- 2017-5-1
- おすすめ記事, 勉強計画の立て方, 大学生活について考える, 目標を設定する
こんにちは、中西です。
目標を達成するプロセスには、
大きく分けると2つの種類があります。
1つは「逆算方式」です。
これはまず「大目標」を設定した上で、
それを分割した「中目標」を作り、さらに
それを小さくした「小目標」を作るいう、
最終的に達成したい大目標からやることを
逆算していくパターンです。
一般的な受験勉強はこの方式で乗り越えて
いくのが大半で、手持ちの参考書や問題集、
過去問などを「いつまでに終わらせるか
(何周するか)」といった目標を設定して、
そのためには→○月までにどこまでやる→
今月はどこまでやる→今週はどこまでやる
→今日はどこまでやる
・・・・といった逆算で計画を立てていく
ことになります。
(余談ですが、本日は月の初日ですので、
受験生は今日の時点で「5月の目標」が決
まっていないとしたら、無計画に勉強を進
めている可能性があるので注意してほしい
と思います。
この一両日中でもいいので「5月の目標」
をぜひ作っておきましょう)
さて、この「逆算方式」で目標を達成して
いくパターンは、とてもシンプルでわかり
やすいやり方ですし、受験でも部活でもこ
の方式を取ることが多いので、
このやり方が「目標達成のパターンのすべ
て」だと思ってしまう人がいるのですが、
そうではありません。
たとえば新大学1年生であれば、今の時期は
まだ何も「大目標」など決まっていない人
も多いと思います。
場合によっては、半年・1年・2年と大目標
が決まらない人もいるかもしれません。
こういうとき、「大目標→中目標→小目標」
という形の逆算方式がすべてだと思い込ん
でいる人は、
「大目標が決まるまでは何も動けない」とか
「大目標が決まっていない自分はダメな奴だ」
「大目標が決まっていない間は、ムダな時間」
みたいに考えてしまうことがあります。
そんな風に考えてしまうのは、「逆算方式
しかパターンを知らないから」である可能
性が高く、
もう一つの方式を知っていれば、そんなこ
とはないと気づけるのです。
そのもう1つのパターンとは、
「積算方式」です。
これは大目標から逆算して計画を立てる逆
算方式とは違って、その名の通り、
「現在からやることを積み上げていく」
ことで自分を成長させ、前に進んでいく
パターンになります。
この場合、大目標は存在しないので、せい
ぜい今月1ヶ月分の目標か、それでもムリな
ら、
「今週の目標」「今日の目標」
といった短期的な目標をとりあえず
作っていくわけです。
ポイントは、各目標そのものは“とりあえ
ず作った”的な軽い目標でもかまわないと
いう点。
ただしその目標をクリアしていくことで、
少しずつ自分が成長したり、見識が広がっ
たり、大目標が見つかっていく方向の
目標を作ります。
この積算方式のパターンが合うのは
▼大学受験生でまだ志望校が決まっていない人、
▼大目標が見つかっていない新大学生や、
▼将来の方向が定まっていない新社会人の方
などに特に有効なやり方になります。
なので該当する人は
「今は大目標は決まらないので積算方式で行く時期だ」
「今は積算方式で毎日を送り、
目標を見つけることが目標の時期だ」
といった形で毎日を送ればいいわけですね。
というわけで、「大目標」から逆算して計
画を立てていく逆算方式のパターンは、
非常にシンプルでわかりやすく、説得力も
あるので、それが目標達成のやり方のすべ
てだと思いがちですが、
このパターンがすべてだと思ってると
「大目標が決まるまでは動けない」
みたいな状態になってフリーズしてしまう
ことにもなりかねないので注意しておきましょう。
そういうときは「積算方式」でやっていく
パターンも普通にありますので、今の自分
にとってはどちらのパターンがマッチする
のかを見極めて、
自分の状況にあった目標・計画を
作るようにしてください。
それではまた。