こんにちは、中西です。
ここ最近は「読書」をテーマにお届けしています。
これまでお届けしてきた内容は以下の通り。
▼本は「前から順番に」ではなく「全体から細部に」が速く読める
▼キンコン西野氏の新アプリ「しるし書店」で中古参考書も売れる理由
本題へ。
読書についていろいろお話ししていますが、やっぱり1番多くの人が興味があるのは「本を読むスピード」だと思います。
これについては今回のシリーズでも何度か解説しましたが、最もシンプルで強力な「本を読むスピードをアップさせる方法」があるのです。
拍子抜けする人が多いと思うのですが、事実なのでいいますと、それは
「本をたくさん読むこと」
です(゚ロ゚;)
つまり、本をたくさん読めば読むほど、読書スピードもどんどん上がっていくということ。
理由は簡単で、本をたくさん読むことで「知識のストックが増える」からです。
知識のストックが増えるということは、新しい本を読んでも「すでに何度か聞いたことがある内容」も増えていきますので、その場合はそこを読み飛ばすか、
読むにしてもぱっと見で内容がわかるので、非常に短時間で読めます。
また知識が増えると、初心者には難しい話でも、すでにその予備知識がの頭の中に入っていますので、同じ内容でも短時間で理解できるようになります。
私が浪人生の時に習った駿台予備校の名物講師に表三郎先生と言う方がいるのですが(その後「日記の魔力」がベストセラーに)、
その当時で日本語の本4万冊、英語の本2万冊を読んだとおっしゃってました。多忙な中、何十年も毎日5冊くらいは読んでおられたわけです。
私が好きな評論家の一人に宮崎哲弥さんがいますが、彼もこれまで膨大な数の書物を読んでこられた結果、新書なら1日に7冊ぐらい読めるとおっしゃっていました。
宮崎さんは速読はせず、ふつうにそのまま読んでいるとのことでしたが、知識のストックが増えるほど、読書スピードがアップして、どんどん短時間で読めるようになる好例だと思います。
勉強法や速読系の本を多数出版されているベストセラー作家で、最近も脳に関する本が売れている宇都出雅巳さんという方がおられますが、
以前埼玉(たしか)で会食させて頂いたときに、この速読における「知識のストック」の重要性について教えて頂きました。
興味深かったのは、上記のような「膨大な知識のストック」がなかったとしても、読みたい1冊の本を、精読ではなく高速回転で読むことで、
短時間で“その本自体”が「知識のストック」になり、速く読めるようになるという話。
卵が先かニワトリが先かみたいな話ですが、いずれにしろ「知識のストック」が多いほど、本は速く読めるようになるということです。
まあこれはテクニック論というより、本を速く読むための考え方に近いですが、この
「読書スピードは、読書量に比例する」
というのは、一番基本で、シンプルで、かつ強力な速読力を高める方法ではないかと思いますので、
速く読むことに興味のある人は参考にしてみてください。
それではまた。