こんにちは、中西です。
前回は「読書スピードをアップさせるプチテク」をご紹介しましたが、今回もこの流れで。
受験勉強というのは、暗記することを前提にして、「教科書や参考書を前から順番に読んでいく」ことが多いです。
特にそのテキストを授業で取り扱っている場合、そういう読み方になることが大半ですね。
結果、その経験が完全に身についてしまい、受験後も「前から順番にすべて読み込んでいく」のが、読書だと思い込んでいる人も少なくありません。
が、結論から言うと、そういう読み方は読書の1パターンに過ぎず、その読み方しか知らない人は大損します。
読書をするときに「前から順番にすべて読み込んでいく」ような読み方しかしない場合、目を通すことができる本の数が著しく少なくなります。
それが何を意味するかといいますと、端的に言えば、貧乏になるリスクがどんどん高まっていくと言うことです(;゚ロ゚)
今までもそうでしたが、今後ますます読書の重要性(読書量の違いによる様々な格差)は高まっていきます。
こういう時代の読書のカギを握るのは、いかに「読まない部分」を見極めるかです。これがまず大事。
読書スピードと言うと「速読術」にはしる人は多いですが、速読は訓練が必要だったり、内容によって合う合わないもあります。
一方で「読まない部分を見極める」だけなら難しくありません。
最大のコツは「目的を持って読む」ことですね。
一口に読書といってもいろんな種類の読書がありますので、「今から読む本はどういう目的で読む本なのか」を最初に明確にしておくのが重要になります。
特に実用書系の本は、目次を見たときに、その小見出しの内容全てが今の自分に必要だと言うことはまれですので。
読む目的をはっきりさせておかないと、そんな余計な部分も
「これも意外と重要だ、あれも大切そうだ」
という理由で、なんとなくダラダラとすべてを読んでしまうことになります。とくに勉強が好きな人はそうなりやすいです。
結果、1冊に必要以上に時間を取られてしまい、読書量が増えないわけですね。
小説のように読むことそのものを楽しむ娯楽的な本は別ですが、
実用書系は「読む目的」を最初にはっきりさせて、「読まなくていい部分」を見極めておくことが、読書スピードのアップにつながります。
前回のような「読むときの目線」を意識することも大事なのですが、それ以前の問題として、
「読まなくていい部分を、読まない」ことが読書量のアップにつながりますので、今まで意識していなかった人は参考にしてみてください。
それではまた。
P,S
実はこの「目的を持って読む読書」は、短期・中期的にはすごく効果的なのですが、超・長期的にはけっこうなリスクもはらんでいます。
「目的を持って読む読書」自体は悪くないのですが、それだけでずーっと行くのが良くないということです。
キーワードは「無用の用」。老子の言葉です。
読書においてこれを理解して実践してる人は、超絶に少ないんじゃないかと思います。
まあそのへんについてはまた別の機会に。