- 2016-9-7
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験が終わった後について, 大学生活について考える
こんにちは、中西です。
何回かこのブログでも書いたのですが、
ここ3ヶ月近く、ずっとある歯医者に通っています。
こんなに長期間歯医者に通い続けたのは
初めてですし、同時にこんなに歯医者を
尊敬するのも初めてです。
そして、自らの意志で納得して歯にこんな
にお金を払った(2桁万円)のも初めてです。
実をいうと、その歯医者さんに通いながら、
お客としての立場から、お客さんへの接し
方や自分がそこそこ高額のお金を払うまで
の心理プロセスなど、こっそり勉強させて
もらってます<(_ _)>
だいたい歯医者なんかに、積極的に行きた
い人なんてほとんどいないわけです。
そんな心理状況から、行きたくない歯医者
に何度も足を運び、これまで人生で一度も
やらなかった歯間ブラシ・糸ようじの習慣
が身につくようになり、
毎日の歯磨きが楽しくなりヾ(´▽`)ノ
(信じられない変化)、歯医者を信頼する
ようになり、さらには同じプロとして尊敬
するようになり、
騙されたとか言いくるめられたとかではな
く、納得してそれなりのお金を払うまでに
なりました。
私は何かにつけて相当疑い深いので、この
一連のプロセス自体がその歯医者さんの
巧妙なマーケティングの可能性を最初は
考慮しながら通っていました(←かなりめんどくさい客)。
複数回通うことでいわゆるザイオンス効果
(接触回数に比例して相手に好感を持つよ
うになる心理法則)が働いて判断を狂わせ
ていないか・・・なんてことまで考えながら、
自分の心理をできるだけメタ認知的・客観
的に観察するように努めつつ通っていたのです。
が、3ヶ月近く通っている今、もはや私の
その歯医者さんに対する敬意は、そういう
次元ではなくなっております。
これまで私は子供時代から含めて5件くらい
歯医者さんに通いましたが、今の歯医者さ
んが他の歯医者と決定的に違ったのは、
【 すべてのプロセスを説明してくれる 】
点でした。ほかにもいろいろありますが、
この点が一番強烈だったのです。
たとえば過去に通った歯医者さんの場合、
最初に虫歯の数やその場所くらいは教えて
くれますが、あとはどんどん歯医者さんが
勝手に治療をすすめて行きます。
「今自分はどんな治療をされているのか」
なんてこちらにはわかりません。常に
「なんかわからんけど、俺の歯、
今めっちゃ削られてる・゚・(ノД`;)・゚・」
みたいな不安がありました。
しかし今通っている歯医者さんは、事前に
様々な歯のレクチャーをしてくれたあと、
治療にあたる際は数秒~数十秒ごとに実況
中継をしてくれるのです。
「今から○○をしますね」
「今は○○をしていますよ」
「鏡を見てください。ほら、歯がこんな
状態なので、今からここをこう治療します」
「これは2分40秒で終わります。
・・・はいあと30秒、あと10秒」
「ほら見てください、こんなに歯垢がありますよ」
「ほら見てください、前回あんなにあった
歯垢がこんなに減ってますよ。
どんどん数値も良くなってます。」
「見てください。銀歯を取ったら、歯は
こんな状態ですよ。なぜこうなるかとい
うと、○○○○だからです。
今からこの部分をこういう理由で、
治療しますからね」
・・・ぜんぜん書ききれないのですが、
とにかくこんな感じで、
【 ありとあらゆる治療プロセスを
すべて解説&実況してくれる 】
のです。
なので、こちらとしては常に
「今自分が何をされているのか」
「どんな理由でその治療をされているのか」
がすべてわかるわけです。
正直これほど事細かにプロセスをすべて
説明してくれた歯医者さんは、これまで
ありませんでした。
治療中も私は何もしゃべれませんが、
その先生は
「よし、ではここをこうしよう」
「よーし、○○できた」
といった独り言がやたら多く、今何をして
いるかを実況してくれています。
こんなに治療中の独り言が多い先生も
初めてでしたが(笑)、おそらく患者を
安心させるために、わざと独り言のように
実況してくれているのです。
個人的にその配慮にもうメロメロ(*_*)
この「プロセスを細かく説明してくれる」
というのは、実は歯の治療に限らず、
人が人を信頼する上で非常に重要なポイント
になっています。
このブログの読者さんには医師志望の
受験生も非常に多いですし、士業など顧客
と接する機会の多い職業を志望する資格
受験生もたくさんおられます。
とくにそういった世間的に専門性が高いと
思われている仕事に就く人は、ぜひこの
ポイントは知っておいてほしいのです。
また、普通にどこかの企業で組織(チーム)
で仕事をする場合もそうですし、大学生で
何かイベントを開催したりプロジェクトを
運営していく場合もそうですが、
「逐一状況を報告をしてくれる人」
は圧倒的に信用されます。
私が運営するオンライン自習室も、現在
第3期メンバーが続々と新たに参加して
来てくれていますが、
それも私が「オンライン自習室」などと
いうこれまで世に存在せず、誰も理解して
いない概念を、事細かにそのシステム内容
からメリットまで説明させてもらったからです。
もし私が
「パソコンとWEBカメラで勉強姿を
監視すれば、家でも勉強に集中できます!」
ぐらいの簡単な説明しかしなかったら、
誰もお金を払って参加してきてくれませんから(ノд-。)
というわけで、社会人でも意外に見落とし
がちですが、人間関係(とくに仕事系・
プロジェクト運営系)においては
「細かいところまで、逐一、
しっかり説明(報告)できるかどうか」
は、人から大きな信用を得るための非常に
重要なポイントになります。
受験勉強とは直接関係ありませんが、
その後の人生で確実に重要になる要素なので、
ぜひ頭の片隅に入れておいてほしいと思います。
それではまた。