- 2018-1-25
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こんにちは、中西です。
早いもので1月も残り1週間を切りました。
大学受験の皆さまは受験も佳境に入っている人が多いと思います。
こんな大事なタイミングで、全国的に過去最大級の寒波が襲っているわけですが(東京は48年ぶりの-4℃て!(゚o゚;))、
この受験で一番重要な時期に心理的にも大変なプレッシャーの中で勉強をしないといけない。
「このしんどい状況、早く終わってくれー!!」と思っている人もいるでしょうが(私は毎秒思ってました)、
実はそんな「早く終わってほしいほど辛い状況」というのは、心理的には意外な性質を持っているのです。
行動経済学者のダニエル・カーネマンの実験によると、
「『今を楽しむ』ことで得られる幸福感」
と、
「辛いことを経験したあとに、その経験を振り返って『あの経験をして良かった』と感じる満足感からくる幸福感」
を比較したところ、後者のほうが被験者たちの幸福感がより強かった(継続的に幸福感を感じられる)ことがわかりました。
これは非常に示唆に富んだ結果だと思いますが、私自身のこれまでの経験則とも完全に一致していますね。
今現在を楽しく・快適に・平穏に楽しむことで得られる幸福感もありますし、それ自体を否定する必要はないと思います。
ただ、結果として「しんどくて困難な状況を乗り越えたあとに得られる幸福感」のほうが、長期にわたり幸福感を感じ続けられるように出来ているのが人間だということです。
そう考えると、長期にわたり、毎日安心で快適に、何の苦労もなく楽しくすごした場合、その瞬間は幸せなのですが、時間の経過と共にどこかむなしい気持ちが少しずつ芽生えてくる可能性が高いと思われます。
逆に、大変でしんどいことが多い状況で、それを乗り越える日々が長期にわたり続いたとしても、結果的には、その日々を振り返ると「いろいろ大変だったけど、良い経験が出来て楽しかったな」と思えるということです。
そう考えると、人生の幸不幸というのは、そのときの瞬間的な感覚だけでは判断できないということになりそうです。
私自身もそうですが、受験の直前期というのは、心理的には本当に大変でしんどいですが、受験が終わったあとは、その日々がある種の“一生の思い出”といえるほど生涯ずっと感慨深く残ります。
「そんな感慨(幸福感)を持っている自分の未来を頭の片隅で想像しながら、今を頑張る!」
・・・という高度なテクニック(°□°;)もありですので(私自身もカーネマンの実験結果は知らずに受験生時代にやっておりました)、よかったら参考にしてみてください。
それではまた。