こんにちは、中西です。
ここ最近は「読書」をテーマにお届けしています。
これまでお届けしてきた内容は以下の通り。
▼本は「前から順番に」ではなく「全体から細部に」が速く読める
▼キンコン西野氏の新アプリ「しるし書店」で中古参考書も売れる理由
本題へ。
読書の目的にもよりますが、読んだ本の内容を頭に入れたいのであれば、「復習」が重要になります。
基本的な考え方は受験勉強と同じで、覚えたい内容があるなら「繰り返し読んで記憶する」必要があるわけです。
ただ読書において意図的にそれをする人は非常に少ないです。受験勉強のように「あとで試験で出題される」といったリスクがないからでしょう。
「覚えておかないと試験で悪い点数を取る」などのリスクがあることで、強制力が働いて、復習をする動機になるわけですね。
しかし読書の場合、本を読みながら 「これは是非覚えておきたい! 」と思う箇所に遭遇したとしても、それを覚えなかったからといって何か損失を被(こうむ)るわけではありません。
つまり「リスク」もなければ、覚えなければならない「緊急性」も、通常の読書はほとんどないわけです。
しかも受験勉強とは違い、読みたい本が他にも山ほどあるわけですから、多くの人は読書において「復習」ということを重視しません。
「緊急性」が低いからといって、読んだ内容を頭に入れなくていい、ということにはならないです。
頭に入っている(厳密には、覚えたことを「想起」しやすい)に越したことはないですからね。
また復習したいと思っている人でも、やっていない場合が大半です。
私もこの点についてはこれまで色々と悩んできたのですが、最終的に行き着いたのは、「復習する時間を、1日の中で強制的に確保すること」でした。
これは長期的な観点で「いちど読んだ本の内容頭に入れていく」という発想で行う復習なので、受験勉強の復習とは考え方が少し違うのですが、
要するに、強制的に毎日一定の時間を「過去に読んだ本の復習タイム」という形で確保することで、長期的にこれまで読んだ本の内容を頭に入れていく、ということです。
この場合の「復習タイム」のポイントは、受験勉強の復習のようにあまり細かく復習するタイミングや復習効率などを考えないこと。
私はどうしてるかと言うと、毎日15分から30分位を「過去に読んだ本の復習タイム」として確保しています。
私の場合は夜になることが多いですが、その復習タイムの時間帯は、別にいつでも都合のいい時で構いません。
復習する時間の長さも、負担にならない程度の都合のいい長さでいいと思います。
私も忙しい時は15分より少なくなりますし、そうでない時は30分より長く時間を取ることもありますが、ポイントは毎日復習タイムを確保する点です。
復習タイムの少し前に本棚に行って、「今日はこれを復習しよう」と言う形で、適当に本をとって復習しています。
毎日少しでもこういう復習タイムを設けていると、半年、1年、数年単位と長期的に見たときには、相当多くのことが頭の中に記憶として定着するようになります。
毎日の復習タイムによって長期記憶になった内容は、私の場合メルマガ等のアウトプットの時にも活きてきますし、人と話してる時にもスッと出てきますし、
物事を判断する時にも活きてきますし、アイデアを出す時にもその記憶が活かされていることを実感しています。
せっかく読書をして「これは覚えておきたい!」と思う部分に出会ったのであれば、それを頭に入れていかないともったいないですからね。
わりとよく著名人にも「大事なことなら、復習しなくても脳が覚えているものだ」みたいなことを言う人がいるのですが、個人的にはあてにならないと思っています。
「大事なことでも、人間は忘れやすい」と言う前提に立って復習を仕組み化したほうが、実力になりやすいと感じます。脳は秀逸な器官ですが、同時にあまり自分の脳を過信しない方が良いですね。
というわけで、短時間でもいいので、毎日一定の時間を「過去に読んだ本の復習タイム」として枠を確保しておく事は、長期的にみると自分の実力アップにつながりやすいのでおすすめです。
それではまた。