- 2016-3-28
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 参考書学習テクニック, 授業・予習・復習ノウハウ
<読者さんからのご感想>
中西さんのメールを毎日読ませて頂くのが日課です。
私は43才の中年ですが、
中学高校時代のかけがえのない大切な友人、
いや師匠として出逢いたかった存在に思います。
それほどその文章は、理路整然として正確、
さらに分かりやすくやる気の出る素晴らしい言霊です。
私は毎日、トイレで用を足すごと、
英語の勉強もしてますよ。
良い影響、習慣化に中西さんの存在、
文章が支えになっています。
ありがとうございます。
資格試験受験生 うしきんときさん
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こんにちは、中西です。
受験勉強を本格的にスタートさせるときに、
多くの受験生が勘違いしがちな誤解があります。
それは「授業」というものに対して
“必要以上の期待をしてしまう”
ことです。
学校では小学校・中学校・高校と、
ずっと「授業」という形態がメインで
勉強が展開されてきました。
そのせいで受験勉強においても、
そのやり方が一番有効な手段だと
考えてしまう人が少なくありません。
しかし実際のところ、授業というものの
長所短所を理解せずに、必要以上に
授業を信奉しすぎた結果、
その「使い方」を間違えて
受験に失敗する人が非常に多いのです。
典型的な例は、
「授業がたくさん入っている
ことで安心してしまう」
というパターン。
朝から夕方まで学校で授業、
夕方からは塾で授業。
最悪の場合、それが月曜日から土曜日まで
週5~6でぎっしり詰まっているとか。
こういう人はよほど
「自分にとってはこのやり方がベストだ!」
という何らかの根拠をベースにした
相当な確信を持っていない限り、
受験に失敗するリスクが非常に高まります。
そこまで極端でなくても、
「学校や塾で授業を受けていること」
に安心してしまい、本来やらなければ
いけない勉強法をできずに
失敗する人が毎年後を絶ちません。
たしかに気持ちはわかります。
とくに親御さんの気持ちになれば、
自分の子供が毎日学校や塾で
たくさんの授業を受けていると安心するわけです。
「我が子もたくさん授業を受けて
がんばってるなー。よしよし、その調子!
もっと頑張れ!」
みたいな気持ちになるわけです。
子供のほうも授業を受けていれば
誰からも文句を言われませんので、
とくに受け身的な子ほど、なんとなく
親の言われるがままに塾に行き、
たくさんの授業を受けてそれなりに
自分も頑張っていると思いやすくなります。
こんな感じで「授業」というのは、
ただ受けているだけで、それなりに
何か勉強ができている感じがして
しまう性質があるのです。
ここに“落とし穴”があります。
今回はこのへんで終わりますが、
これからしばらく、折りにふれて
多くの受験生(とそのご家族の方)が
もっとも無条件に信奉している
【「授業」という形態の長所短所 】
について解説していく予定。
今回はとりあえず
授業論シリーズの序章として、
以下の点を理解してほしいと思います。
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1、「授業」という形態を無条件に信奉しすぎると
受験で失敗するリスクが大きく高まる
2、「授業」には長所と短所がある
3、「授業」の短所に気づいていない人が圧倒的に多い
———————————————-
新受験生は「授業の取り扱い」には十分な
注意が必要だということを、
まずは覚えておいて下さい。
それではまた。