- 2016-9-24
- おすすめ記事, 勉強のやる気アップ法, 勉強のストレス解消法, 勉強の集中力をアップさせるテクニック
こんにちは、中西です。
「勉強の集中力」の観点でみて、最近
ちょっと興味深い実験的な取り組みを
している学校がありました。
海外の学校なのですが、どんな取り組み
かというと、
【 教室で生徒全員の机の下に
“サイクリングマシン”を置く 】
という取り組みです。
参考
「生徒の集中力向上のためサイクリング
マシーン付きの机を導入した学校が話題に」AOLニュース
http://news.aol.jp/2016/09/16/cyclingmachine/
まずこの“サイクリングマシン”が何かと
いうことですが、自転車のペダルの部分だ
けを抜き取ったようなマシンになります。
基本的には床に置いて、自分はイスなどに
座ってこぎます。まあスポーツジムでもよ
く見かけるような、足の運動をするマシン
ですね。
イスに座った状態でそのマシンを足下に置
いておけば、座ったままで、足だけ自転車
のペダルをこぐような動作ができるわけです。
ちなみにこのマシンは日本でもふつうにア
マゾンなどで売っています。
で、この運動用のマシンを、学校の教室内
で生徒全員の「机の下」に置いたというの
がその学校の実験でした。
そうすることで、授業中でも自転車に乗る
ようにペダルをこげるわけですね。
この実験の結果、まず生徒からは高評価、
かつ生徒の勉強の質が向上、集中力アップ
の効果も認められ、計算ミスまで減ったと
いうことですヾ(´▽`)ノ
私なりに少し解説を加えると、この足こぎ
マシンで集中力がアップするのは、脳科学・
医学的な見地からも理にかなっています。
理由は簡単で、足の筋肉への刺激は脳を
活性化させるからです。
たとえば似たような現象で「貧乏ゆすり」
というのがありますが、これは見ている側
には不快なのですが、
やっている本人からすると、それによって
ストレスを解消できる合理的な行為なのです。
足の血流も上がる上に、単調でリズミカル
な動きが脳内にセロトニンという癒し系ホ
ルモンを分泌させることもわかっています。
同じ足の運動では「ウォーキング」があり
ますが、これもセロトニンが分泌され、ス
トレス解消効果やうつ病の抑止効果まであ
ることがわかっています。
つまり、人体はじっとしているより
「足を動かす」方がストレスがたまりにく
い構造になっているということです。
そう考えると、この学校の「サイクリング
マシン」の実験はいっけん奇妙な取り組み
に見えますが、人体のメカニズム的には非
常に理にかなっているといえるわけですね。
勉強のストレスを分散させて集中力を高め
たい人や、なかなか勉強の休憩がてら外に
出歩くのが難しい人、貧乏ゆすりをよくし
てしまう人などは参考にしてみて下さい。
それではまた。