- 2017-12-20
- おすすめ記事, センター試験対策, 効率的なノートの取り方, 効率的な勉強法~中上級編~, 勉強の集中力アップに役立つアイテム
こんにちは、中西です。
受験の本番が近づくにつれて、「あいまいな記憶を無くす」ことの重要性が増してきます。
この「あいまいな記憶を無くす」ためのツールとして、一般的に多くの受験生がよく作っているのが「弱点ノート」です。
もはや説明不要かと思いますが、ようするにこれまで勉強してきて、記憶があいまいな部分や覚えるのが難しい項目を書き込み、一冊のノートに集める方法ですね。
これはこれで悪くは無いと思うのですが、私は「弱点ノートの弱点」というものがあると考えていて、その弱点が意外に大きなマイナスポイントなのです。
その「弱点ノートの弱点」とは、「最終局面(試験当日)に近づくにつれて、効率性がどんどん落ちてくる」という点です。
どういうことかというと、弱点ノートはその名の通り“ノート”になるわけですが、ノートは、当然全ページが綴じられていて紙が1冊にまとまっています。
そのノートに弱点を書き込んでいくと、弱点の暗記事項がどんどんノートに蓄積されていき、ノートが弱点でいっぱいになります。
「弱点が1箇所に集まっている」という意味では素晴らしいのですが、しかし当然、その弱点たちは暗記が完了したら「もう覚えた事項」になっていきます。
すると本番に近づくほど「弱点ノート」の中に、「なかなか覚えられないページ」と「もう覚えたページ」が混在してきます。
しかしノートですから「もう覚えたページ」もそのまま残るので、本番が近づくにつれて、1冊のノートの中から「まだ覚えられていないページ」だけを探してピックアップして、チェックしていく必要が出てくるのです。
これではあまり効率が良くありませんし、さらに怖いのは、個人的な経験でいうと弱点ノートに取り組むモチベーションすらも下がってしまう点です(ノД`)・゚・。
だって試験が近くなるにつれ、それほど覚えるページがもう無くなってきているのに、わざわざ「大半はすでに記憶済みの弱点ノート」を1冊持ち歩かないといけないわけです。
その中から「まだ覚えていない事項」だけをチェックするのは、心理的にあまり楽しい作業ではありません。「この弱点ノートの大半は覚えたし、もう残りはいっか」(゚o゚;みたいな思考になりやすいです。少なくとも私はそうでした。
これが私が考える「弱点ノートの弱点」です。
弱点ノートを作って、覚えていく途中までは効率的なのですが、終盤になるにつれて暗記効率やノートを使うモチベーションが低下していく。
過去の経験などから、そうならない自信があるならいいと思いますが、そうなりそうな予感がするなら、弱点ノートより別のいい方法があります。
それは「弱点カード」です。
つまり「ノート」ではなく「カード」形式で弱点を覚えるようにすれば、上記のすべての問題が解決します。
ここでいう「カード」というのは、小さな単語カードのタイプではなく(それでいける場合はそれでもいいですが)、基本的に「情報カード」のことだと思ってください。
「情報カード」とは、何度も紹介してますが、4インチの平均的なスマホよりもう少し広いくらいの面積の、裏表真っ白(横線入りタイプもあり)のカードですね。
「情報カード」に弱点を書いていけば、カード形式なので、その弱点を記憶したら、捨てるか手元の束から外してしまうこともできます。つまり情報カードなら、手元に残っているカードは常に「まだ覚えていない事項」のみになるということです。
こうして「弱点ノート」ではなく「弱点カード」としてカード形式でまとめておくと、受験の最終局面に近づくにつれて、暗記効率も弱点を覚えるモチベーションも高まります。
弱点ノートのメリットだった「1箇所に集まっている」という点も、情報カード専用の携帯タイプの箱が売ってますので、それで代用できます。科目別にその箱に情報カードを入れて持ち運ぶことも可能ですので。
まあもっと簡単に「輪ゴムでとめる」なんて方法でもいけますし(笑)、ダブルクリップで挟むことも可能です。
というわけで、「弱点ノート」には「最終局面に近づくほどデメリットが目立ってくる」のに対し、「弱点カード」はその逆で「最終局面に近づくほどメリットが活きてくる」性質がありますので、弱点ノートに不安・不満がある人は、よかったら「弱点カード」を試してみてください。
それではまた。