- 2017-4-30
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こんにちは、中西です。
本日は日曜日なので雑談系ネタで。
(このブログは日曜日は雑談・小ネタ系
のネタになることが多いです)
昨日のトップニュースで流れていたので
ご存知の方も多いと思いますが、
ヤフーの元社長の井上雅博氏が
アメリカ滞在中に交通事故で亡くなりました。
▼ヤフー前社長の井上雅博氏、米で交通事故死(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170429-OYT1T50044.html
▼【訃報】ヤフー株式会社 前代表取締役社長
井上雅博 逝去のお知らせ(ヤフー株式会社プレスリリース)
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2017/04/29a/
クラシック・スポーツカーの耐久レース大会
に参加中、自らの運転での自損事故だったよ
うです。
1990年代の後半からヤフーの社長に就任され、
その後2012年まで社長をされていたので、
実質的に日本のインターネット業界を
牽引されてきた方と言っていいと思います。
そんな時代を牽引してきたほどの方でさえ、
(と言ったらおかしいのはよくわかっている
のですが)本人も周りの誰も、まったく思
いもしなかったであろう形で、60歳で人生
の幕を突然下ろすことになったわけです。
もう6年ほどたちますが、スティーブジョブ
ズもあれだけの業績を残しましたが、56歳
で亡くなりました。
やはり人間というのは、いつどういう形で
人生の幕を下ろすことになるかは、誰にも
わからないということを、改めて思わずに
はいられません。
一方で、平均寿命は今後もどんどん伸びて
行くのがハッキリしていて、「コーホート
要因法」という厚労省も使用している人口
推計の計算によると、
2007年生まれの子供の平均寿命は105歳、
今20歳ぐらいの人は100歳、今40歳でも
平均寿命が95歳を超えるようです。
つまり今年10歳の私の甥っ子は、なんと
ドラえもんが生まれる22世紀まで余裕で
生きるわけでございます(゚o゚;)
今ランドセルしょってヒカ〇ンなんかを
面白がってる小学生たちの半数くらいが
22世紀まで生きるとはすごい話だなと。
よく「いつ死んでもいいように、後悔なく
生きよう」的な話を聞きますが、これは
いわば「短命で終わるリスク」を考慮した
人生観だといえます。
実際、誰もが明日死ぬかもしれないわけで
すから、そう考えて生きるのは危機管理的
な意味合いでは正しいでしょうし、別の見
方をすれば合理的な生き方ともいえます。
一方で、私たちは運良く90歳、100歳超えの
人生を送れる可能性も劇的に高まっている
のです。
そうなってくると、これまで長く続いてき
た、みんなが常識的に思い込んでいる
「65歳くらいで仕事は引退するもの」
という人生観(仕事観)に立った人生プラ
ン(キャリアプラン)だと、まったく人生
が成立しなくなる可能性(というかリスク)
が高まっているといえるわけです。
だって95歳くらいまで生きるとしたら、
引退後、30年間も仕事・収入なしで
生きていくことになるわけですからね(°□°;)
その30年をみんなが年金に頼るのでしょうか。。
(余談ですが、私の印象でいうと起業家の
人のほうがそのあたりをより敏感に察知し
ていて、「○○歳までにいくら貯めて引退
する」とか、一生引退しないで仕事ができ
る体制を作っているなど、具体的に行動し
ている人が多い気がします。
余談の余談ですが、資産が1億円あると
働かなくても日本人の平均年収ほどが
入ることは可能になってくるので、
「60歳までに副業・投資など含めて
1億円の資産を作る」
みたいな長期目標も選択肢として
ありかと思います。)
最近は有名大企業の多くで副業を承認して
いる会社が以前からは考えられないほど
増えているのですが、
それはこの上のような事情を考慮して、
「自分の人生は自分でなんとかしろよ」
という意味が暗に含まれているのだと
思われます。
昔は「終身雇用」だったので、勤務先の
企業が人生全部を面倒みてくれたわけですが、
もうそんな時代はとっくに終わったので。
今回、何が言いたいかというと、
———————————
「短命で終わる前提」と
「長生きする前提」の
“両方の前提”
で人生を構築して行く
必要があるのではないか
———————————-
ということです。
本当にあと1ヶ月後に死ぬのが確定してる
なら、もう今やりたいことだけやって刹那
的に生きるのは仕方ないかもしれませんが、
「いつ死んでもいいように今を生きろ」
的なよく聞く言葉を、盲目的にまんま
真に受けて人生設計をした場合、
下積み時代も修業時代もすっとばして
今を楽しむことに時間を投入しまくり、
結果として90~100歳まで生きる前提の
プランは無視する形で20代、30代、40代を
すごしていくと、
なんの価値もスキルもない人間になり、
50代からは見るも無惨な状態で
残り50年間くらいを生きる(゚o゚;;
ことにもなりかねませんからね。
ガンジーは、
「明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。」
と言いましたが、まさにこの彼の人生観を
21世紀を生きるわれわれは全員が持つ必要
が出てきているように思います。
それではまた。