- 2015-10-15
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~
こんにちは、中西です。
早くも10月の前半戦が終了しましたが
この時期になると、大学受験生で
「過去の蓄積」(これまでの勉強量)
が少ない人は、
どんどん受験勉強の旗色が悪くなり、
心理的に追い詰められることがあります。
いま状況がピンチになりかけている人は、
時間感覚を鋭く持って
「起きている間は一瞬たりとも油断しない!」
ぐらいの気概が必要です(休憩時間はのぞく)。
ただ、そういう気持ちのスイッチを入れても、
実際に
「具体的な時間の使い方」
で間違っていると、
その気合もむなしく空回りし、
時間がどんどん流れていくのです。
ここ数日、そんな受験生向けに
時間管理における具体的なテクニックを
ご紹介しているのも、
そんな時間のムダを
回避してもらいたいため。
<関連記事>
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今回は、勉強計画が遅れまくり、
実力もやばい状況で、
ピンチに陥りかけている人向けに、
もっと具体的なピンチを脱出する
起死回生の打開策を1つご紹介。
結論から言いましょう。
その起死回生を狙える打開策とは、
【 アウトプットから、インプットをする 】
という方法(勉強法)です。
アウトプットというのは、
簡単にいえば
「問題を解くこと」(=問題集をやること)
ですね。
インプットというのは、
ほとんどそのままですが、
「知識を頭に入れること」
(=参考書や教科書を暗記すること)
です。
ふつう、受験生の大半は
参考書や教科書などで
知識をインプットして行き、
ある程度知識が身に付いたところで、
その知識を確認するための
問題演習(アウトプット)をやるわけです。
が、今回の“起死回生の打開策”では、
この一般的な勉強の順番を、
逆から行っていきます。
つまり、
【 いきなり問題を解く 】
ということです。
当然ですが、知識が頭に入っていないのに
「いきなり問題を解く」わけですから、
問題は間違えまくります。
この
「いきなり問題を解いて、
当たり前のように間違えまくる」
ことを前提に、
問題をガンガンやっていくのです。
・・・・意味わかります?
もう少し細かくいうと、こんな流れ。
問題を読む
↓
一応ちょっとだけ考えてみる
↓
知識が無いからやっぱり解けない(不正解)
↓
解答解説をじっくり読む(←ここでインプット!)
この流れを基本にやっていく
ということです。
このやり方のメリットは、
【 「実践力の養成」と「インプット」を、
同時に行える 】
という点にあります。
しかも、この場合のインプットは
「問題として出題された知識を
どんどん頭に入れていく」
ことになるため、
実践的でない知識を
必死で覚える時間を省略できます。
参考書や教科書というのは、
必要な内容が一通り網羅されていますが、
その網羅されている内容が
すべて試験で出やすいわけではありません。
どんな科目であっても、
「試験に出やすい内容」と
「試験にあまり出ない内容」
があるわけで、
当然後者をじっくり勉強している
時間の余裕など、今はもう無いと。
しかし、一般的な
「インプットをしばらくしてから、
アウトプットをやり始める」
という流れの場合、
最初のインプットの途中で、
試験にはあまり出ないような分野に
時間を費やして必死で暗記しようとする
「大幅な時間ロス」
のリスクを抱えてしまうのです。
受験勉強で大事なのは、単に
「知識を身につける」ことではなく
「実践的な知識を身に付ける」こと。
受験本番で問題を解くのに役立たないような
実践的でない知識なんて
まったく要らないわけで、
そういう知識は時間に余裕のあるとき
に勉強して、頭に入れておくものです。
時間に余裕がないステージでは、極力
【 「実践的な知識」を身に付けることに
フォーカスした効率的な勉強 】
をしていくべきだといえます。
そう考えたときに、
「問題演習(アウトプット)を通して
身に付けた知識」
が一番確実&実践力があるわけですね。
この方法を実践する場合、前提として
「解答解説が充実している問題集」
である必要がありますが、
その点さえクリアできていれば、
この方法は今日からすぐにでも始められます。
実際、この「いきなり問題を解く」という方法で、
平均1年くらいかかる資格試験を
3ヶ月で合格した人もいるくらいです。
この
「アウトプットありきで、インプットしていく」
という方法は、それくらい
【 「時短」と「実践力養成」のダブル効果 】
を得られる効果的な方法です。
すべての学習がこの方法でやれる
とまでは言いませんが、
かなり広い範囲で実践できる方法
だといえますね。
秋も深まったこの季節、
もう時間がぜんぜん無くて
ピンチに陥っている人には、
個人的に
“起死回生の打開策”
としておススメできる方法です。
ピンチの人はよかったら試してみて下さい。
それではまた。
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