- 2016-10-13
- おすすめ記事, 勉強のモチベーションアップ, 受験の意味を考える, 受験を突破するマインドセット, 大学生活について考える
こんにちは、中西です。
数日前なのですが、オンライン自習室の
メンバーさん(大学受験生)が、メンバー
同士で交流する専用掲示板で“ある相談”
をされていました。
簡単にいうと、
「いろいろ考え込んでしまって
勉強のやる気がでない(ノд-。)」
という内容。
「いろいろ」とは何かというと、
「自分には何が向いているのか」
「将来どうすべきか」「大学生活とは」
「人生とは」「自分は社会で生きていけるのか」
といった、自分自身や自分の将来について
のややディープなテーマです。
そういうことを最近悶々と考え込んでしま
ってやる気が出ないというお悩み。
オンライン自習室というのはあくまで
「集中力」の要素をサポートするシステム
なので、
その土台となる「やる気」や「モチベーシ
ョン」をシステムで直接的に高めることは
できません。
何度も説明している通り、「集中力」には
集中力の、「やる気」にはやる気の、「モ
チベーション」にはモチベーションの、
それぞれ別の対策が必要なのです。
関連記事
▼「集中力」「やる気」「モチベーション」の違いがハッキリわかる基準
今回の相談は、集中力の相談というよりは、
その土台の「モチベーション」の部分の相
談にあたります
(一般的にはこの「モチベーション」と
「やる気」もごっちゃにされていますが、
私は分けて定義しています。今回は「モチ
ベーション」の部分の話)。
オンライン自習室には社会人の資格受験生
や社会人の再受験生の方も多数いるので、
皆さんこの相談に一斉にバーッとアドバイ
スをされていました(贅沢な環境です)
私もその中に混じってさくっと回答してお
きましたが(笑)おそらく同じような悩み
方をしている受験生もいると思いますので、
私の回答のポイントだけ書いておきます。
■その手の悩みは受験時代にどれだけ考え
込んでも、“絶対に”答えは出ない(いろ
いろ経験しながら何年もかけて見つけてい
くしかないテーマのため)
■「人生とは」「自分とは」みたいな悩み
は、大学に入ったらゆっくりじっくり考え
る時間が山ほどできる。そのときに考えれ
ばいい。つまり後回しでいい。
■ある意味、そういうテーマをゆっくり考
える暇があるのが、日本の大学時代の特権
ともいえる
■そういうことで悩んでいるなら、余計に
それをゆっくりじっくり考えるために、大
学に行くべき。
またそのために今はその手の悩みはいった
ん脇に置いて、文字通り脇目もふらずに勉
強すべき。
・・・ざっとこんな回答をしました。
理系の人や一部の将来が明確に決まってい
る学部を目指す人からすると、ずいぶん面
倒くさい悩みに思えるかもしれませんが、
こういった悩み自体を持つことは、この
年齢であれば普通です。
が、悩むタイミングが違うということです。
実は私もこの仕事を何年も経験してきてわ
かったのですが、この手の悩み・不安が増
大するのは、今ぐらいの時期から12月半ば
までと相場が決まっています。
毎年毎年、この10月~12月半ばの2ヶ月ほ
どに限って、この手のヘビーなテーマのお
悩み相談が一気に激増する傾向があるのです。
これはもう私の中では完全に“よくあるパ
ターン”になっていて、
ようは夏休みも終わってしばらく経過、秋
が深まりかけてどんどん今年が終わりに近
づくこのタイミングで、勉強に満足に取り
組めていない人ほど、いろいろ悩み出すと
いうパターンなのです。
この時期になって勉強にしっかり取り組め
ない自分を認めたくないので、「いろいろ
悩むこと」に逃避してしまっている可能性
も高いです。本人には逃避している自覚は
ないことが大半ですが。
将来について「いろいろ悩む」ことは勉強
に比べれば実にラクな作業ですが、少なく
とも自分の中では無意味ではないので、
勉強にまともに取り組めていない自分を
肯定する理由ができます。
とくにこれまで一度も勉強に真剣に取り組
んだ経験がない受験生ほど、この時期にや
たら悩み出す傾向があるのです。
「悩む」ことが、勉強をできていない言い
訳になる部分があるからでしょう。
以前ある有名なコーチが「悩むのはスイー
トなこと」とおっしゃってましたが、まさ
にそんな感じ。
やることが決まっている状況下においては、
「悩む」のって、「実行する」のに比べた
らむしろスイートなんですよ。
涼しくなって秋が深まるこの時期、秋の夜
長にかまけていつまでも将来や人生につい
て悩んでいると、
その人生について悩んだ時間のせいで、
人生を前に進めるはずの受験に失敗します
(゚д゚;)
そんな皮肉で滑稽すぎる事態を招かないた
めには、今はただ「淡々と勉強をやる」し
かありません。早くこの事実に気づきましょう。
くれぐれも「大人たちは心を捨てろ捨てろ
と言うが、俺は嫌なのさ!」なんて高2病
に陥らないようにしてほしいと思います。
それではまた。
<関連記事>
「集中力」「やる気」「モチベーション」の違いがハッキリわかる基準