- 2016-5-17
- おすすめ記事, 勉強のモチベーションアップ, 受験を突破するマインドセット, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
志望校・志望学部選びというのは、
別に何を基準に選んでも
“絶対的な正解”
があるわけではないので、自分なりの
基準で選べばいいわけですが、
これだけは絶対に譲ってはいけないと
私が思うのが、
「わき上がってくる感情」
です。
その大学・学部に進学した自分を
想像したときに、興奮にも似た楽しい
感情が自分の中でわき上がって来ないと
どうしてもダメなのです。これはもう
断言していいかと思います。
その感情は「わくわく」でも「ときめき」でも
表現の仕方は何でもいいのですが、
そういった軽く興奮するような
心が動かされる楽しい感情です。
受験のモチベーションの根元は、
結局これがすべてですから。
ちょっと前に「参考書選び」で
そのあたりの話をしましたが、
「志望校選び」でも「志望学部選び」でも、
もっといえば「仕事選び」でも「パートナー
選び」でも、大体なんでも同じなのです。
何かを選ぶときに“自分の感情”を軽視して、
“スペック”や“世間体”や“周りの目線”など
を重視してしまう人は、選択しても長く
続かないとか、エネルギーが沸いてこないなど
必ずといっていいほど何らかの歪が生じます。
人間って、完全に感情の動物ですからね。
「好き」「楽しい」「わくわく」などの
自分にとって心地よい感情がわき上がって
こないような方向には、そう簡単には努力
できないのです。
確かにそういう場合でも強制的に学校や塾
の授業を受けて勉強を進めることはできますが、
基本的に心が望まない方向に向かっているので、
ちょっとイヤなことや大変なことがあると、
すぐにテンションが下がって挫折しやすく
なります。でもこの罠にハマる人は受験生
に限らず社会人でもすごく多いのです。
まして受験生はこれから10ヶ月ほど勉強を
進めていくわけですが、受験が終了する
その瞬間まで、何百回も何千回も、合格した
あとの自分を必然的に想像することになります。
その自分の未来を想像するときに
「わきあがってくるプラスの感情」
がある人とほとんど無い人とでは、
勝負になるはずがありません。
その感情レベルの違いは2日や3日では差は
表面化しませんが、2週間、1ヶ月、2ヶ月
・・・と時間が経つにつれて、
驚くほどのパフォーマンスの差になって
現れてくるのです、ほんとに。
別に選ぶ基準も動機も何でもいいです。
スペック的なことも“考慮に入れる”のは
いいわけです。ただ最低限、その目標を
想像したときに
「ああ、この大学(学部)いいなぁ。
来年ここに行きたい!」
という感情が少なからずグワッとわき
上がってくる志望校(志望学部)を選ばないと、
散々な受験生活を送ることになりますよ、
ということ。
理想は志望校と学部両方においてそういう
感情がわき上がることですが、それが無理
なら最低でもどちらか一方は、
想像したときに楽しくなるような
進路を選択をしてください。
そういう感情をベースにした上で正しい
方法で効率的に勉強していくと、
残り10ヶ月もあれば、現時点で思っている
以上に成長することも十分可能なのです。
だから、そういう感情がわき上がってくる
大学・学部があるのに、「偏差値的に自分
には無理」とか「うちの高校からあの大学
に行った人はいない」とかいろいろと
理由をつけて、
最初のこの時点からあきらめるのは
とても損だと思いますね。
最悪、目標を下方修正するのは後からでも
できるわけですから、最初から自分の感情
に反した進路は選ばない方がいいです。
ときどき大人から「現実を考えなさい」とか
いっけんそれっぽいアドバイスを言われること
がありますが、大人が正しいアドバイスをする
とは全然限りませんのでご注意を。
ちなみにこの話は、前回の話
とはまったく矛盾しませんからね。
【「わき上がって来る感情」がベースにあるから
「勉強の習慣化」にも意味が出てくる 】
ということです。受験を突破するには
両方必要不可欠ということ。
あなたを受験本番まで突き動かすエネルギー
の源泉は、結局あなたの感情以外にありません。
集中力のテクニックなど、所詮はその感情の
上に乗っかっている手法にすぎないのです。
土台となる感情が弱かったら、いくら
睡眠時間を十分とって机に向かったところで、
大して勉強に集中できるはずがありません。
受験生の中にはあまり周囲の環境に恵まれて
ない人もいるかと思いますが、どういう環境
であろうとも、“自分の感情”だけは細心の
注意を払って大切にしてほしいと思いますね。
それではまた。