むしろ私がお伝えしたい本題は、ここからです。
この1ヶ月のすごし方があなたの今後のセルフイメージを決定づけるということは、逆に言えば、
「たった1ヶ月ほど真剣に頑張るだけで、高いセルフイメージを超・長期間手に入れることができる」
ということなのです。ぶっちゃけていえば、ここから本番までのたかだか1ヶ月(私大・2次を含めても2ヶ月ほど)を真剣に頑張るだけで、あなたのセルフイメージはここで大きく飛躍できるということです。
なぜなら、今が人生でもっとも重要なタイミングだからです。その重要度が高いと自分ではっきり認識しているタイミングで、どれだけ真剣に取り組めるかが、受験の合否を左右するのはもちろんのこと、今後のセルフイメージも構築してしまうことになるのです。
でも、その期間は2年3年もあるわけではなく、たった1~2ヶ月です。よって、誤解を恐れずにいうならば、今この時期の取り組みというのは、あなたにとって「めっちゃワリがいい」のです。だって、わずか1~2ヶ月真剣に頑張るだけで、その後ずーっと高いセルフイメージを維持できるのですから。
だから、私はあなたに以下のように提案したいと思います。今から本番当日まで、あなたは「何のために」大変な受験勉強に全力で、寸暇を惜しんで取り組むべきなのか。それは、合格するためであるのは当然として、それに加えて
【 生涯にわたる“高いセルフイメージ”を手に入れるため 】
に勉強すればいいのです。そういう要素が事実としてはっきり存在しているので、あなたが上の話に納得していただけたのであれば、これから本番まではそう思って勉強して行く、もっといえばそれを頭のど真ん中において
「『一生ものの高いセルフイメージを手に入れる』ために、本番当日まで期間限定で完全燃焼するんだ!!」
という形で、そんな一生もののセルフイメージを手に入れること自体を直前期の勉強の主目的に置けばいいのです。その重要性が心底理解できた人にとっては、この点を強く意識してすごす方がよほどモチベーションが上がる場合が少なくないからです。
この話に納得できるかどうかについては個人差があるでしょうが、納得できた大学受験生にとっては大きなモチベーションの一つになるはずです。私自身も浪人時代に誰に言われたわけでもなかったですが、ずっと上のように考えていたので1日14時間勉強してもあまり辛くなかったのです。この時期における勉強への取り組み方の重要性を認識できていると、1日フルに時間を使って全力投球するのが楽しくなります。本当の意味でのチャンスとは、こういうところに伏在しているのだと私は思います。
あなたの生涯にとって合格を手に入れることと同時に、今ここで高いセルフイメージ(=自信・自尊心)を手に入れることほど重要なものもありません。
最終的に大学に合格できるかどうかももちろん重要に決まっていますが、実はそれと同じかそれ以上に大切なのが、今ここで高いセルフイメージを構築してしまうことなのです。それがあなたの生涯にわたる「過去の実績」になるのですから。
その実績からくる“高いセルフイメージ”が、その後生きていくあらゆる場面において、あなたの活動を強力に後押ししてくれるエネルギー源になっていきます。今後ずっとです。
この大事な時期に真剣に勉強に取り組んで、納得行くレベルまで全力を尽くして乗り越えていった先輩たちは、いちいち口には出しませんが、その時期の自分の真剣な取り組みが自分のセルフイメージを高くし、自信につながっていったことを自覚しています。そういう優秀な先輩たちは全国中にたくさんいて、その事実を知っていても受験生にそれを伝える機会がないので、私が代わりに伝えているだけです。
大事なことなのでもう一度いいますが、あなたが今このタイミングで手に入れるべきなのは、合格という現実的な結果と同時に、生涯にわたってあなたを引っ張っていってくれる“高いセルフイメージ”なのです。それが、今真剣に、全力投球で勉強しなければならない理由です。
もっとも“ワリのいい”このタイミングで真剣に納得行くレベルまで完全燃焼し、生涯にわたり自分の中で強力なエネルギー源になる「高いセルフイメージ」を一気に手に入れてしまってほしいと思います。合格という素晴らしい果実とともに。
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