- 2013-10-8
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 効率的な時間管理術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
昨日の記事では、「自習室・図書館の利用方法」について、あまり一般的には注目されることが少ない
「開館時間」
という視点から、受験生にとっての効率的な利用法についてお話しました。
前回の記事をまだご覧になっていない方は、まずこちらからどーぞ。
<前回の記事>
自習室・図書館を休日に賢く利用する方法
前回紹介したA君の話の中で、昨日ご紹介した部分以外に実はもう1つ、受験生にとって参考になる話が書かれていました。それは冒頭のこの部分。
「とにかく1つ言える事は、午前中に沢山出来たら、確実に午後はいつも以上に頑張れると思いますね。
逆に、午前中にできなかったら、午後から頑張ろうとしても確実にできません。」
つまり、A君の言っていることを公式風にまとめると、
「午前中にたくさん勉強できた」→「午後も勉強がはかどる」
「午前中に勉強があまりできなかった」→「午後も勉強がはかどらない」
ということです。あなたも思い返してみて、こういう経験はないでしょうか?私はこの話には、とても共感する部分があります。
これまでのOCPメンバーの勉強報告を思い返しても、A君をはじめ、このような話は本当によくあるのです。
アンケートをとったわけではありませんが、おそらく受験生の中には、A君と同じような実感を持っている人は少なくないはずです。
なぜ、このような状況が起こるかと言えば、答えは簡単で
【 「午前」と「午後」は、密接に連動しているから 】
です。そもそも「午前」「午後」というこのネーミングが、勘違いの元だと思います。
この名前だと、なんとなく正午を境にして、1日が前半・後半で真っ二つに分かれているようなイメージを持ってしまいがちです。
バスケットやサッカーの試合のような、前半・後半にわかれているかのようなニュアンスを感じてしまいますが、人間のコンディションというのは、そう単純に分けることはできないのです。
スポーツの試合であれば、前半がダメでも、みんなで「よっしゃ!後半戦は挽回していくぞー!」」「おおー!!」などと団結することにより、気持ちを切り替えることも可能ですが
(それでも前半ボロボロの試合は、後半に引きずりやすいですけど)、
一人でやるしかない自学自習においては、なかなかそう簡単には切り替えることができません。
思い切って「場所を変えて勉強する」ぐらいまでしないと、午前の悪いコンディションは、そのままだとたいがい午後にまで引きずることになります。
ただそこまでやっても、やはり午前の悪いコンディションは、午後にも引きずってしまうことが少なくありません。
一つの方法として、自分の中で仕切り直してスタートすることを明確にするために、人が集まっているブログやSNS、OCPのような24時間利用できるシステム内で周りのメンバーに
「午後からこれだけやります!」
「仕切り直しで今から4時間真剣に勉強します!」
といったミニ宣言をして、自分の気分を切り替えるぐらいまでした方がいいでしょう。
それくらい、午前の失敗を、午後に切り替えて挽回するというのは難易度が高いのです。
もともと、何もなくても午後というのは疲れが出始める時間であり、集中力は少しずつ落ちていく傾向があります。
ましてや午前にしっかりと勉強ができなかったら、午後にそのコンディションを引きずってしまう危険性は、一気に高まると言えるでしょう。
だから、午後に場所を変えたり、仕切り直し宣言をするのは、あくまで「次善の策」であり、ベストな対策は、「最初から午前に失敗をしないこと」です。
つまりこの対策は、もう「午前の勉強をしっかりやり切ること」しかないのです。私はそう考えています。
1日中、自学自習で勉強する日は、ほとんどの場合「午前」の方が時間が短いはずですが、その短い時間に、全力を尽くしましょう。
全力を尽くしたせいで午前中にエネルギーを使い果たす可能性よりも、そこではかどった良いコンディションを、午後もまた継続できる可能性の方が高いですからね。
繰り返しますが、午前と午後は、密接に連動しています。
1日の勉強の勝負は、午前に決まると考えておいてください。