- 2017-8-22
- おすすめ記事, 勉強の集中力をアップさせる考え方, 潜在意識・自己暗示の活用, 目標を設定する
こんにちは、中西です。
私は勉強に集中するための構造を理解する
ために、「集中力ピラミッド」というもの
を提唱しています。
これは「集中力」の下に「やる気」という
土台があり、さらにその下には「モチベー
ション」という土台があるという考え方です。
私は勉強に集中できなくなる根本原因の1
つに、多くの人が「集中力」と「やる気」
と「モチベーション」を混同している点が
あると以前から考えていました。
一般人どころか権威のある専門家の方々で
すら、このあたりを明確に定義して区分け
していない人が多かったため、3つは全く
違うことをハッキリさせるために、この
ピラミッドを考案しました。
▼「集中力」「やる気」「モチベーション」の違いがハッキリわかる基準
この3つを
「現在=集中力」
「直前=やる気」
「過去=モチベーション」
と“時間軸”で区別した人間も、たぶん
地球上で私くらいのような気がしますが(笑)
で、ここからが本題ですが、実はこの集中
力ピラミッドは、「モチベーション」のさ
らに下に“もう1つ”別の要素があると私は
考えています。
そのもう1つの要素とは、
「セルフイメージ」
です。
セルフイメージとは、そのまま訳すなら
「自己像」ということです。ようするに
「自分が持っている、自分に対するイメージ」
です。実はこの「セルフイメージ」が
「モチベーション」のさらに下の土台と
して存在していると考えています。
そしてこれが高い人・低い人がいて、あま
りに低い人はその上の「モチベーション」
や「やる気」や「集中力」の階層にマイナ
スの影響を及ぼすことになります。
逆にセルフイメージが高い人は、ピラミッ
ドの全体にプラスの影響を与えることにな
ります。
すべての大元とも言える階層なので、この
「セルフイメージ」は極めて重要なポイン
トになるわけです。
集中力ピラミッドの特長の1つに、
「各階層ごとに別々の対策を立てる必要がある」
という考え方をする点があります。
集中力を高めたいなら「集中力アップの対策」を、
やる気を高めたいなら「やる気アップの対策」を、
モチベーションを高めたいなら
「モチベーションアップの対策」を、
それぞれ別にする必要があるわけですね。
この程度の区別すら、これまで誰もしてい
なかったようなのです(少なくとも私は誰
一人知らない(ノД`))
以上の点を理解していない人はどうなるか
というと、
「君のやる気が足りないから、
勉強に集中できないんだ!」とか
「心から望む夢を見つけていないから
集中できないんだ!」といった間違った
アドバイスをしたり・されたりし
(しかも一部だけ正解だから、誰もその
間違いに気づけない)、
そのせいで混乱し、それでも集中できない
自分が嫌になり、
そのうち少なからぬ人たちが猛烈な自己
嫌悪に陥ることになるのです。
では各階層ごとに対策が必要だとしたら、
「セルフイメージ」の対策とはどうすれば
いいのでしょうか。
これは複数あるのですが、有効な方法の
1つを言うと、
「目標を高く持つこと」
です。
実にシンプルな表現なので拍子抜けした人
もいるかもしれませんが、セルフイメージ
を現在より高めたいなら、これはかなり確
実性の高い、有効な方法の1つになります。
この目標の「高さ」というのは、あくまで
自分の主観的な感覚で判断したものです。
人から見てどうかとか、一般的にはどうか
とか、関係ありません。自分が、今の自分
にとって、この目標は高いと思えるかどう
かがポイントです。
ただし、その「高い目標」を達成できると
いう“リアリティ”が自分の中でないと意
味がありませんからね。
当たり前ですが、本音では「こんな高い目
標を達成できるわけない」とか心のどこか
で思っていたら、セルフイメージは上がりません。
「自分として高い目標(夢)」を設定する
と同時に、「その高い目標(夢)を達成す
る」と決める。つまり決心するわけです。
この決心できた時点で、セルフイメージは
ガンと上がります。過去がボロボロだった
としても、その決心ができればいいわけです。
あとは、その目標を達成するために、超・
現実的に対処する。
対処している途中で、うまくいかないこと
も多いですが、そのたびに決心を思い出す。
現実がうまくいかないと、またセルフイメ
ージが低い方へゆらぎますが、それを再び
決心して、試行錯誤や工夫をして現実を乗
り越えることで、ゆらぎを元に戻す。
この繰り返しでセルフイメージがどんどん
書き換わっていきます。
そうやってゆらぐ決心やセルフイメージが
引き戻されそうになるのをこらえて現実を
乗り越え、数ヶ月(ときに数年)ほど現実
的に闘っていると、
いつのまにか「確固とした高いセルフイメ
ージ」の自分に書き換わっていることに
気づけるようになります。
その書き換わる最初の発端は、
「高い目標を設定し、達成すると決心したとき」
にあるわけです。
したがって、とてもシンプルですが、
これはセルフイメージを高めるための
有効な方法だといえるのです。
というわけで、最終的に集中力を高めたい
なら、セルフイメージが低いままでは不安
定な集中力のままですので
(注:集中力ピラミッドの「上の階層」は
「下の階層」の影響を強く受ける)、
一番下の土台が弱いんじゃないかと感じる
人は、まずは「自分にとって高めの目標」
を設定し、それを達成する決心をまずして
みてください。
現実がそれに追いついてこなくても、決心
を繰り返して現実と闘っていると、そのう
ちセルフイメージは上がっていきますので。
そしてそれが、集中力アップにもつながっ
ていきます。
それではまた。