- 2025-2-18
- 受験を突破する生活習慣術
こんにちは、中西です。
私が運営するコーチングプログラムでは、生活習慣について話すことも多いです。
1日の後半の生活習慣の中で、1日(とくに翌日)に対する影響力が大きいのが入浴です。
入浴については、入浴する時間帯・入浴時間・お湯の温度などの話になることもよくあります。
入浴の話というとこれらが注目されがちですが、最近発表された研究で、
「体温の変化」
にフォーカスを当てて実験を行ったものがありました。
これが興味深い内容だったので、ご紹介したいと思います。
結論から言いますと、
【 入浴によって「週あたりの累積の体温上昇量」が高い人ほど健康状態が良い 】
ということが判明しました。
※参考:本メール下部に記載
これは東京都市大学と株式会社バスクリンの共同研究で、2024年12月に発表されたものです。
被験者は40歳以上の健康な男女54名(男性32名、女性22名)で、
1週間あたりの入浴頻度が高いグループとそうでないグループに分けて健康状態を分析しました。
調査項目としては、
入浴頻度、お湯の温度、入浴時間などの「入浴実態調査」に加え、
QOL(生活の質)、気分、健康感などの「健康状態」を評価するアンケート、
さらに歩行速度、脳活動テスト、健康診断結果などの「身体機能の測定」も行ったようです。
その上で、「入浴時の体温変化」も推定し、「1週間の累積の体温上昇量」を算出しました。
つまり、1週間トータルでどれくらい体温が上がっていたかという観点で確認したわけですね。
研究の結果、「週あたりの累積の体温上昇量」が多いグループは、
生活の質が高く、気分も安定している傾向が見られました。
また、歩幅や歩行速度といった「歩行能力」や「作業スピード」などの脳の活動においても、体温上昇量が累積で多いグループの方が良好でした。
健康診断の結果では、体温上昇量が多いグループは、「中性脂肪の値が低い」ことも分かったようです。
さらに、主観的な健康感が高いグループは、入浴時に体温を約1.1度高めているということも確認できました。
というわけでまとめますと、週あたりの累積体温上昇量が高い人ほど、
生活の質や満足感、身体機能の状態が良好であることが分かったということです。
これはつまり、なるべく毎日入浴することの重要性を示しています。
毎日でなくても、なるべく1週間あたりの入浴頻度を上げることが重要だと言えるわけですね。
また、体温の上昇は約1.1度が目安となりますが、研究者によるとこれは、
「額にうっすら汗をかく程度」
が目安になるようです。
今回の研究は、入浴における週あたりの累積体温の上昇値にフォーカスを当てて調べたという点が興味深いですが、
「1週間トータルで累積の体温が上がっている」
ということ、つまり、「なるべく入浴の頻度を上げる」ことが、
生活の満足感や健康を促進し、脳活動の高まりで作業スピードがアップするので生産性も高まるということですね。
さらに中性脂肪の値を減らすことで、ダイエットにもつながる可能性があります。
そのため、なるべく入浴頻度を上げて、額がうっすら汗ばむくらいまで入浴するのが良さそうですね。
※参考
入浴の“累積体温上昇”が健康のカギ! 毎日の入浴習慣がもたらす力
東京都市大学 早坂信哉教授の研究グループと共同研究
https://www.bathclin.co.jp/rd/news/2024/1217/


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