こんにちは、中西です。
先週から続いています「読書論」のシリーズ、好評なのでもう少し続けます。
ちなみに前回までの内容は以下の通り。
▼キンコン西野氏の新アプリ「しるし書店」で中古参考書も売れる理由
本題へ。
今日ある人が「断捨離本を読んだら断捨離したくてうずうずしてしまった」と言っていたのですが、
読書にはこういうモチベーション(やる気)アップの効果も存在します。
私も1年ほど前にかなり大きな断捨離をしたのですが、そのきっかけは勝間和代さんの「汚部屋脱出プログラム」という本を読んだことでした。(この本は当時のメルマガでも紹介しましたが)
こういう1つのテーマをまとめた実用書系の本の読書には、2つのメリットがあります。
1つはそこに書かれている考え方やテクニックなどの「知識」を手に入れられること。
もう一つは、本を読むという行為によって、そのテーマに関する「やる気」を手に入れることができること。
前者の「知識」が手に入る点は誰でも気づきますが、後者の「やる気」を手に入れることができる点も、見逃すことができない大きなメリットだと私は考えます。
これは逆に言うと、なかなかやる気が出ないなら、そのテーマに関する本を読めば(再読すれば)いいと言うことです。
つまり「知識」を復習するために再読するのではなく、「やる気」を手に入れるために再読するということです。
私はこのテクニックを受験生時代に「合格体験記本」でよくやっていました。
エール出版から合格体験記をまとめた本が出ていますが、あの合格体験記本を買って、
そこに書かれている「知識」を確認するためではなく、「やる気」をもらうために、受験生活の中で何度も読んでいたのです。
また、私は早起き生活に切り替えたいと思ったときに、必ず「早起き本」を読むようにしています。
そこに書かれてある内容は何度も読んでいるので、書かれている知識を求めて読むわけではありません。
その早起き本を読むことで、「よし、俺も早起きしよう!」と言う早起きのモチベーションがむくむくと湧いてくるから、それを目的に再読します。
こういう形で、「知識」を手に入れるためではなく、「やる気」を手に入れるためにその分野の本を読む、という方法もあるわけです。
というわけで、何か取り組もうとしていることについて、「知識」はすでにあったとしても、
「やる気」のスイッチを入れるために、あえてその本を読んでみる(再読する)というのは個人的におすすめなので、よかったら試してみてください。
それではまた。