こんにちは。中西です。
ここ数日は「読書」についてお話ししています。今回もこの流れで。
先日ちょっと驚いたのですが、こんな調査結果が出ていました。
▼大学生、読書時間ゼロが過半数 「読む」層は時間延びる(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASL2V5W7WL2VUTIL04Q.html
大学生の5割が、1日の読書時間がゼロだそうです(;゚ロ゚)
驚きの結果ですが、「読書のメリット」を誰からも教えてもらっていないなら、スマホでチョコチョコと情報収集ぽいことができる現在、
大学生が読書をしなくなっても不思議ではないと思います。(にしても5割は多いけど(´Д`lll))
読書と比較されやすい情報収集の方法として、SNSやネットニュースなどがありますが、後者は無料の場合が多いので、大学生はそちらに偏りやすいのでしょう。
それぞれに一長一短があるので、私はどちらか一方が優れていると言うことではなく両方を使い分けてインプットすればいいと思っています。
ただ、後者のSNSやネットニュースからの情報収集の場合、読書よりも劣っている部分があるのです。
それは情報の取り方が「受け身」になりやすい点です。
別の言い方をすると「自分の軸」がないインプットになっている、ということです。
SNSやネットニュースを見て情報収集ばかりしていると、自分にとって必要な情報を能動的に取りに行くのではなく、
多くの場合、ネットで流れている情報が脈絡なく目について、それらが脈絡なくインプットされていく形になります。
短い時間で広く浅く情報収集するときはそれで良いのですが、そのインプットの仕方には「能動性」がありませんので、
こういう情報の取り方だけをしていると、深い思索もできにくく、自分なりの軸となる考え方・見識・判断基準等も身に付きにくいのです。
「受け身」の情報収集にはそういうデメリットがあり、テレビもその典型的なメディアだといえます。
家でテレビがついていると、情報番組やニュースが目に入り、それなりに情報が頭に入ってくるように感じますが、
自分自身がそれらを「能動的」に手に入れようとしていないので、頭の中を右から左に抜けていくか、頭に入ったとしても「時間効率が非常に悪いインプット」になります。
いっぽうで「読書」の場合は、これまで書いてきたように「目的を持って読む」ことで、自分に必要な情報を能動的にインプットするため、身につきやすいのです。
さらに本を手に入れるために「お金を払っている」ので、一方的に無料で流れてくるネットニュース・SNS・テレビなどより、よほどインプット効率が高くなります。
情報収集において、自分自身の心理状態がこの「受け身」か「能動的」かによって、インプット効率や自分自身の成長スピードは大きく変わってくるわけですね。
というわけで、先日からの話をまとめると、本は
▼読んでいる人の絶対数が少ない
▼著者と出版社が信用とリスクをかけて制作している
(=情報の信ぴょう性が一定以上担保されている)
▼お金を払う(が、コスパは抜群)
▼1つのテーマについて深堀りしてまとめられている
▼能動的にインプットする
という点で、情報収集をする上で圧倒的なメリットがあるわけですね。
読書の習慣を身につけておくことは、ネット時代に一見非効率に思えるかもしれませんが、
長期的には自分の人生に勝利する確率が非常に高くなるインプット戦略になると言えるわけです。
それではまた。