- 2019-5-4
- おすすめ記事, 休日のすごし方, 受験勉強で賢く休憩するコツ
こんにちは、中西です。
休日や休憩時間の過ごし方は人それぞれあっていいと思いますが、一般的に多くの人が考えるのは、
「休日(休憩時間)にダラダラして過ごすのは良くないヽ(`Д´)ノ 」
という発想です。
確かにダラダラした時間は一見何の意味もない時間ですので、 ダラダラ=悪と考えてしまうのは分かります。
しかし脳科学の観点で言うと、ダラダラしているからといって脳もダラけているわけではなく、 意外なほど脳は働き続けています。
実は近年の研究で、ダラダラしているときや、ぼーっとしているような時、脳は活動を休止しているわけではなく、大量の情報処理を行っていることが判明しました。
この時の脳の活動を「デフォルトモードネットワーク」といいます。
大辞泉の辞書によると、デフォルトモードネットワークとは
「なんらかの思考や関心や注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある脳が示す神経活動。」
ということで、何もしない安静時に、活動が活発になる脳の領域が複数あるのです。
驚くべきことに、このデフォルトモードネットワークの情報処理に、脳は全体の3分の2以上を消費しています。
平たく言えば、ぼーっとしてる時、自分はリラックスしているのでつい脳も休んでいるように考えてしまいますが、
実際はそういう時の方が脳はよく働いているということです。
よく「リラックスしている時にアイデアが浮かぶ」という話をする人は多いですし(天才や偉人と呼ばれる人もそういうエピソード多数)、
私自身もリラックスしている時にアイデアが浮かんだことは100回や200回では済まないですが(多分その10倍ぐらい)、
これまでは経験則としてそういうことが昔から語り継がれていましたが、脳科学的にその裏づけが判明した結果、脳としてはそれはある意味当たり前の話だったのです。
逆に、スマホやテレビやゲームやパソコンばっかり見てる人は、ぼーっとする時間がありません。そのためアイディアも浮かびにくくなります。
四六時中スマホをいじってる人が、大量の情報に触れている割にアイデアを出せないのは、
ぼーっとする時間がないためにデフォルトモードネットワークが働いていないから、という側面もかなりありそうです。
余談でこれは個人的な見解ですが、デフォルトモードネットワークが脳の情報処理の多くを占めているということは、要するに
「デフォルトモードネットワーク=潜在意識」
ってことなんじゃないかなと思ってます。
というわけで、 休日や休憩時間にダラダラすることについて罪悪感を持ってしまう人も少なくないですが、
実は自分の人生や日常の生活習慣、日頃の人間関係や諸々の悩み事などの解決策は、そんな
「ダラダラしながらぼーっとしてる時に思いつく」
ことが意外と多いので、必ずしも悪いことではないと考えた方が良さそうです。(長時間の無意味なダラダラが良くないだけ)
個人的にはキッチンタイマーで5分とか10分に設定し、ソファーなどリラックスできるところで目をつぶってぼーっとするのはおすすめ。 気軽な瞑想みたいなものですね。
ストレス解消に瞑想がいいのはよく知られますが、 あまり難しく考えずラクな姿勢でただ目をつぶって、ぼーっとダラダラする時間を数分すごすのもいいものです(特に日中忙しい人)。
デフォルトモードネットワークの存在を知っておくと、積極的にダラダラぼーっとして、心身がリラックスできて疲れも取れますし、アイデアが浮かぶ可能性も高まります。
それではまた。
<最近の10分トーク音声>
▼「新元号に変わるパワー」を利用して新習慣を始める!(音声・10分20秒)