- 2015-8-6
- おすすめ記事, 効率的な時間管理術, 受験を突破する生活習慣術
こんにちは、中西です。
受験生にとってもっとも危険なツールは、言うまでもなく「スマホ」です。
受験生に限らず依存症のような状態になっている人も多いですが、「スマホ無しでは生きていけない」「スマホと自分は一心同体」ぐらいの冗談のような領域まで逝っちゃってる人も少なくない状況になってきましたヽ(;´Д`)ノ
上品な教育系ブログを目指しているのであまり大きな声では言えませんが、“2人の愛の行為の最中”にまでスマホを見ている人が相当数いることもわかっています。。
ジョブズは間違いなく天才で偉大な人だったと思いますが、スマホがここまで人々の日常生活と心の多くを侵食してしまっている状況が、果たして“人類の進化”なのかといわれると、かなり微妙なのではないかと私は思っています。
とくに最近になってあらゆる調査で、スマホによるマイナスの影響が多数判明してきているからです。
たとえば受験生が知っておいた方がいい調査結果の一例がこれ。
スマホ依存の高校生、心身の不調が3倍に
スマートフォンを頻繁に利用する高校生の間で、スマホに対する依存度が高いと、心身の不調を感じる割合が約3倍になることが、埼玉県立春日部高校の村井伸子養護教諭の調査で分かった。
村井教諭は、2013年、県内の高校生約600人を対象に、携帯電話の使用目的や時間のほか、心身の自覚症状など約70項目を4段階の程度に分けて回答してもらい、数値化。
その結果、高校生の9割がスマホを持っており、1日3時間以上使用する生徒が6割いた。無料通話アプリ「LINE」は4人に3人がほぼ毎日使っていたほか、ツイッターは6割が閲覧していた。
心身の不調では、「眠い」「目が疲れる」「昼間でも横になりたい」などの項目で数値が高かった。スマホへの依存度が高い上位25%のグループを、残り75%と比べると、不調を示す数値で約3倍の差があった。
出典:読売新聞(ヨミドクター) 7月14日(火)9時52分配信
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=121031
高校生の6割が1日3時間以上スマホをしているとな!!6割が3時間!!!(゚ロ゚;)
しかし、この数字はまだ甘いようで、別の調査ではもっとえぐい結果が出ています。
女子高生のスマホ利用、1日7時間 2割がトラブル経験
(朝日新聞デジタル)
http://www.asahi.com/articles/ASH296T1PH29UTFL00M.html
こちらの調査では、男子高校生が平均4時間、女子高生にいたっては平均7時間というとんでもない結果が出てしまったようです。
平均7時間って、なにかの間違いとしか思えません。。それがこの年代に必要な何かのプラスになっているのならいいのですが、残念ながら自己コントロール能力が無い状態で、ひたすら楽しいコンテンツやコミュニケーションに没頭しているだけなのが実態でしょう。10代の若者の大半が長時間没頭できるものなんて、「楽しいもの」に決まってますから。
自分の人生にプラスになるという確信を持って、その「楽しいもの」に触れているならいいのですが、実態は自分でも気づかないうちに、ただスマホの中の世界の「楽しいもの」に振り回されてるだけの可能性が高いです。あるいは気づいていても、そこから抜け出せない状況になっているかです。それはもう、「依存症」や「中毒」と呼んで全く差し支えない状況だと思います。
このスマホの利用状況が巻き起こす問題は、短期的にも中長期的にも山のようにあります。中長期的な話は以前何回か記事にしましたが。
(↑この記事はパスワード付きの記事です。パスワードをご存じない方はこちら)
短期的なマイナス要因もたくさんありますが、上の調査結果は短期的なスマホの弊害の典型ですね。とくに、この部分。
◎心身の不調では、「眠い」「目が疲れる」「昼間でも横になりたい」などの項目で数値が高かった。
◎スマホへの依存度が高い上位25%のグループを、残り75%と比べると、不調を示す数値で約3倍の差があった。
逆に言えば、「スマホをやめるだけで、一気に調子が良くなる」ってことですヽ(´▽`)ノ
その「スマホをやめる」ということも、個人的な見解を言わせてもらいますと、方法論としてはめちゃくちゃ簡単だと思うわけです。
たとえば私を含め、多くのデスクワーク系の仕事をしている人は、「パソコンをやめたい」と思っても仕事で使わざるを得ないのでやめることができません。ところが、スマホの場合は「電源を切る」だけで遮断ができるわけです。もしくは、外出するときは「家に置いて出かける」という方法もあります。
両方ともとてもシンプルな方法論であり、ほんのちょっとの自制心や勇気さえあれば出来てしまうわけです。パソコンの場合は「電源を切る」と仕事ができませんからね(。´Д⊂)
私が今もし受験生で、自習室や図書館やカフェなどで勉強するなら、スマホは持っていかないです。もしくはTodoリストに「メールチェック」「LINEの返事10分」「ニュースチェック5分」とか、スマホで行う本当に必要なタスクを書いて、Todoリストとして処理し、終わったら電源を切る。あるいはアプリを使って特定の時間だけしか利用できない設定にすると思います。
まあさすがに受験生で1日2時間も3時間もスマホを触ってる人はいないと思いますが(いたら自分のホッペをバシバシ叩いた後、滝に打たれに行って下さい)、概ねスマホの利用時間の長さと不調の度合い(成績低下も含め)は比例することが判明していますから、利用時間をゼロにするのは難しくても、極力利用時間を減らすというマインドセットが非常に重要になってきます。
「自分の未来」と「今のバーチャルな楽しみ」のどっちが大切か、ということですね。これのどっちが大切かよくわからない人は、幼い頃に聞いた「アリとキリギリス」という童話を思い出してみてください。゚(゚´Д`゚)゜。
高校生・受験生は、スマホとの付き合い方をよくよく、よーく考えておいたほうがいいですね。いや、私も含めてスマホを利用するすべての人が、その“付き合い方”をしっかり考えるべき時期に来ているのだと思います。
スマホというこの究極の便利ツールを自由自在にうまく使いこなせるほど、私たちはきっとまだ進化していないのです。神様から見たら、幼児がハサミで遊んでいるように見えているかもしれません。早くハサミの使い方を完璧にマスターしたいものでございます。
受験生はそもそも“危険なハサミ”で遊ぶ時間を極力減らすように工夫して行くことが、今後ますます受験で勝利するための、大きなポイントになって行くはずです。
それではまた。