- 2018-10-24
- おすすめ記事, 模試の対策テクニック
こんにちは、中西です。
先日ある経営者さんが「私はアクセス解析を見ない」と言う話をされていました。
アクセス解析というのは、ブログやYouTubeなどのネットメディアのアクセス状況(何人が訪問したか、どのページが読まれたか、一人当たり何ページ・何分見たか、どんな属性の人が見たかなど)を、ツールで分析したものです。
ブログならよく「月間○○PV」という表現を見ると思いますが、これもアクセス解析でわかったものですし、YouTubeなら視聴している人の性別・年齢層・どこの国からアクセスがあったかとか、いろいろ解析されてわかるのです。
ふつうはそのアクセス解析をチェックするわけですが、その経営者さんはほとんどチェックしないと。
それをチェックしても、「数字に惑わされる」ことがあるようで、その代わりに、「数字では出てこない部分」を実際の状況を把握しながら、自分で判断するようにしているそうです。
実は私も、ブログ・YouTubeともにアクセス解析はほとんどチェックしてません。
全くしてないわけではありませんが、「毎日ブログのアクセスをチェックする」とかもう何年もしてないです。
アクセス解析は別に毎日やらなくても、1週間に1回とか月数回程度の確認でも、そのときにまとめて数週間分をチェックできるという理由もあります。
ただそれ以上に毎日チェックする意味がないんですよね。以前は毎日数字をチェックして、エクセルに入力してたほどですが、今やそれすら意味が無いのでやってません。
もちろんブログのレイアウトを変えたとか、キャンペーンしたとか、広告出したとか、そういうときはチェックします。ただ365日毎日しっかりチェックする意味はないと考えてます。
そもそもうちの場合、アクセス数と売上げは直接的に関係ありません。アクセス数に依存してるモデルもありますが、長期的にはよろしくないかなと。
知らない人は「ブログはアクセスが増えれば増えるほど、売上げも上がるんだろうな~」とか思うわけですが、そうではないんですよね。アクセス数に必要以上にこだわってる運営者がいたら、たぶんヤバいと思います。
(その代わり別の重要な指標はしっかりチェックしておりますが、それは企業秘密<(_ _)>。)
何が言いたいかというと、「数字に騙されることがある」ということです。
「騙される」というか、数字を見過ぎて、逆に正しい状況判断ができなくなることってあるんです。
ここは本当に注意が必要。「数字」って具体的なので一見説得力があるように見えますから。
受験生メルマガで、なぜこんな話をするのか?
勘のいい人ならピンと来てると思いますが、まさに受験勉強においても“同じこと”が起こっているからですよ。
その典型的な例は、「模試の数字(結果)に一喜一憂すること」です。
模試を受けたら「偏差値」も、「点数」も、「順位」も、しっかり明確に“数字”として出ますが、そこだけ見てても判断を間違うよって話。
「模試の数字」を見て一喜一憂してる受験生は、アクセス解析で「アクセスの数字」だけ見て一喜一憂してる経営者みたいなものです。そこ、たいして大事ちゃうでと。
「模試の結果の数字」なんかには表れてこない要素が、必ずあるのです。
たとえばあなたが「今参考書の何周目をやってるのか」は、模試の結果には出てきません。
今参考書の2周目だから全体的に記憶が中途半端だけど、3周目からは一気に記憶が定着して、実力が上がり出す・・・なんてことは数字には出ないのです。
勉強をしていても、それが実力として点数になるにはタイムラグがあります。模試の結果は、その点数になった部分しか捉えることができません。まだ表に出てないこれまでの“勉強のストック”も分析できません。
もっといえば、あなたがこれから「どれだけ本気になって勉強するか」「どれだけ集中して勉強するようになるか」「どれだけ効率的に要領よく勉強をするか」も、模試には判断できません。そんなの数字で出せませんからね。
「数字」というのは非常に具体的なので一見参考になるように思えますが、必ずしもそういうわけではなく、むしろその「わかりやすすぎる数字によって判断を誤る」こともあります。
人生を大きく左右する受験にのぞむ皆さまは、“どうでもいい具体的な数字”に左右されないようにくれぐれも注意しておいてください。
それではまた。